【感想・ネタバレ】雪煙のレビュー

森村誠一

暴力団組長が殺された事件に恋人が関与！？――国際刑事警察機構（ＩＣＰＯ）出向から戻った警察庁・高木史朗は謎めいた女・池上陽子と再会、恋に落ちた。……ところが、風鈴会組長・清瀬の死体が発見された事件で、なぜか捜査線上に陽子の名が浮かぶ。さらに、高木の昔の恋人・香保（かほ）も事件に関与している疑いが！ 雄壮な日欧両アルプスを舞台に描かれる恋愛ミステリー！

[ブクログ · ★★★★☆]

暴力団組長が殺された事件に恋人が関与!?―国際刑事警察機構出向から戻った警察庁・高木史朗は謎めいた女・池上陽子と再会、恋に落ちた。…ところが、風鈴会組長・清瀬の死体が発見された事件で、なぜか捜査線上に陽子の名が浮かぶ。さらに、高木の昔の恋人・香保も事件に関与している疑いが!雄大な日欧両アルプスを舞台に描かれる恋愛ミステリー。

[ブクログ · ★★★☆☆]

題名を讀んで、山登りをモチーフにしたミステリーだと思つた。
森村誠一には、そのやうな名作がいくつかある。
『白の十字架』や『青春の源流』など。
とりわけ、『青春の源流』は文學的傑作だと私は思つてゐる。

さて本書について。
本書において山は單なる味付けに過ぎない。
テーマはむしろ男女の戀愛觀にあると思ふ。
ミステリーとしては、いはば寫眞によるアリバイトリックが中心。
私自身は、主人公があまり好きになれなかつた。
ま、こんなものかな。


２００４年４月２７日讀了