川村元気のレビュー一覧

  • 百花

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    親子の物語。主人公の心情はとても理解できる。見たくないものは見なかったことにする。けどそれが次々に現実として押し寄せる。向き合えば不安や悲しみ、後悔に直面する。ただ新しい気づきにも出会える。それは忘れていた記憶だったり新たに作られる記憶。病気の有無に限らず、人は時間とともに記憶は消えていく。ただまたどこかで記憶が作られ、それが紡いでいかれる。心に刺さる物語だった。

    個人的に好きな文
    色や形は忘れても、誰と一緒に見て、どんな気持ちになったのかは思い出として残る

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    2024年10月16日
  • 四月になれば彼女は

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    愛を終わらせない方法とは。
    難しい、難しい問題だなぁ。愛の裁量なんてない。でも、自分の中で変化したことはなんとなく実感する。前の方が好きだったとか今の方が好きだとか。私の愛はどこに向いているのか、終わらせたくない愛はなんなのか、考えさせられた。

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    2024年10月10日
  • 世界からボクが消えたなら ~映画「世界から猫が消えたなら」キャベツの物語~

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    「世界から猫が消えたなら」を、主人公の飼い猫であるキャベツの視点で書かれているお話。

    ラストに描かれている
    主人公からお父さん宛に書いた最初で最後の手紙が泣ける。
    前作よりも好きかも。

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    2024年10月01日
  • 私の馬

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    200頁にも満たない本書。あっという間に駆け抜けた。関わる人物は彼女をどう見ていたのだろう。愛馬は彼女をどう見ていたのだろう。

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    2024年09月30日
  • 神曲

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    通り魔、失われた家族、新興宗教
    読んでいて苦しかったが、この苦しみこそがこの小説の醍醐味なのであろう
    「家族」とは、何か。信仰とはなにか。血の繋がりとは何か。色々考えさせられた

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    2024年09月22日
  • 百花

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    認知症の母百合子と息子の泉。
    泉には同じレコーディング会社に所属する妻がいて、もうすぐ子どもも生まれる。
    認知症の母と生と死と。題材はありきたり。
    文章表現もちょっとくどめ。
    と感じていたが、母百合子と泉の空白の1年間。それが突然出てきて、展開としておもしろかった。

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    2024年09月14日
  • 百花

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    覚悟してたけど、やっぱり号泣。
    母親を亡くした時のことを思い出して重ねてしまう。認知症介護の難しさがよく現されている。
    仕事で関わるとつい、ご家族にもっと親身になってほしいとか、もっと介護に時間を割いてほしいとか思ってしまうが、そんな簡単なことではない。息子にも、息子自身の人生があり、生活がある。それぞれの家族ごとの歴史があり、距離感や親密度には違いがある。

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    2024年09月04日
  • 億男

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    幸せについて改めて考えさせられた。
    今自分が手にしている幸せって見えづらいものだよな…無い物ねだりをして、後からそこにあった幸せに気づいたり。今ないものじゃなくて、あるものに目を向けていきたい。

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    2024年09月01日
  • ぼく モグラ キツネ 馬

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    優しくしなやかなイラストと共に心に寄り添うような温かい言葉が心にグッとくる。人生のどのタイミングで読んでも優しい気持ちと力をくれる本だと思った。

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    2024年08月30日
  • 百花

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    認知症になった時、私はどんなことを口ずさんで、なにを覚えているのだろう。

    一緒に過ごした人とさえ、残る記憶が異なる。
    大切な人と過ごした大切な記憶であることは変わらないのが美しいと思った。

    忘れることは悪いことではない。

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    2024年08月18日
  • 百花

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    認知症の母と息子の話。
    物語がかなりリアルで序盤は読んでいて辛かった。
    認知症の母親目線の語り口が特にリアルで素晴らしかった。

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    2024年08月14日
  • 仕事。

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    ネタバレ

    仕事について12人の巨匠たちへのインタビュー集。

    仕事に悩む30代にささる。僕は今、心から「仕事がしたいです」と言えるのだろうか。金のため、もしくは立場上、なんとなく働いているのではないだろうか。

    ただ、悩みに対する答えは書かれていない、どのビジネス書にも書かれていない。仕事をしながら、答えは自分で見つけるしかない。ここには仕事のヒントがある。

    僕のヒントになったのは以下でした。(ネタバレ)

    (糸井重里)「イチゴをのせなくてもおいしいショートケーキをつくるのは大前提ですよね。でもイチゴがなくてもおいしいと、特にプロ同士は結構そこで喜んじゃう。のせるイチゴが見つからないと“うれしさ”がな

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    2024年06月08日
  • おしゃべりな部屋

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    ほろりと感動する話もあり凄く読みやすかった。
    ときめくものに囲まれて生活するのは自分の憧れだったからとても参考になった。

    アメリカ編もぜひ読みたい

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    2024年06月01日
  • 億男

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    お金と幸せについて考えさせられる本

    登場人物は大金を手にしたことで人生を狂わせていく

    この本を読んで、自分にとって本当の幸せとは何か、それにどうお金が関わってくるのか、を見つめ直すきっかけとなった

    お金は稼ぐよりも使う方が難しい

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    2024年05月04日
  • 億男

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    ネタバレ

    お金は個性も思想も何もかもを飲み込み平均化してしまう。本作品の登場人物は全員お金に関する悩みを抱えていた。主人公はお金に対する答えを求めたが結局見つけることはできなかった。個人の意見として「足るを知る」ことが1つの答えだと考えている。しかし主人公のように大金を得てしまった場合はどうすればいいんだろうか。思想を飲み込まれれば「足るを知る」こともできない。

    世に蔓延る名言として「お金が全てじゃない」というものがあるがそんなことはないのかもしれない。何でも、愛でさえもお金で買えてしまう。だからこそ恐ろしいのだ。全てを得られるからこそ物事の優先順位がつけられない。大金持ちにとっては高級な物も低級な物

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    2024年05月03日
  • 億男

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    お金と信頼・信用(クレジット)のお話でした。
    結局ふわっとした着地だったのかなぁ。冒頭の1万円が1gってのはすごい印象に残ってる。お金がある安心感。切っても切れないお金との関係、額が関わらず。チャップリンの言葉、必要なのは勇気と想像力とちょっとのお金…。お金の本質とは…。何かしたいという欲、望む力が大事だね。それはお金がないとできないのか、お金があればできるのか。本当に欲しいものは…?

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    2024年04月07日
  • ぼく モグラ キツネ 馬

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    2000円
    7月11日〜7月11日

    ぼくは土竜と出会い、キツネ、馬と出会って旅をする。旅の中で、探し求めていたことは…

    ケーキが好きなモグラ、無口だけど存在感のあるキツネ、本当は空が飛べる馬。ぼくは旅をしながら人生について学んでいく。 優しい絵柄に癒される。

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    2024年04月03日
  • 四月になれば彼女は

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    いろんな愛の形があると思った。
    誰かを好きでいる自分がすき。が印象に残っている。もう一回読み直したい。大切にしたい本が増えた。

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    2025年10月11日
  • ぼく モグラ キツネ 馬

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    たしか、ISAK Founderの小林りんさんがFacebookでおすすめしていて興味をもっていた本。最近、大人になってからの児童書/絵本っていいなあと思って軽く中を覗いていたら最初の書き出しから暖かくて、ようやく最後まで読むことができた。

    体調が優れないときのお粥やお出汁を効かせたおうどんのような、とにかく優しい、ほっこりするぬくもりにあふれている本。上手くいかないことが続いているとき、少し疲れてしまったときに側においておきたい。

    個人的には、それぞれ「面白い話ができないんだ。一緒に側にいるだけで素晴らしい」「わたしたちは愛して、愛されるために一緒にいるんだ」という一説が印象に残った。

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    2024年02月23日
  • 世界から猫が消えたなら

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    ネタバレ

    死を宣告された主人公の前に悪魔が現れる。その悪魔は「何か世界のものを一つ消す代わりにお前の命を1日伸ばしてやろう」と告げる。1週間の間1日ずつ周りのものが消えていく中で、大切な思い出やものがあるからこそ美しい世界といったものを痛感していく。最後は隔絶していた父との蟠りが解け、心理的に父に近づいていく様子が見なりに現れていった。

    個人的に当たり前のものが無くなったときに自分だったらどうするのか、家族への接し方という点で私自身を重ね合わせて考えることができた面白い作品だった。

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    2024年02月15日