あらすじ
僕は生きるために、
消すことを決めた。
今日もし突然、
チョコレートが消えたなら
電話が消えたなら
映画が消えたなら
時計が消えたなら
猫が消えたら
そして
僕が消えたなら
世界はどう変化し、人は何を得て、何を失うのか
30歳郵便配達員。余命あとわずか。
陽気な悪魔が僕の周りにあるものと引き換えに1日の命を与える。
僕と猫と陽気な悪魔の摩訶不思議な7日間がはじまった―――
消してみることで、価値が生まれる。
失うことで、大切さが分かる。
感動的、人生哲学エンタテインメント。
プリント版にはない、特別付録「SPECIAL PHOTOBOOK」付き。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
テレビで放送されたのを観て感動し原作も読んでみる。一つ消すごとに想い出される数々の出来事、そして家族との関係。本も映画も遜色なく自分の存在理由や何かを得るには何かを失うという意味について考えさせられる。両親にとっては価値のある、かけがえのない存在であり守りたいものである。全てにおいて価値がない人はいないのだとふんわりと羽毛に包まれた感覚でそして大切なのは何か家族だよ。と教えてくれた気になる話だった。
Posted by ブクログ
生きる上で全く気にしていないことに、当たり前なことに気づかせてくれる。
何度でも読み返したい作品。
後半は涙を堪えながら読んだ。
その先が気になる物語の終わりもまた良い。
Posted by ブクログ
この本を読んで1日の価値について考えました。主人公の郵便配達員は余命がわずかであることを知る。その時悪魔が現れて1日の命と引換えに世界からひとつ物を消すのです。電話、映画、時計そして主人公の大切なあれを―
自分がなくなったら困るものを考えてみました。まず本ですね。本がなくなったら生きがいを失ってしまいます。最後になくなるのは私にとっては本のような存在でした。自分だったらどうするだろうと考えたら面白い本でした!
Posted by ブクログ
物語の最後の展開に泣きそうになりました。
何もない人生なんかない。みんな生きてる価値があるんだ。そう元気付けられてる気がしました。
とても良かったです。
Posted by ブクログ
寿命と引き換えに世界から何か消していくという設定が新鮮でした。
同じ姿をした僕と悪魔の対比が面白かったです。
それから、猫のキャベツがとても可愛かったです。
Posted by ブクログ
対談記事を読んだからだろうけど、すごくメッセージ性というか、川村さんが何を伝えたかったのか?をずっと考えながら読んでいた。
フカフカなワンコと一緒に寝ます。
詩的
重いテーマを扱っているにもかかわらず,その情景は淡く繊細で,唯一異彩を放つ悪魔でさえ憎むことができなかった。
未来を恐れて嘆くより,今ある体温を思いきり味わうこと。
世界から猫が消えたなら
猫のこまやかな情感の波が、人間のおろかさやかなしみを労わり癒してくれる「魔法」。ピュアな語り口でつづられていると思います。出会いの縁あって暮らした皆さんを想い、幸せな心持ちになれる作品です。
面白かったです……が
非常に読みやすい文章でさくさく読めました。内容も充実しておりあっという間に読んでしまいました。
巻末の方では涙が溢れてきました。
が、ラスト、せめてお父さんの家の前まで行って、さあ扉を開けるぞ、というところで終わって欲しかったです(>_<)
久しぶりに面白い本に出会えました(^^)良著です。
Posted by ブクログ
前情報全くなく、薄いから読みやすいかな?くらいで読み始め、なかなか考えさせられる作品でした。最近こんな感じの小説を読んでなかったので
新鮮でした。
冒頭から余命宣告!さらに悪魔君現れ、余命1日。
何かを世界から消すことで1日寿命がのびるというオハナシ。
携帯電話無くなったら・・・
時計が無くなったら・・・
無きゃ無いなりに生きていける。
でも大切な人やネコを消してまで
生きられない。
シンプルなオハナシだけど、
親や大切な人との時間はら無くなってはじめて
その大切さに気づくなんて知ってるはずなのに、やっぱりわかっていない自分がいた。
改めて教えてくれてありがとう。
Posted by ブクログ
良かった。
キャベツ、かわいい。
死ぬまでにしたい10のこと
映画観たな。
私はなにかな。
名前をつけて区別するのは人間だけ。
ほんとだなー。
うちの犬猫が見てる世界はどんな世界なんだろう。
一緒にいられる時間を大切にしようと思った。
Posted by ブクログ
余命を1日延ばす代わりに世界から1つずつ何かを消していく契約を悪魔からもちかけられた主人公のお話。
無理やりな断捨離により人生を振り返る事になります。
猫が可愛いですね
詩的な表現も良かったです
Posted by ブクログ
余命わずかな僕の目の前に悪魔がやってきた!!世界から◯◯を消すと寿命を伸ばすことができるという条件を元に世界から◯◯を消していくわけですが、、、ちょびっと泣いた( ; ; )
消すことによってその存在の価値や思い出がどれだけ大切かを改めて知ることができる、そんな物語でした。
Posted by ブクログ
6年から。突然死ぬということに直面した僕は、悪魔に世界から何かを失くすことで1日ずつ生きることを提案される。1日目は…電話…と周りから無くしていく中で、大切なことに気づく。
少し文体や描写の古い感じは否めないが、決して盛らない自然体の僕の考え方がエンタメしすぎずに胸に響く。
Posted by ブクログ
死を宣告された主人公の前に悪魔が現れる。その悪魔は「何か世界のものを一つ消す代わりにお前の命を1日伸ばしてやろう」と告げる。1週間の間1日ずつ周りのものが消えていく中で、大切な思い出やものがあるからこそ美しい世界といったものを痛感していく。最後は隔絶していた父との蟠りが解け、心理的に父に近づいていく様子が見なりに現れていった。
個人的に当たり前のものが無くなったときに自分だったらどうするのか、家族への接し方という点で私自身を重ね合わせて考えることができた面白い作品だった。
Posted by ブクログ
猫は好きじゃけど、実は猫アレルギーですw
ってな事で川村元気の『世界から猫が消えたなら』
体調不良かと思い病院で診察すると、脳腫瘍のステージ4と診断される主人公。
余命長くて半年、ともすれば一週間も危ういという……。
絶望に襲われながら家に帰ると、やたら明るい自分自身にそっくりな悪魔と名乗る者が居るw
その悪魔に寿命が延ばせる取引を持ち掛けられる。
この世界から一つ何かを消すと、その代わりに1日の命を得る事が出来ると言う。
その消す物は悪魔の気まぐれで決めていくんじゃけど……。
人間は色んな物や事によって不自由な枠組みの中で安心を得ている。
便利に成ってるはずなのに不自由に生きて安心感を得ている
そして猫から教えられる家族愛と言うかw
ユーモア有り、考えさせられる事も有り、猫をギュとしたくなるお話じゃったなぁ♪
2016年13冊目
Posted by ブクログ
『 人は思うだけで幸せにも不幸せにもなれる』…なかなかその域には達せず。。
『母さんは自分が旅に行きたいわけじゃなかった…父親と仲直りして欲しかっただけだった』ここら辺から泣く (/_;)
Posted by ブクログ
とっても読みやすく、1日と経たずに読み終えた。生きることについて、家族の存在について、自分以外の周りのものについて、その意義を問う作品。
自分にとっての「猫」ーーすなわち、消えてほしくないものは何か、考えさせられた。それを見つけることができたのなら、それを大切にし続けられる人生が私にとっての幸せだと思う。
自分にとってなくてはならない存在を、どれだけ愛し続けることができたか。それが人生の意味なのだと気づかせてくれた小説だった。
Posted by ブクログ
TVでジャニーズの本好きな人が紹介していたので読んでみた。単なる空想を羅列した小説かと思って読み進めてみると、自分のこれまでの人生の断片を考えさせてくれる深い物語だった。
Posted by ブクログ
郵便配達員として働く三十歳の僕。ちょっと映画オタク。猫とふたり暮らし。そんな僕がある日突然、脳腫瘍で余命わずかであることを宣告される。絶望的な気分で家に帰ってくると、自分とまったく同じ姿をした男が待っていた。その男は自分が悪魔だと言い、「この世界から何かを消す。その代わりにあなたは一日だけ命を得る」という奇妙な取引を持ちかけてきた。僕は生きるために、消すことを決めた。電話、映画、時計…僕の命と引き換えに、世界からモノが消えていく。僕と猫と陽気な悪魔の七日間が始まった。
泣くまではいかなかったけど、最後はあ、泣きそうと母親の手紙でなった。
猫好きなので、猫を消すことを持ちかけられた辺りからは、気が気じゃなかった
終わり方が私は好き。
お父さんに死ぬまで会えたのかな?会えなかったかな?と好きに想像できる終わり方。
飽きずに最後まで読めた
おもしろかった
Posted by ブクログ
突然余命宣告された青年の前に自分と同じ姿をした悪魔が現れる。悪魔は何かを失う事と引き換えに命を1日延ばしてくれると言うが…
人は失ってはじめてその価値を知る。3.5
Posted by ブクログ
映画化してる小説とのことで期待して読んだところ、余命数日の主人公の前に悪魔が現れるという結構突拍子もない世界観だった。猫がござる口調で喋り出すのはかわいい。
Posted by ブクログ
この本、大学生の時に一回読んだ。当時は、こんなに本は読んでなかったため、本は買って読んでた。そのために、この本を買ったことを覚えてる。もう1個覚えている理由は、初めて買ったソフトカバーの本。本と言えば、単行本か、文庫。そんな中初めて手にしたソフトカバーで覚えてる。
話の内容は、全く覚えてなくて、飼い猫が出てくるのと、最後の感じだけ覚えてた。この話に出てくる猫の名前が、「レタス」と「キャベツ」。この名前にものすごいセンスを感じる。私も猫飼ったら野菜の名前付けたいって思った。「トマト」かな。
最後は、大学生の時に読んだ時と印象は変わらなかった。死期が間もなくの人なのに、底抜けの爽やかさが全身に打つかってくる。
でも、映画が無くなるのはいただけない。
Posted by ブクログ
世界から何かひとつモノを消す代わりに、1日延命できるという状況下におかれた青年の葛藤を描いた作品
その候補のひとつが猫という話
携帯電話や時間に縛られる現代人へのアンチテーゼのような内容だとも読み取れたし、死を迎える際に心の拠り所となるものはなんなのかということを考えさせられる内容にも思えた
字も大きく行間も広く、文章も簡単で非常にスムーズに読める
しかし会話劇の軽薄な雰囲気と、思考部分のしっかりした部分、詩的な部分とのギャップがやや大きい
また、主人公の描写を通して、少々非常識と思われるような部分が、さも当たり前かのように描かれているところも気になった
(映画館内での携帯使用や、翌日映画を見る約束をしたのに映画を消そうとするなど)
Posted by ブクログ
短いストーリーでしたが、色んな想いがギュッと詰まった作品でした。
結論とかは特に無く、どちらかというとあやふやな感じでしたけれど、これで良いんだと思える内容です。
Posted by ブクログ
さらさらと読める作品。
映画は残念だったと人づてにきいた。
小説だこらこそ、悪魔やキャベツのなんとも言えぬ味わいや趣がでるというもの。。
映像したら、その良さがチープになってしまう。
死について深掘りする作品ではなく、
死をきっかけに、
モノ、命が存在する意味について考えさせてくれる作品だった。
Posted by ブクログ
余命宣告を受けた主人公の前に、世界から何かを1つ消す代わりに寿命を1日伸ばしてくれるという悪魔が現れる。
総じて言うならサラッとしてる。
サラッと読めて良い話なんだけどあまり響いてこなかったというか。感動系話の傾向と対策を踏襲して書かれた感じ。
哲学とか自己啓発系の本を読んだ時の感覚もうっすらした。
Posted by ブクログ
本当に死んじゃうの?
こんなに人生振り返って悟ったんだから、もう少し長い人生にしてあげてほしい。
人は死期を知った時、走馬灯のように、とは言われるけど、こんなに冷静に受け止められるのか。最後に大事なものに気づいて、晴れ晴れとした気持ちになれた。誰かから何かを奪って生き延びるよりも死を受け入れた方が幸せな生き方。人はどう生きるか問いかけている作品。
Posted by ブクログ
悪くはないけど好みではない。
少しアザとい感じがする。
主人公は余命僅かとなり、突然現れた悪魔と契約を交わす。
それは世界から何かを一つ消す事。そうすれば一つにつき1日の寿命が得られる。
普段当たり前にあるものが消えたら…という
気づきを促すような内容だけど
少し無理やり感があり、矛盾点もあり
何だかな〜。
結構人気の作品なのだろうけど、私は苦手だ。