川村元気のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
「世界から猫が消えたなら」は絶対に本より映画の方がよかったと思ってるんだけど、これは本家の小説より感動した。
「世界から猫が消えたなら」の世界を、猫であるキャベツの視点から描いた物語。話の展開は知っているし、オチがどうなるかもわかっているんだけど、キャベツがひたすら可愛い。ちゃんとご主人さまを甘えさせてあげたり、シャワーを浴びたらマーキングしにいったり、ご主人さまを悲しませる悪魔には冷たかったりと本当にいいキャラをしてた。
「ご主人さまがボクを飼ってるんじゃなくて、ボクがご主人さまのそばにいてあげてるんだ」と言ってたキャベツが、物が次々に消えていく一週間を通じて変化していったご主人さまと同じよ -
購入済み
世界から猫が消えたなら
猫のこまやかな情感の波が、人間のおろかさやかなしみを労わり癒してくれる「魔法」。ピュアな語り口でつづられていると思います。出会いの縁あって暮らした皆さんを想い、幸せな心持ちになれる作品です。
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Posted by ブクログ
くまさんの本棚からの選書。大人の絵本、友情と愛情の物語です。
ぼくとモグラがキツネに初めて出会ったシーンに発したモグラの箴言
「なにかがおきたときにどうふるまうか。それこそが、オイラたちにあたえられているさいこうのじゆうってもんさ。」
モグラが罠にかかったキツネに「罠さえなければころしてやる」と威嚇された後のモグラの行動とそのひと言は優しさと勇気をあらわしていました。
ピンチの時にこそ人の本性があらわれますよね。いつも少しふざけたキャラとのギャップも良かったです。
シーンはかわり、馬の背にのりながら
「今まででいちばん勇敢なことばは?」とたずねたぼくに馬はこたえた。
「たすけて」
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Posted by ブクログ
ネタバレソーシャルメディアなどで顔も見えない相手を攻撃する為の言葉があふれている世で、薄い中身のない会話をする同僚らに言葉を発さずに口角を上げるだけで意思疎通をする主人公が異質な存在に感じる。
喋らない主人公は、(実際に喋らないという訳ではない)言葉を話すことができない馬(ストラーダ)と同じ側にいる。
馬は言葉を持たないにもかかわらず、人間よりも深く人の気持ちを理解しているように感じられる。
馬に心を寄せる女たちは、言葉を超えた理解やつながりを求めているのだろうか。
主人公とストラーダとの繋がりと、よく喋る若いホストと御子柴の関係性は対照的だ。
表面上は好印象を装っていても、結局は本性を表 -
Posted by ブクログ
前作を読んでおり、続編ということなので読んでみました。
癒される、励まされる言葉がたくさん。
●あなたの心の中には、ほかのだれにも歌えない歌がある
●まっくらな日々もあったけれど、きみはあきらめなかった
●おそざきの花がさくときはしんじられないほどうつくしい
他人にやさしくするのは大切。でもそれ以前に自分にやさしくすること。
馬が男の子の頭にちょこんと顔を近付けて寄り添っている絵が、とても印象に残りました。
自分にやさしくしようという時に、この光景が同時に浮かび上がってくるだろうと思います。
モグラくんが言う
カルペ・ディエムの訳しかたが良かったです。
『きょうたべられるケーキをあ