相沢沙呼のレビュー一覧

  • 卯月の雪のレター・レター

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    (内容)
    両親を亡くした後、就職を機に「わたし」は妹を引き取る。ふたりで懸命に生きてきたが、最近になって妹が不可解な行動を取るようになり……。姉妹のあやうい関係を描く「小生意気リゲット」。教育実習先の小学校で出会った、“嘘つき"と呼ばれる少女の言葉の真意を、実習生が読み解く「狼少女の帰還」。祖父宛に届いた、六年前に亡くなった祖母からの手紙。それに込められた秘密を女子高生が追う表題作など、揺れ動く少女たちの心と、暖かさや切なさに満ちた謎を叙情豊かに描く全5編。青春ミステリの名手が贈る珠玉の短編集。

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    2017年03月02日
  • 現代魔女の就職事情(2)

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     二巻ではようやく本格的に魔女修行としての人助け(犬を含む)が始まっている。恋にまつわる魔法などは、本当にらしい依頼であるし、手始めに描かれる物語としては望ましいものだろう。
     ベリ子の登場といい、物語は少しずつ舞台を整えている印象である。次巻では弥生にスポットが当たる形で物語が展開されそうな締め方がされているし、青春物語として最初の難関が描かれそうな気配である。

     体当たりで依頼を解決していく禰子の姿は非常にらしく、物語は本道を進んでいる印象である。
     一つ一つのエピソードがまだまだ序盤の感もあって、ここでは星四つ半相当と評価している。より大きな物語に期待している次第だ。

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    2016年07月28日
  • 現代魔女の就職事情(1)

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     日本で一番有名な、某宅急便魔女さんをオマージュした現代魔女の少女・玉城禰子の物語である。オマージュというか、作中でワンシーンのみだが主人公も彼の映画を観ていた旨が描かれているので、この場合はあれを観て育った世代の魔女の物語というべきか。
     世界観的には現代日本が舞台ながら、ここでは魔女が本当に存在し、その一方でその存在は時代遅れのものとされている。魔女は街に一人しか住んではならない、という掟もそれを助長しているのだろう。
     そうした世界観の中で、一年間の修行をしに田舎の港町に来た少女は、何もできない現実に打ちのめされながら一歩ずつ前進していく。周囲に迷惑を掛けながらも、良き隣人らによって背中

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    2016年07月28日
  • ココロ・ファインダ

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    ”カメラ”という媒体を介して、女子高生の姿を浮き上がらせる。大部分を一人称で語っているので、嫌でも感情移入する。なかなかでした。

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    2016年03月11日
  • スキュラ&カリュブディス―死の口吻―(新潮文庫nex)

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    ネタバレ

    予想とだいぶ違う感じだったけど、なんか引き込まれた。
    ライトノベル?百合もの?
    美少女、エログロ、異界、異形の生物、百合、謎………そのテの女の子が好きなもの、全部ぶっこんで、美しく淫蕩にグロく仕上げられてる。
    キャラクターに関しては、かなり思わせぶりに別のストーリーがあるっぽく匂わせてたけど。
    ………ない、のか?w

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    2016年02月16日
  • 緑陽のクエスタ・リリカ 魂の彫塑

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     魔術師の学校に通うものの全く芽のでる気配のない少年ジゼル。魔術学校を退学することを決意したジゼルは自身の剣の腕を活かせる冒険者を目指すことに。そして彼は半妖の少女から人探しの依頼を受けることになる。

     これぞ王道のファンタジー! あとがきでも書いてありましたが本当に相沢さんの書きたいもの、好きなものが詰まった作品なんだな、と感じました。

     ミステリ作家の相沢さんらしく、作中でもミステリ要素も少し入ってますが、戦闘シーンやファンタジーとしての世界観や設定もなかなか作りこまれていて、冒険者や魔術、エルフなど王道もの好きならきっと楽しめる作品のハズです。

     作品のメッセージも深いです。この世

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    2015年10月29日
  • ココロ・ファインダ

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    ネタバレ

    ミラ,カオリ,秋穂及びシズという四人の女子高生が主人公の4つの短編からなる連作短編集。全ての短編をつなぐ驚愕の真相のようなものはない。驚愕のオチも,技巧の限りを尽くした叙述トリックもない。
    高校の写真部に属する四人の少女は,それぞれコンプレックスを持っている。しっかりした,学級委員タイプのミラは,女子高生らしい可愛らしさに満ち溢れたカオリにコンプレックスを抱いている。
    唯一の後輩である秋穂は,地味でおとなしい性格。カオリだけでなく,しっかりした学級委員タイプのミラにもコンプレックスを抱いている。
    女子高生らしい可愛らしさに満ち溢れたカオリは,中学生時代に苛められた過去があり,女子高生らしい可愛

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    2016年10月30日
  • ココロ・ファインダ

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    写真の解説がちょっと想像しづらいけど、そこを、目を瞑れば高校生が好きそうな爽やかででもちょっと鬱々とした気持ちも描かれてる小説。、

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    2015年03月13日
  • スキュラ&カリュブディス―死の口吻―(新潮文庫nex)

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     狼に喰い千切られたかのような少女の遺体が連続して見つかる。美しい金髪の少女”此花ねむり”は鈴原楓という少女との出会いをきっかけに事件とそれに関連しているとみられる薬物について調べ始める。

     相沢さんの作風は日常の謎と丁寧な少女の描写の印象が強かったですが、今作は耽美で背徳的、そして官能的な面もある伝奇。今までの作風と全く違う作品ながら、
    少女たちの恍惚としたシーンの筆力がかなりのもので、相沢さんはこんな作風でも書けるのか、と意外に思ったとともに多才な方なんだな、と思いました。

     ミステリとしては展開が急な印象は受けましたが、この作品はミステリというよりも、上にも書いたように耽美で背徳な伝

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    2014年11月17日
  • スキュラ&カリュブディス―死の口吻―(新潮文庫nex)

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    耽美的、背徳的でちょっと官能的な伝奇ホラーサスペンス。猟奇殺人、都市伝説、少女たちに広まる麻薬など怪しい要素満載。そして美少女も満載。百合百合しさも満載。
    怪事件を追いかける物語としては焦点が分散してしまっていて、吸引力は低め。ただ、そもそも怪事件が起こる舞台設定なだけで、怪事件を解き明かす物語ではないのかもしれない。
    自分は、非日常的な伝奇もの舞台の中で、それこそ特殊な事情を持つ主人公の少女の苦悩が描き出されていく物語として読みました。少女の友人への想い、死への渇望と葛藤、孤独、不安がぐさぐさと感情を刺激してきて、ほんと痛ましく愛おしいです。
    この本は、少女たちへの感情移入ができるかどうかで

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    2014年11月04日
  • ココロ・ファインダ

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     写真部に所属する4人の女子高生と彼女たちにまつわる小さな謎を描いた連作短編ミステリ。

     作中に登場する女子高生の描き方がとても絶妙だと思います。それぞれが絶対に純粋な少女というわけでもなく、友人の容姿をうらやましく思っていたり、クラスのいじめやそれを止められない自分に悩んだり、友人関係、進学、自分の存在意義…、純粋すぎず、ドロドロすぎず、あくまで等身大の女子高生たちの姿を描こうとしているのが、とてもよかったです。

     そして、そうした少女たちの本当の姿を描くために日常のミステリという手段を使っているのも好印象でした。それぞれの謎は、

     なぜ突然写真部に友人は来なくなったのか(コンプレック

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    2014年09月13日
  • ブラックボックス、誰が解く? 君に綴る4つの謎

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    ミステリーはあまり読まないという人でも取っ付きやすいアンソロだと思うし、作家のセレクトも上手い。
    叙述トリック好きなので、似鳥さんの『学生時代の母の原稿』が楽しかった。
    違和感があってモヤモヤするけど、それが分かった瞬間の「おお!」という驚きは何物にも代え難い。

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    2026年01月31日
  • medium 霊媒探偵城塚翡翠

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    良質なマジックを見たあとのような満足感!
    特に何も疑わずに頭空っぽのまま読んでいたからこその読み終わった後の『騙された』が待っていました。
    また、終盤の彼女すらも真実の姿ではないのか?と暗示させるとこも含めて、もう一度読みたいと思わせる小説です。

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    2026年01月24日
  • medium 霊媒探偵城塚翡翠

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    オカルトで解決なんてチートやん。と思って読み進めました。気になるのは二人の関係がどうなっていくのか、くらいで。
    最後で論理的な推理も披露されますが、やっぱり結果ありきのこじつけ感は否めない様な…(それを言い始めたらミステリは読めないかも知れないけど)
    犯人には驚いたけれど、特に前半は退屈かも。

    折角だから次作も読んでみたい気もしますが、手が伸びるのはまだ先になりそうです。(積読もまだあるし…)

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    2026年01月24日
  • medium 霊媒探偵城塚翡翠

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    ネタバレ

    好みではないなーと思いつつダラダラ読んでいたら後半怒涛の展開に。そこからは一気読み。
    コンフィデンスマンJP的な印象でした。

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    2026年01月15日
  • 小説の神様

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    中学生で作家デビューするも不振に悩む高校生・千谷一也(ちたに いちや)と、同級生の人気美人作家・小余綾詩凪(こゆるぎ しいな)が、編集者の提案で「合作」し、ベストセラーを目指す中で、お互いの秘密や「小説を書く意味」に直面する青春小説です。売れない作家の苦悩と、人気作家の裏にある葛藤、そして読者との繋がりを描き、物語を愛するすべての人に贈る感動の物語です

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    2026年01月14日
  • medium 霊媒探偵城塚翡翠

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    ネタバレ

    期待しすぎて色んな推測をしてしまい、物語がそれを上回ることはなかった


    「もう終わりにしようって思ったんです。この子がいなければって.....。そうしたら、わたしは自由になれるんだって、突然、誰かにそう言われたような気分になって…」
    「なにか、奇妙な声が耳元で囁いたというんだ。怖気立つような、本能的に恐ろしいと感じるような…。形容しがたい何者かが、殺すのなら今この瞬間にするべきだと…。自分の耳元でそう囁いたって、言いやがるんだよ」
    「あなたなら、わかってくれるかなって、そう思って」

    この辺のセリフは何だったのかモヤモヤ〜〜〜

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    2026年01月04日
  • 雨の降る日は学校に行かない

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    ネタバレ

    教室の独特な空気に上手く適応出来なくてしんどい思いをしている中学生の女の子達が、自分の学生時代と重なり合う様で息苦しさを思い出しました。学生時代って目には見えないけれどもはっきりと分けられたカースト制度があって、この物語の様にカースト下位だと教室にいるのが苦痛でした。辛い思いをしている子達の「普通に学校に行って勉強したい」気持ちを我慢しなくても良い環境が当たり前になりますように。

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    2025年12月21日
  • medium 霊媒探偵城塚翡翠

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    ネタバレ

    香月史郎
    城塚翡翠という霊媒の娘と共に、様々な事件を解決。大学時代は写真サークルに入っていた。推理作家。

    城塚翡翠
    死者の魂を呼び寄せることができるが、殺害や事故などで非業の死を遂げた者の魂は、その人間が死んだ場所が判明しない限りは呼び出すことができない。都心のタワーマンションに自宅兼仕事場をかまえ、無償で死者に関する相談に乗っている。普段はふわふわして、頼りなくて、威厳がない。帰国子女で十五歳のとに「日本に戻ってきた。

    倉持結花
    香月が通っていた大学の後輩。元写真サークル。「女の人があたしを見て泣いている」と言われて、城塚翡翠を紹介される。デパートの受付嬢。

    千和崎真
    翡翠のアシスタン

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    2025年12月21日
  • ブラックボックス、誰が解く? 君に綴る4つの謎

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    オーソドックスなミステリの短編集!
    フー、ハウ、ホワイダニットと叙述トリックとは、こんな作品です!っと自己紹介してくるようなそれぞれのお話は、短いのにしっかりと要点が詰められていて、最後まで読むとちゃんとミステリとしての驚きが込められた内容でした!

    ミステリ初心者でこれからどんなミステリを読もうかなと悩んでる方にはこの本を読んで、自分の好きな作品を見つける手がかりに出来るのではないか?と思える作品。
    勿論、ミステリ好きの方にもココ最近の練りに練られたトリックとは真逆のスタンダードな直球トリックを久々に味わえる良い作品だと思います。

    シンプルなのに充分にミステリを堪能出来る作品でした!

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    2025年12月19日