相沢沙呼のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
教室には居場所のない女の子たちが、図書室で過ごす中で、司書のしおり先生や、本と出会い、一歩を踏み出す連作短編集。
作家さんを分かって購入したわけではなかったので、『medium』の人かと分かり、驚く。
読んだ後に解説を読むと、とても丁寧に次の作品へと誘ってくれる。良き。
ネイリストになりたいというアイルーが、友達の描いたイラストの爪にネイルを塗るシーンが好き。
趣味やグループで序列が決められていた、あの頃、なんでそんな、しょうもないことを信じるしかなかったんだろう。
その序列でしか、「価値」を見出されなかった人のための世界で、数年間私は生きてしまった。
壊したいと今なら思うけれど。
ど -
Posted by ブクログ
鮎川哲也賞を受賞した、相沢沙呼さんのデビュー作。
マジシャンである女子高生を探偵役に、彼女に恋する同級生の男の子を語り手に据えた、日曜の謎系ミステリの連作短編集です。
ミステリにマジックの要素を加える、そのアイデアが面白いですね。
前半に張り巡らせた伏線を、終盤で一気に回収するのは連作短編集の王道ですが、その手腕がとても鮮やかで、細かいところにも配慮されていると思います。
ただ、語り手である主人公の恋する気持ちは理解出来るのですが、何かにつけてヒロインに強要するような言動にはイライラすることが多々ありました。
語り口の軽さとは対照的に、謎の背後にあるものは重く、学校という狭い世界で生 -
Posted by ブクログ
ネタバレ現在のところこの「マツリカ」シリーズはこの第三巻まで発行されている。予備知識なしにこのシリーズを読み始めたので、この「マトリョーシカ」で最大の謎であるマツリカさんのことが語られてシリーズが終わるのかと思っていたが、どうやら違うみたいだ。
まさかこのままこのシリーズが、様々な謎を回収しないまま終わるとは思えないので、続編を楽しみに待ちたい。
さて本作であるが、シリーズ初めての長編である。「マツリカ」さんの登場場面が少ないのが寂しい。その分柴山君は相変わらずウジウジしながらも頼もしく成長しており、八面六臂の活躍を見せる。
密室の謎があまりに回りくどく、その謎解きに自分自身がのめり込めなかった -
ネタバレ 購入済み
やはりこの手は・・・。
2022年11月読了。
TVドラマが始まる前に入手していたのだが、何だかんだで積ん読していて、ネットニュース等で「信じられないどんでん返し」等の字句を見て、それなら「早く原作読まないと、碌にドラマも観られないな」と急いで読んだ。
感想としては、「○○が犯人」のパターンはそれ程世に珍しくは無いのだが、主人公が「全く○○の○力を持っていない」と云う点が、今までに無かったタイプなのかなと感じた。
ただ、この手法を使ってしまうと、その後のシリーズは初作の「神秘性」を全放棄することに成るので、主人公の魅力が半減してしまうのでは?と云う気持ちも残った。
正直言って、ラストのタネ明かし