相沢沙呼のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
マツリカシリーズ3作目にして初の長編モノ。
主人公の柴山は、深い心の傷を負い、それ故煮えきらない性格、そしてモテない陰キャラ、常にメンタル弱々な男子高校生。対して探偵役のマツリカさんはというと、廃墟となった雑居ビルに住んでいるという謎の美少女、態度も振る舞いも絶対的存在、そして芝山を虜にさせる美貌の持ち主、でもってキレッキレの推理能力。このキャラ関係は本作でも健在。
今回も、柴山はマツリカさんから、学校内での怪談話の調査を命じらる。
怪談話から曰くありげな過去の不可解な出来事が浮かび上がり、そこから現在の怪しげな出来事に発展し、さながら二重構造の謎を呼ぶ。学園モノ日常の謎の本格ミステリなので殺 -
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Posted by ブクログ
む〜ん...(^ ^;
作品自体のクオリティはとても高いのですが、
これまた「おっさんが読むものじゃなかった」感が(^ ^;
それぞれが独立した短編集で、
共通点としては全作品にミステリ要素があることと、
若い女性が主人公の、若い女性向け作品だ、ということか。
昭和の香りただよう「少女小説」という単語が浮かんだ(^ ^;
ミステリ「要素」はあるが、それが主体と言うよりは、
登場人物たちの小さくも深い「成長の一歩」
みたいなものに主眼を置いているような。
作品ごとの登場人物の造形は、とてもリアルで、
それぞれに自分たちの考えがあり、
それぞれの人生をちゃんと生きている感じがする。
その中 -
Posted by ブクログ
ネタバレ読後にまず思ったのは「小説の神様」であって「小説家の神様」じゃないんだ、ということ。小説に関わる人――書く人、読む人、売る人、評する人――すべての人の神様なんですね。だから、小説家以外の人達にも「小説の神様」と関わる物語があって、それぞれの人たちが小説と真摯に向き合って……というお話が生まれ、小説好きな私はそうしたところで本作が気にいったんだろうな、と思いました。
個別の作品で言えば、収録作群の中では異色に映りますが「モモちゃん」が一番気に入りました。ラノベテイストに最初は違和感を覚えましたが、自作の世界に入り込んで自分の描写力の無さや知識の浅さを身をもって痛感するところなど、それこそ宮沢賢