相沢沙呼のレビュー一覧
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どうして物語を書くかの問いの答えは持ち合わせてないけれど、どうして物語を読むかの答えなら常に持ってる。
好きだから。
たったそれだけの簡単な答えをどうして見失ったりするんだろうね。
どちらの問いもきっと至極簡単で、簡単だからこそ当人は不安になって間違っているのではないかと手放して迷子になる。
相変わらず世の不満をいろいろぶっこんできて、小気味好くもあり、もういいんじゃないの?とも思うけれど、この鬱蒼とした答え探しの物語を、若い世代に広く読まれてほしいと思います。
わたしはいつまでも、このシンプルな答えを疑うことなく持ち続け、誰かにとっての九ノ里であり続けたいと思います。
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Posted by ブクログ
いままでの著者の作品とは異なる雰囲気の作品でした。少女の描写は相変わらずですが、ラブコメをイメージしていたのでエログロ耽美で驚きました。官能小説のような描写に思わずドキドキしてしまいました。女子高生とはそれだけで神聖なものなのに、先生の描写でさらに艶やかで犯しがたい空気を感じました。
とてもラノベ寄り。流行りの異能系ミステリでしょうか。視点と場面がコロコロと変わりすこし読むのに苦労しました。しかも近未来なんですか?設定の説明がなくてわかりづらい…そしてシリーズものかと思うくらい、説明のない設定が盛り込まれている。探偵さんをメインにした話しを作れそうですよね。むしろあるのかな。シリーズものじゃないんですよ、ね…?終わり方もあれだし…全体的にちょっと消化不良でした。 -
Posted by ブクログ
小さな背中が少しずつたくましく見えてくる
推理作家が描きたかったファンタジーの世界。元々ライトノベル出身ということもあってか、世界観の作り込みがよく出来ています。女の子がやけに多く、俗に言うハーレムものかと思いきや、王都で起こる連続殺人や人種差別の問題が物語に暗い影を落としています。主人公=最強という設定が流行りのなかで、半人前の魔術師・ジゼルを主役に置き、悪戦苦闘しながら道を切り開いていく様子に好感が持てました。
目新しいものは特にない王道ファンタジーです。冒険は始まったばかり ー と締めくくられるこの先、どのような冒険が待っているのか期待しましょう。 -
Posted by ブクログ
”スキュラ&カリュブディス: 死の口吻”相沢沙呼著 新潮文庫nex(2014/09発売)
(イラスト:清原絋)
・・・初夏。街では連続変死事件が起きていた。まるで狼に喰い千切られたような遺体。流通する麻薬。恍惚の表情で死んでいく少女たち。自らも死を求める高校生・此花ねむりは鈴原楓との出会いをきっかけに事件を調べ始める。だが、そこには3年前の殺人事件に繋がる驚愕の真実が隠されていた―。性と死、その果てに垣間見える少女の戦い。逸脱者たちが繰り広げる戦慄の新伝奇譚。(公式サイトより)
・・・読みやすい話でしたが、グロ多め。お薦めしにくい。
まぁ、こういう厭世感のある少女も大阪に20年住めばただのオバちゃんになんねんけどなぁ・・・。
(そういう話とはまったく違いますが(笑)) -
Posted by ブクログ
フトモモへの偏愛は健在でその辺は安心したのだけど、これまでの著者の作品の方向とはチョッと異なり、片山憲太郎の「電波的な彼女」シリーズに似た印象を受けた。
しかし、主人公が怪事件を追うのではなく、その渦中にある群像を描いき収斂させる構造なので視点が定まらず、また登場する人物が多いわりにそれぞれの個性が薄く(名前も分かりにくい)、脳内でなかなか像を結ばず苦労した。
ストーリーは面白いのだから、誰かを中心に据えて描いた方が面白く、エッジが立ったように思う。また結末もいまいちインパクトに欠けるように思う。いろいろ残念な部分はあるが、著者の作品に新たな方向が示され、幅がまた少し拡がったようにも感じられて嬉しい。