相沢沙呼のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
いままでの著者の作品とは異なる雰囲気の作品でした。少女の描写は相変わらずですが、ラブコメをイメージしていたのでエログロ耽美で驚きました。官能小説のような描写に思わずドキドキしてしまいました。女子高生とはそれだけで神聖なものなのに、先生の描写でさらに艶やかで犯しがたい空気を感じました。
とてもラノベ寄り。流行りの異能系ミステリでしょうか。視点と場面がコロコロと変わりすこし読むのに苦労しました。しかも近未来なんですか?設定の説明がなくてわかりづらい…そしてシリーズものかと思うくらい、説明のない設定が盛り込まれている。探偵さんをメインにした話しを作れそうですよね。むしろあるのかな。シリーズものじゃな -
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小さな背中が少しずつたくましく見えてくる
推理作家が描きたかったファンタジーの世界。元々ライトノベル出身ということもあってか、世界観の作り込みがよく出来ています。女の子がやけに多く、俗に言うハーレムものかと思いきや、王都で起こる連続殺人や人種差別の問題が物語に暗い影を落としています。主人公=最強という設定が流行りのなかで、半人前の魔術師・ジゼルを主役に置き、悪戦苦闘しながら道を切り開いていく様子に好感が持てました。
目新しいものは特にない王道ファンタジーです。冒険は始まったばかり ー と締めくくられるこの先、どのような冒険が待っているのか期待しましょう。 -
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”スキュラ&カリュブディス: 死の口吻”相沢沙呼著 新潮文庫nex(2014/09発売)
(イラスト:清原絋)
・・・初夏。街では連続変死事件が起きていた。まるで狼に喰い千切られたような遺体。流通する麻薬。恍惚の表情で死んでいく少女たち。自らも死を求める高校生・此花ねむりは鈴原楓との出会いをきっかけに事件を調べ始める。だが、そこには3年前の殺人事件に繋がる驚愕の真実が隠されていた―。性と死、その果てに垣間見える少女の戦い。逸脱者たちが繰り広げる戦慄の新伝奇譚。(公式サイトより)
・・・読みやすい話でしたが、グロ多め。お薦めしにくい。
まぁ、こういう厭世感のある少女も大阪に20年住 -
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フトモモへの偏愛は健在でその辺は安心したのだけど、これまでの著者の作品の方向とはチョッと異なり、片山憲太郎の「電波的な彼女」シリーズに似た印象を受けた。
しかし、主人公が怪事件を追うのではなく、その渦中にある群像を描いき収斂させる構造なので視点が定まらず、また登場する人物が多いわりにそれぞれの個性が薄く(名前も分かりにくい)、脳内でなかなか像を結ばず苦労した。
ストーリーは面白いのだから、誰かを中心に据えて描いた方が面白く、エッジが立ったように思う。また結末もいまいちインパクトに欠けるように思う。いろいろ残念な部分はあるが、著者の作品に新たな方向が示され、幅がまた少し拡がったようにも感じら -
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高校の写真部に所属する女子4人の悩みや葛藤を描く青春モノ。
4つの短編から成り、それぞれの視点で描かれている。
こういう形式はいいね。各自の視点になってはじめて分かることが
あるから読むのが楽しいし、考えさせられる。
どんなに仲が良い友達でも、相手が心の奥底で考えていることや
悩んでいること、気にしていることが全部分かるわけじゃない。
全体の構成や情景描写、カメラ(写真部)という題材はとても
良かったんだけど、肝心の人物たちがどうもイマイチに感じた。
なんかうまく感情移入できなかったんだよね。
他の小説では女性視点でも我が事のように感じながら読めるので
自分が男だからというのは理由じゃないと -
ネタバレ 購入済み
レビューしづらい
ドラマ化と聞いて読みました。先に原作読んでて大正解。ドラマ見てネタバレ知ってしまうと、原作読んでも全然面白くないと思われます。
ネタバレと言うか、犯人はひょっとしてと思ってた人だった為、意外性なくて残念。まどろっこしい推理展開するなぁと途中で興味が削がれてしまい、そこから違和感を感じてたら予想通りの結末で......
でもドラマ化は面白そうなので楽しみたいです。