相沢沙呼のレビュー一覧
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鮎川哲也賞を受賞した、相沢沙呼さんのデビュー作。
マジシャンである女子高生を探偵役に、彼女に恋する同級生の男の子を語り手に据えた、日常の謎系ミステリの連作短編集です。
ミステリにマジックの要素を加える、そのアイデアが面白いですね。
前半に張り巡らせた伏線を、終盤で一気に回収するのは連作短編集の王道ですが、その手腕がとても鮮やかで、細かいところにも配慮されていると思います。
ただ、語り手である主人公の恋する気持ちは理解出来るのですが、何かにつけてヒロインに強要するような言動にはイライラすることが多々ありました。
語り口の軽さとは対照的に、謎の背後にあるものは重く、学校という狭い世界で生 -
Posted by ブクログ
ネタバレ現在のところこの「マツリカ」シリーズはこの第三巻まで発行されている。予備知識なしにこのシリーズを読み始めたので、この「マトリョーシカ」で最大の謎であるマツリカさんのことが語られてシリーズが終わるのかと思っていたが、どうやら違うみたいだ。
まさかこのままこのシリーズが、様々な謎を回収しないまま終わるとは思えないので、続編を楽しみに待ちたい。
さて本作であるが、シリーズ初めての長編である。「マツリカ」さんの登場場面が少ないのが寂しい。その分柴山君は相変わらずウジウジしながらも頼もしく成長しており、八面六臂の活躍を見せる。
密室の謎があまりに回りくどく、その謎解きに自分自身がのめり込めなかった -
ネタバレ 購入済み
やはりこの手は・・・。
2022年11月読了。
TVドラマが始まる前に入手していたのだが、何だかんだで積ん読していて、ネットニュース等で「信じられないどんでん返し」等の字句を見て、それなら「早く原作読まないと、碌にドラマも観られないな」と急いで読んだ。
感想としては、「○○が犯人」のパターンはそれ程世に珍しくは無いのだが、主人公が「全く○○の○力を持っていない」と云う点が、今までに無かったタイプなのかなと感じた。
ただ、この手法を使ってしまうと、その後のシリーズは初作の「神秘性」を全放棄することに成るので、主人公の魅力が半減してしまうのでは?と云う気持ちも残った。
正直言って、ラストのタネ明かし -
購入済み
ドラマを見て気になって
ドラマで最後を知るより原作を味わいたいと思い購入しました。ドラマで放送されてる部分に伏線が多いのですが、一回見てる分どうしても流し読みしてしまい後にピンとくる感覚が弱く感じました。
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ネタバレ所謂どんでん返し系。
ミステリをあまり読んだ事のない人に勧めやすい作品ではあるが、ある程度好きで読んでいる人には、トリックが読者にフェアであるとは言い難く、最終盤の答え合わせの「それが通るなら何でもありだろ」感に辟易する可能性が多分にあると思われる(香月の正体を怪しいと思ったのは、翡翠が心理学を学んでいて、何となく怪しいと思ったから・翡翠の手先が器用で、重要なアイテムを苦なく手に入れられたから 等)
これは個人的な趣味もあるし、ギャップを演出したかったのは分かるが、種明かしする際の言葉遣い・言い回しが下品(エピローグにて多少そこら辺のフォローのようなものがされているが、それにしても…。という -
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最終話での緻密さにさすが!と思っただけに、そこに至るまでの話がとても残念で。
まずは一人称がラノベより読みにくい。これが読み易い人も居るのかな。時間軸がブレる時もあった。
あとは本当にちょっと許せないのが、主人公。人としてどうなの?と思う台詞をよりによって好きな女の子に言ったのに、当人がまったく気が付かない。ちょっとひどすぎて引いてしまう。全然心惹かれない。
シリーズだからかな?本心がまだ明かされていないのかと思う部分も、もやもやが少し。
酉乃さんの謎は、不思議な時計と併せて、もう少し奥深いと思っていただけに、ちょっと残念。でもそれこそ「本当の私を見ていない」ことになるのかも。ボーイミーツガ -
Posted by ブクログ
著者の作品を読んだのは2作目である。
あの癖の強い城塚翡翠を知っているから物語に対して抗体を付けていたのがとても幸いであった。
あいも変わらず魅力的な文節は簡単に心を摑まされた。
物語の開始から魑魅魍魎の世界が繰り広げられる。
現代が舞台なのに冒頭で、「原始人を探させられてる高校生」が登場する。
コレには好き嫌いがハッキリと別れるんだ。
こう言う訳の分からない事を始めさせられた事を茶番だと一蹴して呆れるか何が起こるのかわからない衝動に駆られて楽しめる人。
私は圧倒的に後者なのでイカれたキャラクターや物語はかなり許容できる。
だからコミカルなこの作品は大好きだ。
癖の強い魅惑の魔女に魅せられて犬