藤井太洋のレビュー一覧

  • ワン・モア・ヌーク(新潮文庫)
    One More Nuke。こんな文字を書くと、FBIやCIAからこのサイトが監視されそうです(苦笑)。

    One More Nukeとは、「もう一度核を」と言う事。それはすなわち、(今のところ)最初で最後の被爆国の日本において、もう一度核爆弾を爆発させると言う事を意味しています。著者は、元々ソフト...続きを読む
  • オービタル・クラウド 下
    下巻になって圧倒的に面白くなった。
    ぜひ映画化してもらいたい。
    日本SF映画の金字塔になるはず。
  • ワン・モア・ヌーク(新潮文庫)
    藤井太洋の作品は、本当にありそう、と思えるようなリアリティが感じられるところがすごく好きなんだと思う。
    何が正しいのかをきちんと説明させるために、汚染を東京で引き起こそうとするテロリストと、事実を説明できる形に残そうとする科学者を中心に、原子力爆弾を巡って複数の立場の主体が駆け引きし合う物語。
    忘れ...続きを読む
  • ハロー・ワールド
    広告ブロックアプリが炙り出す、異国の政府の陰謀。無数のドローンが吸い寄せられる特異点。あまりITに詳しくない自分でも、これが近い将来に起こりうることが想像できる。
  • 公正的戦闘規範
    遠未来ではなく近未来の、それこそ手が届きそうな世界観が好きです。どうしようもない状態から閃く知恵の物語が、陰鬱な未来像をちょっと明るいものにしてくれる。作品を追っかけて行きたい作家さんです。
  • 東京の子
    個人的にはワン・モア・ヌークよりも好みかも。Youtuber、学校法人、非正規雇用、労働運動といったテーマが詰まっている
  • ワン・モア・ヌーク(新潮文庫)
    現在の状況と重ね合わせる事の出来るリアリティの強い作品です。情報の中でのたうち回る事になって始めて”あの日”を近くへと感じました。放射線とウィルスは肉眼では見えないし、掻き立てられたデマが広がり生活の先が見えません。そんな中で情報を見極められる強さをしっかり持てと背中を叩かれた気分です。
  • ワン・モア・ヌーク(新潮文庫)
    今読むべき本、というのはこういうもののことを言うのだろう。

    2011年3月11日から9年、2020年の3月11日を迎えるまでにこの本に出会い、読み終えられたことには本当になにか運命的なものを感じえない。

    私たちの中に未だ深い傷を残すあの地震とあの事故にここまで誠実に大胆に向き合わせ、新しい角度か...続きを読む
  • 東京の子
    東京オリンピックが終わって数年後の近未来の東京が舞台。メインになるのは、最近問題になっていた奨学金の返済問題。現代は若者にとって生きにくい時代になってしまった。というのがメインテーマだが、それとは別に、主人公が趣味とするパルクールがかっこいい。最後の怒涛の展開が嬉しい。
  • ワン・モア・ヌーク(新潮文庫)
    素晴らしい。

    SFが大の苦手であるわたしが、全作品抵抗なく読め、一作毎にどんどん面白くなっていく大好きな作家さんなのですが、今回はSFではなく、警察小説、国際謀略小説というまさにどストライク。
    近未来小説でありながら、東京オリンピック間近の今読むべき。

    デマが人を殺すというのも、今グイグイきます...続きを読む
  • ワン・モア・ヌーク(新潮文庫)
    これが、これこそが「本物の震災後文学」
    そして、サイエンスフィクションどころか、リアルタイムフィクション。犯行日に間に合うタイミングで読めて良かった。

    ただね、このあとの世界、核兵器禁止条約レベルの話じゃ済まなくて、原子力発電の続行が世界的に無理になるでしょ。但馬は間接的に世界中に多数の犠牲者を生...続きを読む
  • 公正的戦闘規範
    他よりも取り扱う技術が新しいからなのか、求めるリアリティの水準が合っているからなのか、相変わらず藤井太洋の描くSFは面白い。
    物語がこれから膨らみ、盛り上がっていきそうなところで終わってしまう短編であることだけが残念。
    200215
  • ワン・モア・ヌーク(新潮文庫)
    2020年3月のオリンピックを控えた東京を舞台に、核テロリストと攻防を描いたサスペンス。

     テロリストの三人は、それぞれの理由から、微妙に異なる状況を作り出そうとするが、それゆえ、思惑が絡み合い事態は二転三転する。一方で、それを追う、警察などの組織も、テロを防ぐという同じ目的を追いながら、それぞれ...続きを読む
  • Gene Mapper -full build-
    近未来のテクノロジーについてのきめ細やかな設定もSF好きにはたまらない内容でしたが、それに負けないくらい登場人物がとても魅力的に描かれていました。
  • ワン・モア・ヌーク(新潮文庫)
    なんて気高い…!
    著者の誇り高い仕事ぶりに、ただ涙が流れます。
    万人に受ける小説ではないかもしれないけど、できるだけ早く(できれば3月11日より前に…!)、多くの人に読んでほしいと思う秀作です。

    2020年の東京、3月11日に原爆テロが予告された戒厳令下という、聞いただけでギョッとなる設定。刑事、...続きを読む
  • ワン・モア・ヌーク(新潮文庫)
    2020年3月、東京オリンピックを目前とした日本に、核爆弾によるテロの予告動画が流れる。
    複数のテロリストの、それぞれの目的。それを止めようとする、複数の組織の人々。
    それぞれの思惑と行動が交差して、常に緊張感のある1冊だった。
    作中の時間が過去になる前に、今読まれるべき作品です。
  • ワン・モア・ヌーク(新潮文庫)
    2020年の3月11日に予告された新国立競技場での原爆テロを巡るリアリズム小説であり、目の前の、過ぎ去った絶望と共にあるが、希望のための物語でもあり、様々なテクノロジーや現実世界とのシンクロ、情報化社会、多層化して断絶する世界、移民と多民族化する日本を描いている。
    『ワン・モア・ヌーク』は物語の主軸...続きを読む
  • ワン・モア・ヌーク(新潮文庫)
    現代最高のエンタメ作家による、現代最高のエンタメ小説、とまでは言えないか、傑作なのは間違いないけど。
    山周賞あるかな。
  • Gene Mapper -full build-
    いろいろあるけれど、未来は明るくあってほしい、希望に満ちた世界であってほしいと思わずにいられなかった。
  • 伊藤計劃トリビュート
    伊藤計劃って名前のせいなのか?
    この8人の作家による中篇集は、それぞれがかなりの攻撃力を持っている。
    またまた、それぞれが異なる作風で僕をアタックする!
    早逝した怨みを晴らそうとしているようだ。
    たまらん!