藤井太洋のレビュー一覧

  • 銀河英雄伝説列伝1
    銀英伝公式同人誌な短編集6編。どの作家さんも普通に外伝を読んでいる気持ちになって懐かしく嬉しい。同盟派なのでヤンの士官学校時代の仲間とのやり取りには終始にやにやしてしまう。著作既読は小川さん石持さん太田さんの3人だったけど皆それぞれの持ち味も上手く混ざっていて流石だと感心した。特に石持さん「士官学校...続きを読む
  • ワン・モア・ヌーク(新潮文庫)
    東京に原子爆弾を仕掛けたテロリスト。予告時刻は3月11日の午前0時。それを阻止するため、公安部やCIAが動く。


    題名の「ヌーク」とは核という意味。東京に原子爆弾を仕掛けたということで、それぞれの登場人物にスポットをあて、同時進行で物語が進行するので、昔の「24」を見ているような躍動感がありました...続きを読む
  • ワン・モア・ヌーク(新潮文庫)
    カチッ、カチッ、カチッ……
    まるでドラマ『24』のように、短期間で時系列、複数場面の同時進行が、読む人を夢中にする。
    夢中になり過ぎて、久しぶりに帰宅時にひと駅乗り過ごすとこだった。

    2020年3月6日から11日までの5日間のお話。ーー「東京に核爆弾⁉︎」

    多くの人が昨年3月にリアル読書を試みた...続きを読む
  • ワン・モア・ヌーク(新潮文庫)
    原爆テロ予告、爆発は2020年3月11日。3Dプリンタやネットワークを駆使した現代ならではの爆弾作成や材料調達を始め、物語は妙にリアルだ。映像を見ているように600頁を夢中で一気に読んだ。テロリスト各々の事情、阻止する側の思惑、面白かった、と素直に言っていいか迷うほどメッセージ性は高い。「One m...続きを読む
  • 銀河英雄伝説列伝1
    いわば二次創作なので読もうか迷っていたのですが、店頭で見かけちゃったのでつい買ってしまった…(笑)
    正伝外伝の新しい供給がないので列伝に手を出してしまうのも致し方ない…が、やはり二次創作なのでイマイチイメージ違うなぁというのもあり、その辺の嫌いな方は読まない方がいいのかな。

    執筆されてる作家さん全...続きを読む
  • 銀河英雄伝説列伝1
    様々なジャンルに関する名言が読める。ラインハルトは、カッコいい。又、小説の世界でのタンクベッドなど想像力を大きくさせる面白い表現もあって楽しい。
  • 銀河英雄伝説列伝1
    銀河の歴史がまた一ページ。

    公式アンソロジーというものが好きなので、有無を言わずに入手。オーベルシュタインの安楽椅子探偵などと聞いたら読むしかなかった。しかしそれ以上に女装して演劇するヤンにびっくり。しかもミス・マープルもびっくりな安楽椅子探偵がもう一人いらしたという。1となっていますが、ぜひ続け...続きを読む
  • 銀河英雄伝説列伝1

    あくまで原作に忠実な作品集

     ミステリーものが主体で、一個だけ艦隊戦ものがあります。中には少しひねりすぎた感じのもあるけどおおむね原作の世界を再度楽しめる良作だと思います。
  • 銀河英雄伝説列伝1
    ユリアン「・・・」
    ヤン『どうしたんだい、ユリアン。そんな浮かない顔をして』
    ユ「て、提督。この報告書を読まれましたか?」
    ヤ『あぁ、なかなか良く出来てるじゃないか。何か不満でもあるのかい?』
    ユ「そりゃ、ヤン提督は活躍が報告されてますけど、僕は、言え、私の事はどこ
    にも書かれてないんです。不公平じ...続きを読む
  • ワン・モア・ヌーク(新潮文庫)
    東京のど真ん中で原子爆弾を爆発させようと試みる但馬樹(たじまいつき)とサイード・イブラヒムだが、二人の目的は微妙に違っていた.長崎型の原爆を日本で組み立てるという難題を彼らは難なくこなすが、中核になるプルトニウムの純度が問題になる.20 or 70%.但馬は20%でも起爆させることを企画して3Dプリ...続きを読む
  • ワン・モア・ヌーク(新潮文庫)
    オリンピックの年の3.11、オンタイムで読むことを想定された本作は、コロナによってすっかり世界線が変わってしまった後でも十二分に読むべき本、映像化すべき作品である。
    世界的に見てぬるくてチョロい国である日本は、これからますます困窮していく世界において、真っ先に紛争ターゲットにされ得るカモ国家だ。
    ...続きを読む
  • ワン・モア・ヌーク(新潮文庫)
    あっこれはこの3月に読むのがリアルタイムベストでしたね…!
    「核をもう一度」か…。
    テロに関わった彼女らのそれぞれの立ち位置と理由……。
    相変わらず藤井氏の長編は映画のようなドラマチックな盛り上がりが良いな。
    ぜひ実写化を、といつも読後に感じるのだけど解説・説明が難しいかなあやはり。

    東京五輪を控...続きを読む
  • ワン・モア・ヌーク(新潮文庫)
    被爆者として、核の恐怖を世界に知らしめたいムフタール・シェレペット。
    途上国の悲惨な現状を先進国に知らしめるため、使命に燃えるイブラヒム。
    放射能のプロフェッショナルとして、事態の収束にあたる舘野とそのチーム。
    日本国内でのテロ行為を未然に防ぐために奔走する、警視庁公安部。

    そんな彼ら/彼女らを全...続きを読む
  • ビッグデータ・コネクト
    なるほどなあ……とか思うくらいノンフィクションに感じた。現実に同じような事が、国内で起きているんではないかと思わせられたが、現実はどうなんだろう。ネットセキュリティーとか、プログラムとか、本当に分からない世界なので、全て信じてしまいそうだ。
    ストーリー的にはブダイというキャラが個性的で印象的。
    刑事...続きを読む
  • ビッグデータ・コネクト
    友人に、SEが居ます。彼の言動の原因が、この本を読んで、なんとなくわかった気がします。病んでるなぁ・・・

    って言うか、描かれている事が、余りにも“リアル”なので、不思議な感じがしたんですが、それはそう、著者が、元々ソフトウェア会社に勤務していたので、その経験が活きているんでしょうね。

    ただ、ちょ...続きを読む
  • オービタル・クラウド 下
    面白かった。各分野のプロフェッショナルが集結し、それぞれが死力を尽くして戦う構図が熱くてかっこいい。SFでありサスペンスであり、そのどちらの視点からも素晴らしいエンタメ作品として楽しめた。
    ただ、主人公チームの能力がほとんどチートと言っていいほど高すぎるために難問が難問として機能しておらず、ただ主人...続きを読む
  • 伊藤計劃トリビュート
    目次
    ・公正的戦闘規範 藤井太洋
    ・仮想(おもかげ)の在処 伏見完
    ・南十字星 柴田勝家
    ・未明の晩餐 吉上亮
    ・にんげんのくに Le Milieu Humain 仁木稔
    ・ノット・ワンダフル・ワールズ 王城夕紀
    ・フランケンシュタイン三原則、あるいは屍者の簒奪 伴名練
    ・怠惰の大罪 長谷敏司

    ...続きを読む
  • アンダーグラウンド・マーケット
    若者の貧困をテーマの一つとして描かれていますが、そこを力強く駆け抜けていく姿に希望を抱ける良作です。仮想通貨が世界中を席巻していますが、日本ではまだまだ広がっていないし、僕自身まだpaypayもLinepayも使っていません。なんとなく必要性を感じていないからというのが大きいです。それでも殆ど買い物...続きを読む
  • Gene Mapper -full build-
    個人的に大好きなジャンル。農学と生物学(遺伝子工学)と、プログラミングが合わさった話。
    ジーンマッパーとして、遺伝子をプログラミングすることを生業とするフリーランスの主人公と、遺伝子組み換えではなく、遺伝子からプログラミングされて作りだされた植物の話。
    何故か、緑の革命を思い出しました。多分作物の名...続きを読む
  • Gene Mapper -full build-
     拡張現実、遺伝子デザインされた作物が広く行き渡る未来。
     遺伝子デザイナーは大手企業に依頼されて手がけた自身の仕事、稲のデザインに不備があったと告げられる。企業のエージェントとともに原因究明に乗り出すが・・・

     思っていたより楽しく読めました(当初はもっと難しいかと思ってた)。
     拡張現実のギミ...続きを読む