藤井太洋のレビュー一覧

  • 公正的戦闘規範

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    ――

     バネ座金過激派アンチ。



     確信犯的に、間違いのないものを。
     ある程度専門的な知識や技術を必要とする業界に居ると、それぞれの技術には流派というか流儀、みたいなものがあることが解ってくる。冗談めかして「それは◯◯流だねぇ」とか云ったりするのだけれど、実際のところ結構本気で信じていたりする。
     前の職場に居たサイボーグ姉御もそうだし、いまの職場にいるバネ座金過激派アンチもそうなんだけれど、突き詰めた技術に神性が宿るというのはどうやら確かなようだ。
     この方法でやらないと失敗する、この手順でやらないと意味がない。それはもう、宗教や信仰と同じ色をしていて。

     小説にもそれはあるよな、

    0
    2024年05月15日
  • ワン・モア・ヌーク(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    直訳すると「もう一度核を」。恐ろしいタイトルである。
    原爆テロを予告する動画が日本政府に届けられた。その時に向かって、各国の組織が、日本の警察が動き出す。
    緊迫感溢れるストーリーである上に専門用語がバンバンと飛び交うハードなストーリーだ。かつてテロリストが米国内で核テロを企てる『ピースメーカー』という映画があったが、あれよりもずっとハードで、おまけにサスペンスフルだ。
    最初こそ普段触れていない言葉に面食らうかもしれないが、そこを越えてしまえばあとはサスペンスに身を委ねればいい。緊迫感溢れるサスペンス小説だ。

    0
    2023年10月10日
  • 銀河英雄伝説列伝1

    Posted by ブクログ

     それぞれいろんな方向性の作品が読めて楽しめた。巻末の著者の言葉で、どういう興味や視点からその舞台やキャラクターを選んだのかが書かれていたのもよかった。
     表題作が、意外なところに舞台が設定されていつつ、その後の歴史の流れに思いをいたせる面白さがあって一番好きかな、と思う。

     2巻以降も企画されてるのかな?

    0
    2023年08月27日
  • ワン・モア・ヌーク(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    現代東京、しかも時は2020年3月。
    東京オリンピックを目前に控えた国内の混乱を具体的に描写しており、舞台描写はこの上なくリアル。
    対して、そこで展開されるイスラム圏やCIAを巻き込んだストーリーは壮大で。
    このリアルさと壮大さのギャップにイメージを刺激される。

    突っ込み処はいくつもある。
    例えば女犯人、超人過ぎ問題。
    この人が本気出したら大統領選に出馬しながら自前でロケットつくりそう。
    また例えば警官・科学者ペアの、察し過ぎ問題。
    あの情報範囲からテロ犯の動機と分裂を見抜くのは第六感に近い。
    世界を混乱に陥れ、日本経済に壊滅的ダメージを与えた犯人に、この人たちは事件による死者の「数」を日常

    0
    2023年08月19日
  • ワン・モア・ヌーク(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    良質なノンストップサスペンス。専門用語が多いが、犯人側の目的も、止める側の目的も明確。重要人物は経歴などの背景が過不足なく書かれてて感情移入しやすい。ラストも良い!映画化したら面白いと思う。

    0
    2023年04月08日
  • ワン・モア・ヌーク(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    ヌークとは「核」。ヒロシマ・ナガサキ・フクシマを経験した日本で、2020東京五輪を目の前にした東京で「核」をもう一度というあらすじで、テロ組織とそれを追う者たちの時限サスペンスの物語構造。
    重視されているのは2020東京のリアルタイムであることと、核爆弾の設計製作仕様のリアリティにあるように思う。
    原子力や放射能について、今この時代に、正しい科学的知見を持たなければならないという著者のメッセージを感じた。

    0
    2023年02月07日
  • 第二開国

    Posted by ブクログ

    世界遺産の美しい島、奄美大島。去年、何度か訪れようと下調べしたが、どのガイド本にも旧日本軍関連の話は無かった。「中国の覇権主義から太平洋を守る島嶼防衛の要衝」奄美大島。日本地図眺めれば一目瞭然なのに…平和ボケ恥じ入るばかり。方言に戸惑ったが、この展開は予想出来ず。

    0
    2023年01月05日
  • オービタル・クラウド 下

    Posted by ブクログ

    和海がスーパーマンすぎてそんなにトントン拍子に上手くいくのか、という気もするけど、技術と理解力でアメリカを巻き込んで活躍する感じ、かっこよかった。流し読みだったので、スペーステザーがどういう仕組みでどんなものなのかイメージが把握しきれなかった。

    0
    2022年12月24日
  • ビッグデータ・コネクト

    Posted by ブクログ

    藤井太洋さんの本は、知らない世界に自然と連れていってくれる。一気読みしてしまう。ITのエンジニアとか、中国の不可解さとか、システムネットワークとか、全く未知なのに、知りたい欲を楽しく満たしてくれました。

    0
    2022年12月17日
  • 第二開国

    Posted by ブクログ

    奄美大島を何度か訪れたことがあり、古仁屋や加計呂麻島など知っている土地が多く出てきたので、非常に親近感を持って読んだ。地元の人に聞いた数々の話を想い出す。感想を細かく書くと個人が特定できるような事象も多いので、読後感想は封印しておく。

    社会問題を盛り込んでいながらそれほど辛辣でなく、課題解決見守り型の優しさのある結末が、シマと共に歩んだ人々の歴史を象徴しているように感じた。

    0
    2022年11月27日
  • 東京の子

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    少し難しい部分もあったけど、重い問題と軽やかなパルクールのシーンが交錯し、面白かった。
    前向きなラストでよかった。

    0
    2022年08月17日
  • 東京の子

    Posted by ブクログ

    東京オリンピックの数年後の東京を描いているので、もうSFではなくてリアル小説といってもいいかもしれません。本作で描かれている東京デュアルは現在の日本では実現していませんが、多くの学生が奨学金という借金を背負って社会に出ていくという状況を鑑みれば、ある意味とてもリアルです。日本はもう人身売買国家なのかも。

    0
    2022年07月31日
  • ワン・モア・ヌーク(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    凄いリアリティ これを書けた人が凄いと思うし、メッセージも深いので、ファンが多いに違いないと思いつつ、個人的には読むのに非常にエネルギーを要するので、面白いと実感する以前にやや疲れてしまった。

    0
    2026年01月12日
  • 銀河英雄伝説列伝1

    ネタバレ 購入済み

    士官学校生の恋は
    ヤンが士官学校時代。同級生の恋バナをキャゼルヌ少佐にしたことから不穏な話に…キャゼルヌ夫人がまだキャゼルヌ少佐と交際中、名探偵さながらに謎を解く話。

    0
    2022年06月26日
  • ハロー・ワールド

    Posted by ブクログ

    IT技術にフィーチャーした現実寄りのSF連作短編集。
    「ハロー・ワールド」3…広告ブロックアプリ
    「行き先は特異点」3…ドローン
    「巨象の肩に乗って」4…マストドン
    「めぐみの雨が降る」4…ビットコイン
    web業界で働いているので耳慣れた言葉が多く興味深かった。
    ちょっとだけ村上春樹臭がした。

    0
    2022年04月05日
  • Gene Mapper -full build-

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    近未来を描いた物語。
    単語や背景の理解に最初時間がかかったものの、本当にありそうな話しで一気に読むことができた。
    よくある?遺伝子を組み替えるのではなく、遺伝子すべてを人工的に作りそれが生命として誕生する、なんてできるのか?と読み終わった後考えてしまいました。すごくおもしろかったです。

    0
    2022年03月28日
  • オービタル・クラウド 上

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    ――

     スペクタクル。もうほんと、そんだけ。

     純粋なSF、であると同時に科学ミステリ。サスペンス大作でもあり、冒険小説でスパイ小説でお仕事小説でもある。むしろ含まれてない要素はなんだ。ラブコメ? ちょっとある。

     物語のスケールが地球規模なので、沢山の立場の沢山のひとたちが出てくるわけだけれど、皆がみなそれぞれの場所でそれぞれの肩書きの上でしっかりとキャラクタしているからとてもとても魅力的。こんなに登場人物の顔と名前が一発で入ってくることあんまりない。真っ黒な悪人が居ないというのも好み。
     にしても宇宙のふたり(笑)は本当に魅力的かつ、最後に美味しいところを持っていくキーパーソンにもな

    1
    2022年02月08日
  • オービタル・クラウド 上

    Posted by ブクログ

    IT詳しい人が書いた感じはするけども、なんかワクワクしない。
    2022からだと8年前、単行本だともっと前かもしれないけどさほど陳腐化した感じもしない。

    0
    2022年02月06日
  • ハロー・ワールド

    Posted by ブクログ

    面白かった!
    短編集なのでサクッと読むことができる。

    SFというジャンルだと「オデッセイ」や「AI崩壊」のような派手なファンタジーを思い浮かべがちだけど、この作品は極めて日常に近い。
    エンジニアの日常がここまで物語として面白く昇華されていることに感激です。GoogleやGitHubみたいな固有名詞が出てくるのもリアリティがあってよい。
    作者がエンジニアだからなんですね。コードも書けて小説も書ける、すごい才能だ。

    どれも面白かったけど、「五色革命」が1番好きかなあ。

    0
    2022年01月26日
  • ワン・モア・ヌーク(新潮文庫)

    M

    購入済み

    おもしろい

    藤井さんの小説はこれで3冊読んだが、ハズレ無し。学識的に理解できない内容もあるが、ストーリーがともかく面白い。これからも期待。

    0
    2021年12月17日