藤井太洋のレビュー一覧

  • マン・カインド

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    近未来リアルサイバーSFというか、まずその近しい未来の描き方がさらりと自然で、説明くさくないので、世界観に入り込みやすいのがいい。物理空間と仮想デジタル空間を融合したMixed Realityなよくアニメで観る世界(空間に向かって手をささっと動かすと仮想空間のドキュメントがばばばっと分類されてそいつを相手にシュッみたいな)が文字の中で背景のように当たり前に存在している世界を構築している時点で、物語が面白くなる素地ができているのがすばらしい。
    近未来の戦争が「公正戦」と言われる事前に戦力を情報公開してライブ配信することを前提とした、まるで過去の正々堂々といざ勝負的な戦闘行為となっていたり、その報

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    2024年11月15日
  • ハロー・ワールド

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    積読ラジオで紹介されてたので購入。

    ITを通して人類愛を考える本でした。
    私は生の人間が苦手で、それでも「ひと」に期待を抱いてしまうのだと言うことを思い出しました。

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    2024年10月04日
  • ビッグデータ・コネクト

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    犯人不明で終結したウイルスを持ちいたサイバー犯罪、目的不明の猟奇誘拐事件。複数の事件が絡み合いやがて大きな闇に近づく王道のサスペンス。IT関係の現代の問題を扱いながら警察小説としてまとまっていた。

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    2024年09月14日
  • 公正的戦闘規範

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    現在の世界において世界最先端の少し先の未来を描いた短編集。サイエンスやエンジニアリングのワクワク感を存分に味わえるだけでなく、社会問題についてのモチーフも取り上げられている。

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    2024年09月09日
  • 銀河英雄伝説列伝1

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    銀英伝のトリビュート小説で様々な作家が短編でその世界を描いていて楽しかった。頭がいい人が多いからか推理系が多いな。本編では触れられないあったかもしれない話。本編好きには良い小説家と。それにしても2は出るのか?

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    2024年08月06日
  • 公正的戦闘規範

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    ネタバレ

    ――

     バネ座金過激派アンチ。



     確信犯的に、間違いのないものを。
     ある程度専門的な知識や技術を必要とする業界に居ると、それぞれの技術には流派というか流儀、みたいなものがあることが解ってくる。冗談めかして「それは◯◯流だねぇ」とか云ったりするのだけれど、実際のところ結構本気で信じていたりする。
     前の職場に居たサイボーグ姉御もそうだし、いまの職場にいるバネ座金過激派アンチもそうなんだけれど、突き詰めた技術に神性が宿るというのはどうやら確かなようだ。
     この方法でやらないと失敗する、この手順でやらないと意味がない。それはもう、宗教や信仰と同じ色をしていて。

     小説にもそれはあるよな、

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    2024年05月15日
  • ワン・モア・ヌーク(新潮文庫)

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    直訳すると「もう一度核を」。恐ろしいタイトルである。
    原爆テロを予告する動画が日本政府に届けられた。その時に向かって、各国の組織が、日本の警察が動き出す。
    緊迫感溢れるストーリーである上に専門用語がバンバンと飛び交うハードなストーリーだ。かつてテロリストが米国内で核テロを企てる『ピースメーカー』という映画があったが、あれよりもずっとハードで、おまけにサスペンスフルだ。
    最初こそ普段触れていない言葉に面食らうかもしれないが、そこを越えてしまえばあとはサスペンスに身を委ねればいい。緊迫感溢れるサスペンス小説だ。

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    2023年10月10日
  • 銀河英雄伝説列伝1

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     それぞれいろんな方向性の作品が読めて楽しめた。巻末の著者の言葉で、どういう興味や視点からその舞台やキャラクターを選んだのかが書かれていたのもよかった。
     表題作が、意外なところに舞台が設定されていつつ、その後の歴史の流れに思いをいたせる面白さがあって一番好きかな、と思う。

     2巻以降も企画されてるのかな?

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    2023年08月27日
  • ワン・モア・ヌーク(新潮文庫)

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    現代東京、しかも時は2020年3月。
    東京オリンピックを目前に控えた国内の混乱を具体的に描写しており、舞台描写はこの上なくリアル。
    対して、そこで展開されるイスラム圏やCIAを巻き込んだストーリーは壮大で。
    このリアルさと壮大さのギャップにイメージを刺激される。

    突っ込み処はいくつもある。
    例えば女犯人、超人過ぎ問題。
    この人が本気出したら大統領選に出馬しながら自前でロケットつくりそう。
    また例えば警官・科学者ペアの、察し過ぎ問題。
    あの情報範囲からテロ犯の動機と分裂を見抜くのは第六感に近い。
    世界を混乱に陥れ、日本経済に壊滅的ダメージを与えた犯人に、この人たちは事件による死者の「数」を日常

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    2023年08月19日
  • ワン・モア・ヌーク(新潮文庫)

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    良質なノンストップサスペンス。専門用語が多いが、犯人側の目的も、止める側の目的も明確。重要人物は経歴などの背景が過不足なく書かれてて感情移入しやすい。ラストも良い!映画化したら面白いと思う。

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    2023年04月08日
  • ワン・モア・ヌーク(新潮文庫)

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    ヌークとは「核」。ヒロシマ・ナガサキ・フクシマを経験した日本で、2020東京五輪を目の前にした東京で「核」をもう一度というあらすじで、テロ組織とそれを追う者たちの時限サスペンスの物語構造。
    重視されているのは2020東京のリアルタイムであることと、核爆弾の設計製作仕様のリアリティにあるように思う。
    原子力や放射能について、今この時代に、正しい科学的知見を持たなければならないという著者のメッセージを感じた。

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    2023年02月07日
  • 第二開国

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    世界遺産の美しい島、奄美大島。去年、何度か訪れようと下調べしたが、どのガイド本にも旧日本軍関連の話は無かった。「中国の覇権主義から太平洋を守る島嶼防衛の要衝」奄美大島。日本地図眺めれば一目瞭然なのに…平和ボケ恥じ入るばかり。方言に戸惑ったが、この展開は予想出来ず。

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    2023年01月05日
  • オービタル・クラウド 下

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    和海がスーパーマンすぎてそんなにトントン拍子に上手くいくのか、という気もするけど、技術と理解力でアメリカを巻き込んで活躍する感じ、かっこよかった。流し読みだったので、スペーステザーがどういう仕組みでどんなものなのかイメージが把握しきれなかった。

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    2022年12月24日
  • ビッグデータ・コネクト

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    藤井太洋さんの本は、知らない世界に自然と連れていってくれる。一気読みしてしまう。ITのエンジニアとか、中国の不可解さとか、システムネットワークとか、全く未知なのに、知りたい欲を楽しく満たしてくれました。

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    2022年12月17日
  • 第二開国

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    奄美大島を何度か訪れたことがあり、古仁屋や加計呂麻島など知っている土地が多く出てきたので、非常に親近感を持って読んだ。地元の人に聞いた数々の話を想い出す。感想を細かく書くと個人が特定できるような事象も多いので、読後感想は封印しておく。

    社会問題を盛り込んでいながらそれほど辛辣でなく、課題解決見守り型の優しさのある結末が、シマと共に歩んだ人々の歴史を象徴しているように感じた。

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    2022年11月27日
  • 東京の子

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    ネタバレ

    少し難しい部分もあったけど、重い問題と軽やかなパルクールのシーンが交錯し、面白かった。
    前向きなラストでよかった。

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    2022年08月17日
  • 東京の子

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    東京オリンピックの数年後の東京を描いているので、もうSFではなくてリアル小説といってもいいかもしれません。本作で描かれている東京デュアルは現在の日本では実現していませんが、多くの学生が奨学金という借金を背負って社会に出ていくという状況を鑑みれば、ある意味とてもリアルです。日本はもう人身売買国家なのかも。

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    2022年07月31日
  • ワン・モア・ヌーク(新潮文庫)

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    凄いリアリティ これを書けた人が凄いと思うし、メッセージも深いので、ファンが多いに違いないと思いつつ、個人的には読むのに非常にエネルギーを要するので、面白いと実感する以前にやや疲れてしまった。

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    2026年01月12日
  • 銀河英雄伝説列伝1

    ネタバレ 購入済み

    士官学校生の恋は
    ヤンが士官学校時代。同級生の恋バナをキャゼルヌ少佐にしたことから不穏な話に…キャゼルヌ夫人がまだキャゼルヌ少佐と交際中、名探偵さながらに謎を解く話。

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    2022年06月26日
  • ハロー・ワールド

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    IT技術にフィーチャーした現実寄りのSF連作短編集。
    「ハロー・ワールド」3…広告ブロックアプリ
    「行き先は特異点」3…ドローン
    「巨象の肩に乗って」4…マストドン
    「めぐみの雨が降る」4…ビットコイン
    web業界で働いているので耳慣れた言葉が多く興味深かった。
    ちょっとだけ村上春樹臭がした。

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    2022年04月05日