藤井太洋のレビュー一覧

  • 公正的戦闘規範

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    半分くらいの作品はどこかで読んだことがあった。内容を覚えている物もあり、今回はもう少し深く味わえた。巻末の解説を読んで、本書が著者の初の短編集だと知った。今までになかったことに驚いた。それぞれの作品が、それぞれの面白味がある。若干IT分野に偏っているが、その事で私はより作品を身近に感じた。個人的に面白かったのは、「コラボレーション」「第二内戦」の2作品。

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    2017年10月23日
  • オービタル・クラウド 下

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    上下巻一気読み
    物語の「関係のないプロ達が集まって敵に立ち向かう」構図がたまらない。
    世界各地の人々ごとに
    うまく場面を切り替えていく感じが
    映画を見ているようにスピーディで
    話が大きくなるのも気にならず
    これはすごい

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    2017年08月11日
  • 伊藤計劃トリビュート

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    ページ数のボリューム感に感動した…気に入ったのは「未明の晩餐」「ノット・ワンダフル・ワールズ」「フランケンシュタイン三原則、あるいは屍者の簒奪」

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    2017年04月15日
  • ビッグデータ・コネクト

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    全体的にはこれまでの作品同様、技術的なことも盛り込みつつで面白かったけど、落ちがなんなあっけない…伏線を回収するのはええけど、すっきりしない感じ

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    2017年01月15日
  • アンダーグラウンド・マーケット

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    普通の小説でsshとか出てくるのは新鮮だった。。。ちなみにルートキットってどうやって検出するんだろう。。。

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    2017年01月10日
  • オービタル・クラウド 下

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    おもしろかったんだけど、p302のシアトルが03:58で最後のプロジェクト・ワイバーンが04:30っておかしくないですか?

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    2017年01月08日
  • オービタル・クラウド 下

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    礎を築きながらも去ってしまった二人。他人にも自分にも期待し続けることは難しい…。チームの価値は絶望せず、最善を尽くせるかにあると感じた。

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    2016年12月29日
  • アンダーグラウンド・マーケット

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    仮想通貨が流通した日本。
    移民が大量になだれ込み、その中で懸命に生きるフリービーの巧。
    誰にも何にも属さず自分達の腕で生き抜いていこうとする姿がとても格好良かった。

    仮想通貨や経済の設定がよく作り込まれていて面白かったな~

    続編があったら読みたい。

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    2016年12月21日
  • ビッグデータ・コネクト

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    これまた面白いなぁ〜!
    ITの発達は警察小説をも変えてしまう。
    聞いたことないようなコンピュータ用語やら沢山出てくるけど、登場人物がイイんで読めちゃいます。
    読めちゃったら、もう止まらない。イッキです!

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    2016年12月02日
  • オービタル・クラウド 下

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    日本人作家で、ここまで描けますか。

    物語上の時代設定は2020年ですが、実態的には2016年頃を目途としているようですので、内容に高い信頼度と高い蓋然性を感じます。この手の作品だと「いやいや、そんな事はないでしょう」と感じることはないですが、この作品の場合は「ありそうだよね」と思えます。

    JAXA、NORAD、CIA、その他と様々な国家機関が出てきますが、物語の大きな破綻は見られません。終盤活躍するのは、NORADであり、CIAであったりするんですけどね。あ、「物語に大きな破綻はない」と記しましたが、一点、大きな破綻がありました。CIAって、アメリカ国内での活動を禁じられているんですけど?

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    2016年11月28日
  • オービタル・クラウド 下

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    面白かったーーー!
    あまりに楽しいので、途中からハリウッド映画化かアニメ化を思い描いてしまった。できればアニメかな。
    しかし関口さん、やはり…。いくらなんでも有能すぎだもんな。
    蝶羽おじさんは、まあそうですよね…というところなんですが、ジャムシェド博士は……ううん、仕方ないのかもしれないけど、ほろ苦いぜ。
    むう、これまで藤井さんの作品は主に短編SFばかり読んでたけども、こんなに大盛り上がりなエンターテイメントとは…予想外だった。他の作品も読みたい気持ちでいっぱいだ。

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    2016年11月27日
  • オービタル・クラウド 上

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    面白いだろうと思ってはいたけど予想以上に面白かった!
    イランが打ち上げたロケットブースターの2段目〈サフィール3〉が、大気圏に落下することなく逆に高度を上げている…これに気付いた面々がやがてつながっていく過程が実にエキサイティング。
    やっぱり宇宙というキーワードには、世界規模での「協力」とか「力を合わせる」とかそういう挑み方がふさわしい…。
    しかしそれにしても関口さんは有能だな…!?

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    2016年11月27日
  • オービタル・クラウド 上

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    『日本SF大賞』『星雲賞日本長編部門』『ベストSF2014国内篇第一位』などを受賞。

    なるほど。いろんな賞を受賞するだけのことはあると思います。日本人が書くSFは、荒唐無稽な設定であることはままありますが、これはそうでもありません。現在理解されている科学に基づいて書かれていると思われ、中々の説得力があります。著者は、もともとSEをやっていたようですが、どこでこんな知識を仕入れたんでしょう?

    上巻は、場面設定。下巻でどの様に物語が進むか興味があります。

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    2016年11月27日
  • アンダーグラウンド・マーケット

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    面白かった。
    藤井太洋の話は、なんとなく知ってるような知識で技術面がなんとなく分かる、という書き込み感のちょうど良さが好き。自分に合ってる気がする。
    161029

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    2016年10月29日
  • Gene Mapper -full build-

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    面白かった。DNAシーケンサ、DNAプリンタ、拡張現実など現在原形がある機器が登場するので違和感なく入れた。

    登場人物も、黒川、あっけらかんとしたハッカーのキタガワ、どことなくミリタリー臭のする金田などクセのあるオッサンばかりが活躍し若者の場面はないが、その分全体的に落ち着いた内容でイラッとくるところがなく楽しめた。

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    2016年10月12日
  • アンダーグラウンド・マーケット

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    ネタバレ

    冒頭、東京五輪直前という遠くない未来に1000万人の移民が来て中華系インド系の仮想通貨が流通し地下経済が誕生する、という設定がリアルすぎて引き込まれた。主人公の両親が家を手放す成り行きや非合法住宅に住む若者たちの描写もSFと思えず、妙に深刻になってしまう。サイバー犯罪のくだりは素晴らしい筆力。マイナス1は恵のマンガチックな暴力的態度。

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    2016年10月05日
  • Gene Mapper -full build-

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    近未来の世界、人々は拡張現実の空間で感情も言動も補正された状態でアバターを通して会議する。そして地球上の食料難を解決するため、遺伝子組み換えではなく、一から作物のDNAが設計されている世界。ある日主人公がデザインした農場でバイオハザードは起きた。言葉に慣れるまでが少し読みにくかったがなぜか場面はわりと楽に想像できた。地球上の生き物の一つである人間が、他の生き物の遺伝子プログラムに手を出すのは時間の問題なんだろうか。しかもその中に自死プログラムまで組み込んで操作するとは末恐ろしい。映画化したら見応えありそうな作品です。

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    2016年08月14日
  • アンダーグラウンド・マーケット

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    ネタバレ

    仮想通貨『N円』を使って生きる移民と若者たちの地下経済。東京オリンピック前の労働力として緩和された移民政策や新卒一括採用からこぼれ落ちた若者、なにやらすでにアンダーグランドでは実在しているんじゃないかと思えるリアル。続編が出来そうなエンディングに最後まで楽しめました。続編希望です。

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    2016年08月14日
  • ビッグデータ・コネクト

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    ネタバレ

    一般的に時給換算となる職種の人はコスト意識が低い。プログラマやSEではさらに、自分は特別という思いが強くなり、仕事を抱え込む傾向が昔から高い。プライドからサービス残業となっている場合もある。さらに、業務形態も孫請け、曾孫請けなどざらにある。本書では雲孫(ウンソン)、耳孫(エルソン)など何語だと思わせる請負まで。。やはり、IT業界で儲かるのは人材派遣か、丸投げして中間マージンを搾取するしかないのであろうか・・・
    武岱は、XPウィルスの作成者の疑いをかけられ、普通の社会人としては生きられなくなってしまった。復讐のため真犯人を一人で暴こうと、巨大な陰謀と戦う。その姿は、ハッカーらしからぬ鍛え上げられ

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    2016年07月24日
  • アンダーグラウンド・マーケット

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    今からほんの数年で東京がここまで多国籍化するかどいうかはわからないけど、描かれている状況はかなりリアルに感じました。スマホでの決済が当たり前になってくれば、確かに日本円にこだわる必要ななくなっていくかもしれない。
    この本で描かれている2話だけでは少し物足りないかな。視点や観点を変えて、もっと描き続けて欲しい世界観ですね。

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    2016年07月21日