藤井太洋のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
日本人作家で、ここまで描けますか。
物語上の時代設定は2020年ですが、実態的には2016年頃を目途としているようですので、内容に高い信頼度と高い蓋然性を感じます。この手の作品だと「いやいや、そんな事はないでしょう」と感じることはないですが、この作品の場合は「ありそうだよね」と思えます。
JAXA、NORAD、CIA、その他と様々な国家機関が出てきますが、物語の大きな破綻は見られません。終盤活躍するのは、NORADであり、CIAであったりするんですけどね。あ、「物語に大きな破綻はない」と記しましたが、一点、大きな破綻がありました。CIAって、アメリカ国内での活動を禁じられているんですけど? -
Posted by ブクログ
ネタバレ一般的に時給換算となる職種の人はコスト意識が低い。プログラマやSEではさらに、自分は特別という思いが強くなり、仕事を抱え込む傾向が昔から高い。プライドからサービス残業となっている場合もある。さらに、業務形態も孫請け、曾孫請けなどざらにある。本書では雲孫(ウンソン)、耳孫(エルソン)など何語だと思わせる請負まで。。やはり、IT業界で儲かるのは人材派遣か、丸投げして中間マージンを搾取するしかないのであろうか・・・
武岱は、XPウィルスの作成者の疑いをかけられ、普通の社会人としては生きられなくなってしまった。復讐のため真犯人を一人で暴こうと、巨大な陰謀と戦う。その姿は、ハッカーらしからぬ鍛え上げられ