藤井太洋のレビュー一覧

  • ハロー・ワールド

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    自称「何でも屋」のIT技術者、文椎(ふづい)が、プログラミングで世界を変える!
    日本にとどまらず、世界に影響を与えるアプリを開発するが、予期せぬ形でデモや政治活動に利用されてしまう。
    IT技術を使えば何でもできてしまうことに、夢を感じるが、生々しい問題も起こりうるんだなぁと怖くもなる。
    自分を「何でも屋」と思っている文椎さん、実は英語もできるし、交渉術も長けているし、とてもできる人。
    ITに携わっている人には、今のトレンドも分かるし、面白いお仕事小説だと思う。

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    2021年03月10日
  • 銀河英雄伝説列伝1

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    【収録作品】小川一水「竜神滝(ドラッハ・ヴァッサーフェル)の皇帝陛下」/石持浅海「士官学校生の恋」/小前亮「ティエリー・ボナール最後の戦い」/太田忠司「レナーテは語る」/高島雄哉「星たちの舞台 」/藤井太洋「晴れあがる銀河」

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    2021年03月06日
  • 銀河英雄伝説列伝1

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    これはオリジナルを読んでから読むべきだった。
    これだけでもわかるけど原作での人々の関係を理解した上で読めばより味わい深くなったはず。

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    2021年02月14日
  • ビッグデータ・コネクト

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    ネタバレ

    勝手にもうちょっと硬派な内容を期待してましたが、怪人物が登場してややエンタメよりでした。本書が発売されてから5年以上経って、今の技術はどのくらい進歩しているのか興味が湧きました(それともあまり変わってない?)。一点、舞台が関西ということで関西弁の人が何人か出てきますが、取ってつけたようで終始気になりました。標準語でもいいような気もしますが。関西の方は違和感なく読めるんでしょうか???

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    2021年02月03日
  • 銀河英雄伝説列伝1

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    良い意味で、銀英伝本編のキャラたちの印象は変わらないので、おすすめですね。
    個人的には、艦隊戦の描写が見事だった「ティエリーボナール最後の戦い」! 読んでるうちに、本編を読み返したくなりました(素直な読者)
    そして、もっと読みたかったのが、最後の「晴れあがる銀河」。ラストが、ここからが思い白いんじゃないですかっ、続きは!? 続きー???? と絶叫したんですが、あえなく終わっている。いや、これ、ここで終わりはないんじゃ?(愕然)
    ・・・今後の発刊も期待しています。

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    2020年12月26日
  • 銀河英雄伝説列伝1

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    銀英伝トリビュート。執筆陣が豪華。
    やっぱりヤンの若いころのお話とかがすきだなあ・・・。
    「士官学校生の恋」が気に入った。

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    2020年12月13日
  • ワン・モア・ヌーク(新潮文庫)

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    舞台は五輪開催間近の2020年東京、同年3.11の原爆テロを予告した女性起業家を主軸に、公安、IAEA、そしてイスラムテロによる四つ巴の攻防戦が今始まる―。但馬の『核への正しい恐れと理解を』という動機は大義が飛躍し過ぎた感があるものの、その発端である福島の放射線問題に関し、一部メディアやSNSにより真実が歪められた影響で未だ復興が滞る現状を鑑みると、我々も己の胸に手を当て、今一度問い正すべきなのだろう。情報量が膨大なので本編はサクサク進むが、その分奥行きに欠け、切実さが今一つ伝わってこないのが惜しまれる。

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    2020年11月27日
  • ビッグデータ・コネクト

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    出張のお供に小説を持っていきました。
    犯罪小説はあまり得意ではないのですが、
    テクノロジーな世の中になっているので、
    それに関連しそうなネタであって、
    ちょっと新しい著者にトライしてみたいということで
    この小説を読んでみました。

    ビック・データ時代に警笛を鳴らすような小説で、
    これからはますますデータを扱う人の
    倫理観が求められてきそうな小説です。
    著者はもともとIT業界出身のようで、
    至る所に出てくるテクニカルタームが素人には理解できません。。
    でも、小説の大枠はちゃんと理解出来て、
    スリリングな展開を楽しめるので、問題ありません。
    IT系の人なら業界のことをよく理解しているので、
    もっと

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    2020年10月22日
  • ワン・モア・ヌーク(新潮文庫)

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    面白くないわけではないのだけど、あまりにも現実とリンクする部分が多すぎて、ちょいちょい現実に引き戻されてしまう。そのため、物語の世界に入り込めず、なんとも味気なく思えてしまった。
    藤井氏の作品は未来への警鐘がエンタメと混ざりあい、考えさせられつつ引き込まれる作品が多いので好きなのだか、今回は私には強すぎた。
    とはいえ、テロリストから警察、舘埜チームまで、チームとして人を書くのはやっぱりうまい。皆が生き生きしている。

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    2024年11月25日
  • ワン・モア・ヌーク(新潮文庫)

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    ネタバレ

    題材としては凄く面白いし、作者の他の作品と同様、かなり勉強になる部分が多かった。
    メインテーマとなる核兵器や放射性物質、放射線については、これをベースに色々調べてみたい。

    ストーリーは、登場人物を増やしすぎてちょっと散らかってしまっている印象。
    オチに繋げるための人物描写、展開が弱く感じた。中盤まではかなりワクワクした分、少し尻すぼみ。

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    2020年03月29日
  • ワン・モア・ヌーク(新潮文庫)

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    核爆発は防げたものの核汚染の東京.それでも除染してオリンピックは開かれる.だが現実の今,新型肺炎の脅威はオリンピックを延期させる.恐るべしコロナウィルス!と思ってしまいました.二つのアプローチで犯人を追い詰めていくが,みんな協力してといかないところがどんな捜査でも問題だ.そして原子力汚染に少し詳しくなりました.

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    2020年03月26日
  • ビッグデータ・コネクト

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    マイナンバー制度を題材にしたサイバー警察小説。元SEと言うだけあって、IT業界の内幕はゾッとする程リアル。作中の【十二次請け】という言葉が過酷な就業環境を端的に物語っている。中盤まではPM誘拐事件の陰に潜む巨額不正発注を捜査する社会派警察小説として楽しめたが、諸々詰め込み過ぎた所為で終盤は明らかに失速。構成が複雑な上に、説明不足も相まって、全体を通して散漫な印象が残るし、説明台詞ばかりで人物描写が圧倒的に足りず、登場人物のキャラクターも弱い。興味のある題材だけに、痒い所に手の届かないもどかしい作品だった。

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    2018年12月14日
  • アンダーグラウンド・マーケット

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    不思議な雰囲気をまとわり付けている。
    日本の下層社会と言うべきところの
    言語的ダイバシティと格差にめげずに、
    真面目に取り組もうとしている 若者。
    巧、鎌田、恵の三人組。

    仮想通貨とクラウド。
    その流れと仕組み。
    ふーむ。仮想通貨が 投機の対象になっていない。
    狙いは、消費税の回避。なるほど。なんとなく、可愛い狙い。
    現在の状況ならば、換金した時点で50%とられるからね。

    仮想通貨のことがもう少し語られるかと思ったが
    仮想通貨のドリーム共同体ということか。
    助け合い。調定。
    などコミュニティを守るためのルールが作られている。

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    2018年08月06日
  • アンダーグラウンド・マーケット

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    近未来というより今だったが、うーん。著者が描く未来はあんまり住みたくないな。
    話としては面白い。なんだろ、どっちが悪いからとは言い切れない気がするけど

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    2018年05月01日
  • ビッグデータ・コネクト

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    京都府警サイバー犯罪対策課 万田警部の物語。

    官民連携プロジェクト「コンポジタ」の利用者管理システムに絡む巨大な陰謀。

    万田の協力者として捜査協力に名を挙げたのは、かつてXPウイルスの開発者の冤罪で、汚名を着せられた武岱(ぶだい)。

    様々なIT用語が飛び交い、個人情報保護法や住基ネット、戸籍文字の話(斉藤の斎)、マイナンバー、多情下請けなどなど、ややマニアックな面も...

    ちなみに、IPAの脆弱性届出制度も、所々出できます(P190ほか)。
    思わず、ニヤリ (^^;




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    2018年02月25日
  • 公正的戦闘規範

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    表題作は2年前に伊藤計劃トリビュートで読んでいたのだがすっかり忘れており、改めてドローンによる戦闘を満喫。ORGAN(Operator Re-localized Gun-and-firearms Activation Node)(局所化された操作者による銃・火器行使単位)が出てきて思い出した!。他の作品も面白かったが、第2内戦や常夏の夜の量子コンピュータの使い方も何となく納得。セールスマン巡回問題を解くことが運送問題・エネルギー問題・通信インフラ問題を解決するそうな。勉強します。

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    2017年12月17日
  • アンダーグラウンド・マーケット

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    東京オリンピックを目前に控えた2018年、東京は安い労働力として呼び寄せられた移民により多国籍化し、移民たちと非正規雇用の日本人は仮想通貨「N円」による地下経済圏で生きていた。

    スマホによる電子決済、現金を持たなくても買い物ができるようになり、ビットコインがクローズアッブされる現代、タイムリーな話であった。

    ただ、脱税を前提とした仮想通貨、小説としては面白くとも容認はできない。

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    2017年11月21日
  • Gene Mapper -full build-

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    時代的には、2030年代後半の設定になっています。その頃、この様にAR全盛の事態になっているかは不明ですが、いまでVR元年とか言われていますからねぇ。ARが、これほどではないにしても、今よりはもっと進んでいるでしょうね。

    また、時代設定がそういう時代設定なので、物語で出てくるエピソードが、既に起きて、過ぎているはずです(笑)。実際には、この作品で言うような事は起きていないのですが、SFで表現されたことは、バック・トゥー・ザ・フューチャーの例を引くまでも無いですが、その後に実際に起きているので、いつしか何か、これに近い事が起きるのでしょうね。

    この作品は、だいぶ極端な方向に降った内容だと思い

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    2017年09月23日
  • 公正的戦闘規範

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    悪くない、悪くないんだがいかんせん地味なんだよね。
    表題作は、ドローンによる無差別攻撃から闘争を戦場に閉じ込めることで公正さを確保するという考え方は面白かった。でも、自分の中の小さなミリオタを満足させてくれるようなくすぐりがなかったし、もっと風景描写を入れたら場面的な奥行きが出ると思うんだが、うーん。地味。。。メカニズムが人間の何かを変えるというのを見たい気がする。
    常夏のなんちゃらというのは、それが味わえてすごくよかった。

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    2017年09月13日
  • Gene Mapper -full build-

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    ◯ジーンマッパーという職業や、蒸留作物の考え方はバイオSFらしいガジェットで楽しい。
    Δ主人公自身に謎がないため魅力がない。むしろ周りのキャラクターがトリックスターばかりで、物語の牽引力バランスがいまいち。

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    2017年02月08日