スオウのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
面白かった。上下、揃えてから読み始めたが、なるほど装丁は下巻の最後の最後で、ああ、これかいっって嬉しくなる仕掛けになっている。春の舞と同じく、上巻がなかなかにゆっくりしたペース。今回の敵は外部ではなく、内部の派閥争いというか、旧弊で独占的な権力者との戦い。まあ、色々と深いところが多くて、とても考えさせられる。四季の神様と護衛の8人にプラス、黄昏の射手と守り人がいい感じで絡む。メインは黄昏の射手と夏の双子。双子の婚約者がこれまたとても良い。瑠璃の相方は推せる。凍蝶がめんどくさい(笑)
なかなか現人神様たちの普通な面が多めで、権能とのギャップが良い。 -
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Posted by ブクログ
今回は国に朝を迎える矢を撃つ暁の射手のお話。かなり単独の話で、前回までの登場人物たちは話の脇役として出てくる。暁の射手は女子高生で、神様になったのは10歳の時。守り人との関係が今回の話のメインになるのだが、やはりこの作者は特殊な状況や能力を持つ人たちとその世界観を作り上げて、極限での愛を表現するのが上手い。あり得ない世界なのに、今回もどっぷり浸った。愛に泣ける。ある事件が起こり、それを解決する時に、これまでの登場人物達がたっぷり出てきて、その後が想像できて楽しめた。あと、射手の能力の権限とか、仕事の意外な抜け穴とか神様世界のしくみに触れられていたところも面白かった。
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Posted by ブクログ
面白かった。これは異世界バトルものの一種やねぇ。上巻に比べて下巻の面白さよ!上巻の設定説明的な1冊がある故の登場人物への入れ込みと盛り上がりがあるのだとは思う。
上巻のラストで誘拐された秋の代行者を助けるために、春、夏、冬が連携して立ち向かう。ヴィランがアホで拍子抜けというのはあるが、色々と深い感じ。非常にラノベ的痛快さもあり、エンジョイできた。テロ集団華歳での雛菊の様子やら、色々と知りたかったとこらへんも、ちゃぁんと描かれる。
絵面が素晴らしいのと、女子厨二心ゆさぶりまくる、衣装とセリフ。これはコス映えしそうなアレやねぇ。それに狼星のキャラが完璧。凍蝶や竜胆も良いし、春夏秋冬の代行者と春と夏 -
Posted by ブクログ
ネタバレずっと積読していましたが、
読み始めると、読みやすさと素敵な世界観と、
はやく幸せになって欲しい!で一気に読み進めてしまいました。
思っていたより春主従がハードな生き様で、
他の季節もそれぞれ色々あって、目が離せなかったですね。
初版だからか、肝心なところで
夏秋の誤字があったけれど、
二版以降は修正されているのかな?
冬秋の二人も良いけれど、
秋主従がとてもツボでときめきました。
季節の顕現は映像で観たいですね。
それぞれの歌や舞も観てみたい。
(夏の使役は一部隠されそうだけど)
ラスボス?が意外とあっけなかったけれど、
今後も出てくるのかな?どうだろう。
ひとまず次は夏の舞を。 -
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Posted by ブクログ
春の舞、下巻。
この巻は春と冬の10年間の決着の回であり、彼女彼らの再会の回であり、一方、秋と夏の新しい関係が始まる回でもある。
攫われた秋の代行者を救うためにすべての季節の代行者が協力する展開は胸熱。
なのだけど、そこからの展開は少しもどかしい。
例えばそれぞれの代行者の能力を使って攫われた秋を捜索するような展開にはならない。
それはちょっと肩透かしかな。
けれど直接賊徒と対峙した場面ではそれぞれの能力が存分に使われていたのは良かった。
でも夏の代行者に起こった事には結構驚いた。
なにやら次への伏線っぽい気がするけど、どうだろう?
クライマックスはやっぱり春と冬が再開する場面。
代行者も -
Posted by ブクログ
ネタバレずっとずっと気になってた本です!
久々のラノベで読みやすく、贅沢にまるまる1ページを使った描写に2ページを丸ごと使ったイラスト、時折現れる黒字に白の文。全てが本作の雰囲気を作り上げていてとっても素敵でした。
お話は10年前に誘拐され、一族にも見捨てられ長らく行方不明だった春の代行者が戻り、各地に春をもたらすところから始まります。
楽しかったのですが胸が張り裂けそうな描写が多く、苦しいのに一気読みしてしまいました。
登場人物のほとんどが繊細で触れたら今にも崩れてしまいそうな、そんなギリギリで支え合っているのが逆に美しい世界観を作り出していたような気がします。
春の代行者様が関わる描写や情景 -
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