スオウのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ恥ずかしいぐらい読書中泣いた
苦しい辛い寂しい、そして嬉しく優しい涙
子供だからこその無垢で純粋な感情が胸を突く
大好きな人に傍にいて欲しいという願いが堪らなく愛おしくて、そして、最後の挿絵の破壊力に心臓張り裂けそう
正直この春夏秋冬代行者というシリーズの中で1番泣いてしまったと思う
読む章読む章で涙腺が崩壊してしまう…私には罪深い作品であった……
7章のジュードさんの邂逅と慟哭
彼の行動の理由を知ると、彼を責めることなんて出来やしない
愛おしい人の別離と愛おしい人を守ること
最愛の神を失い、だからこそ幼い最愛の神を守ろうとする姿が印象的だ
幼い命を失う瞬間の叫びが聞こえるようで、自害を試み -
Posted by ブクログ
ネタバレ異国の地、橋国へ向かった撫子、竜胆、狼星、凍蝶、瑠璃、雷鳥。橋国の秋の代行者リアムから告げられたのは撫子への求婚だった、という話。
不穏な橋国に不信感が募り、大和の神々が無事に帰ってこられるようにと祈る。
そして撫子の良い子で優しい所に泣きそうになる。神様になる前から親に虐げられた子供が揺れ動く様がいじらしく、どうかこの優しい神様が、撫子が、安心して息ができる場所を確保してあげたい。既にある竜胆達護衛陣の温かさに気付いてほしい。
にしても瑠璃と狼星が徐々に仲良くなっていくのが嬉しい。瑠璃のこの眩しさが羨ましく煌めきに目を細める。2人の共闘シーンはめちゃくちゃ熱くなる。
と大和陣営に胸を締め付け -
Posted by ブクログ
ネタバレ今作は大和の可愛らしい小さな秋の神様の物語
その子にこんなにも苦悩があったことに気付かされる今巻
従者へ愛を乞う「りんどう」と呼ぶ神様
そんな少女の神様になる前は、両親から愛されない独りぼっちの女の子
普通の子供のように無邪気さを知らないその理由は苦しくて、苦しいと思うのに幼子はその言葉を知らなくて
だからこそ、従者である竜胆様の存在は彼女にとって本当に素敵な出会いだったんだなと思う
だから今作では、少女神と従者近くて遠いすれ違いが…もどかしい!
少女神の撫子ちゃんの、愛されるために、嫌われないためにという気持ちの描写で…正直に言うと泣きました…
大人びた小さな神様は愛を知らなくて、1人で枯葉 -
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Posted by ブクログ
四季の現人神と朝夜を招く現人神がいる世界の話、続編。前作からずっっと言ってるけど、ほんまに世界観も登場人物も大好きで読める幸せを噛み締めてる。今作は夏の代行者双子姉妹の話で、この姉妹の可愛さといじらしさに何回頭を抱えたか。今まで夏の代行者と護衛官という関係だった姉妹が2人とも夏の代行者になり双子神となったんやけど、そこから婚約破棄させられたりと困難が待ち受けているとは思わんかった。いつも妹瑠璃の手を引っ張るあやめお姉ちゃんの関係が、逆転して姉を支えようとする妹の心遣いが素敵。あと瑠璃ちゃんめちゃくちゃあやめちゃんのこと好きなの可愛いなってなる。双子神の舞は圧巻で思わず鳥肌が立つ。
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Posted by ブクログ
ネタバレ別作品もそうだったが、日本語が解放された文体、表現力に引き込まれた。「ヴァイオレット〜」の時は異国風だったが、今作品は和風なので、作者の語彙力が濃縮して美しい文体となっている。代行者と称する人間が現人神となって四季を呼ぶ世界。誘拐、失踪していた春の代行者が春を復興させた時からストーリーは始まる。雛菊が誘拐されても捜査をやめて、死を願っているような春の里側の理由も、ストーリーが進むごとに明らかになった。疎ましく思っていた一族の娘が、次の代行者となって、敬わねばならない存在になった。だが、厄介者としての感情は変わらず、誘拐事件がこれ幸いだったのだろう。それをさらりと書けたのは、作者の手腕だろう。雛
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Posted by ブクログ
まったく、暁佳奈さんは人の心を揺さぶる文章がお上手だ。夏のお話でも文才が存分にふるわれている。
美しい季節などにまつわる文章表現を堪能でき、日本人に生まれてきてよかったと思えた。
そして、もうそれ以上辛い思いをさせないでと、胸を締め付けられる一方、冬の寒さを知るからこそ春の暖かさが身に染みるように、人が人を想う温もりがより強く感じられた。
あーーーーー甘ーーーい!必然的に求め合う愛情!!どの関係性も狂おしい!最高!!
私は特に秋の主従が大好きなので、二人のシーンは何度も繰り返し読みました。あぁ…拝
秋の巻が出ることがあったら、私は二人の尊さに溶けてしまうかもしれない -
Posted by ブクログ
ネタバレこのシリーズの主従たちは本当に尊い
今作の朝の神様の物語
この主従たちもやはり尊い主従であった
今作の主人公は朝を齎す暁の射手、巫覡花矢ちゃんとその主従である巫覡弓弦さん
2人のすれ違いはもどかしい!
お互いがお互いを必要としているにも関わらず、傷つけたくないという思いから本当の想いは伝えず、傍を離れさそうという言葉を放つ
花矢ちゃんの胸に燻る罪悪感、その感情は読んでいて本当に苦しくなる
花矢ちゃんは被害者なのに、全て自分が悪いのだと
弓弦さんを家族から奪ったこと、自分に縛り付けてしまっていること、彼の将来を奪っていること
弓弦さんはそんなこと思っていないのに、そんなすれ違いに心が痛む
そ