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「春は――無事、此処に、います」
世界には冬しか季節がなく、冬は孤独に耐えかねて生命を削り春を創った。やがて大地の願いにより夏と秋も誕生し、四季が完成した。この季節の巡り変わりを人の子が担うことになり、役目を果たす者は“四季の代行者”と呼ばれた――。
いま一人の少女神が胸に使命感を抱き、立ち上がろうとしている。四季の神より賜った季節は『春』。母より授かりし名は「雛菊」。十年前消えたこの国の春だ。雛菊は苦難を乗り越え現人神として復帰した。我が身を拐かし長きに亘り屈辱を与えた者達と戦うべく従者の少女と共に歩き出す。彼女の心の奥底には、神話の如く、冬への恋慕が存在していた。
暁 佳奈が贈る、季節を世に顕現する役割を持つ現人神達の物語。此処に開幕。
「春夏秋冬代行者 春の舞」
2026年3月~ TOKYO MXほか
声の出演:貫井柚佳、青山吉能、上坂すみれ
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
※期間限定無料版、予約作品はカートに入りません
Posted by ブクログ
まず設定が好き。
あとがきで「これから失われてゆくであろう四季を多く描いた」とあり、「そういうものを物語の中だけでも留めたかった」ここにグッときた。
確かに夏は酷暑と言われるほどに暑くなり、花火や浴衣など季節の風物詩を優雅に楽しむ前に、体調不良を心配するほどの暑さになってしまっているし、秋を感じる期間は短くなってしまった。
かつてあったものが存在しなくなりつつあることへの寂しさと不安ってあるよなぁと作品を読みながら思った。
何よりもね「あとがき」が素敵だなと思った。
まず、書き出し。
誰かに「貴方に」語りかける書き出しが非常にいいなと思った。
そして、「届けたいもの・気持ち」が誰かに届くまでには時間が経っているんだということを、
「私からあなたに贈る気持ちは、夜空に浮かぶ星のように随分前に光り輝いた残光なのです」と喩えていて、こんなたとえが出来るなんて天才なのか!??素敵すぎる文章なのだが!!!と興奮が止まりませんでした。
下巻も読みます。
「春夏秋冬代行者 春の舞」
2026年3月~ TOKYO MXほか
声の出演:貫井柚佳、青山吉能、上坂すみれ
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