春夏秋冬代行者 秋の舞 上

春夏秋冬代行者 秋の舞 上

836円 (税込)

4pt

「汝の名は『秋』、夏に続く者」――
かつて、神々たる四季は人間の一部に自らの力を与えた。春夏秋冬の季節を顕現する者は“四季の代行者”と呼ばれ、権能を得た者達は、人の身でありながら季節そのもの、つまり現人神となった。
時は移り変わり黎明二十一年仲春。
大和国の秋の代行者、祝月撫子は春を満喫していた。傍らに控えるのは護衛犬の花桐、侍女頭の真葛美夜日、若き側近の白萩今宵。そして撫子の初恋の人であり、代行者護衛官でもある阿左美竜胆の姿があった。彼らの和やかな日々は、ある外交問題によって突如霧散していく。
彼の国の名は橋国。海を挟み、大和から遠く離れた場所にある異郷の地。
陰謀蠢く橋国からの要求は、秋陣営をかつてない窮地へと追い込んでいく……。

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春夏秋冬代行者 のシリーズ作品

1~8巻配信中 1巻へ 最新刊へ
1~8件目 / 8件
  • 春夏秋冬代行者 春の舞 上
    759円 (税込)
    「春は――無事、此処に、います」  世界には冬しか季節がなく、冬は孤独に耐えかねて生命を削り春を創った。やがて大地の願いにより夏と秋も誕生し、四季が完成した。この季節の巡り変わりを人の子が担うことになり、役目を果たす者は“四季の代行者”と呼ばれた――。  いま一人の少女神が胸に使命感を抱き、立ち上がろうとしている。四季の神より賜った季節は『春』。母より授かりし名は「雛菊」。十年前消えたこの国の春だ。雛菊は苦難を乗り越え現人神として復帰した。我が身を拐かし長きに亘り屈辱を与えた者達と戦うべく従者の少女と共に歩き出す。彼女の心の奥底には、神話の如く、冬への恋慕が存在していた。  暁 佳奈が贈る、季節を世に顕現する役割を持つ現人神達の物語。此処に開幕。
  • 春夏秋冬代行者 春の舞 下
    803円 (税込)
    「独りにしないで。お願い帰ってきて」  世界には冬しか季節がなく、冬は孤独に耐えかねて生命を削り春を創った。やがて大地の願いにより夏と秋も誕生し、四季が完成した。この季節の巡り変わりを人の子が担うことになり、役目を果たす者は“四季の代行者”と呼ばれた――。  『春』の少女神雛菊には生涯の忠誠を誓う剣士が居た。名を「さくら」。職位は代行者護衛官。愛する主を拐かした者へ、悲劇を傍観していた者へ、自分達を傷つけた全ての者に復讐すべく刀を抜く。主を守って死ぬと決めた。だからもう迷わない。師と仰いだ男への恋慕は捨てた。これより先は、覚悟ある者だけが進める戦場なり。いざや、春の舞を踊ろうぞ。  暁 佳奈が贈る、春を世に顕現する役割を持つ少女神の物語。堂々完結。
  • 春夏秋冬代行者 夏の舞 上
    825円 (税込)
    「汝の名は『夏』、春に続く者」――  かつて、神々たる四季は、人間の一部にその力を与えた。春、夏、秋、冬。それぞれの季節を顕現する者は“四季の代行者”と呼ばれ、権能を得た彼彼女らは、人の身でありながら季節そのもの、つまり、現人神となった。  時に黎明二十年、大海原に浮かぶ島国『大和』は激震に見舞われる。春の少女神、花葉雛菊の十年ぶりの帰還。過激派【華歳】による夏、秋への襲撃。そして、過去に類を見ない春夏秋冬の共同戦線。  数多の困難を経て、勝利を収めた四季陣営だったが、ここで一つの問題が起きる。夏の代行者、葉桜姉妹が史上初の「双子神」となってしまったのだ。これは吉兆か、あるいは、凶兆か。季節は夏。いま再び、代行者たちの物語が幕を上げる。
  • 春夏秋冬代行者 夏の舞 下
    825円 (税込)
    「暗狼事件を解決しにきました」  瑠璃と、あやめ。二人の夏の代行者は、荒唐無稽な「天罰説」に端を発した現人神への非難の声を払拭し、自分たちに処された婚約破棄という決定を覆すべく、黄昏の射手・巫覡輝矢との接触を果たす。だが、「暗狼事件」を巡る闇は、想像以上に深く――  現体制を維持しようとする保守勢力【老獪亀】。対して、四季の里の革新と改革を訴える【一匹兎角】。様々な思惑が蠢く中、この動乱に巻き込まれた者たちが一つの場所に集結していく。  葉桜瑠璃の婚約者、君影雷鳥。  葉桜あやめの婚約者、老鶯連理。  そして、季節の代行者たち。  再会は叶うのか? 竜宮岳での死闘の先、夏姉妹の恋の行方は……?
  • 春夏秋冬代行者 暁の射手
    792円 (税込)
    「彼の者の名を『花矢』と言う」  季節は、如何にして齎されるのか?  その問いに人の子らはこう答える。 「四季の代行者」が神々より賜りし権能で春夏秋冬を大地に巡らせるからだと。  では朝と夜は? 同じく人は告げる。 「巫の射手」が空に矢を放ち、その矢が朝と夜の天蓋を切り裂くのだと。  黎明二十年、島国『大和』の北端に位置する大地エニシに一人の少女がいた。  姓に神職を冠す巫覡の一族の末裔、代行者と同じく神の御業を担う者。大和に朝を齎す「暁の射手」その人だ。  少女花矢は今日も民に紛れ学舎に通う。  傍に美貌の青年を従える彼女が、大和にただ一人の『朝』だとは誰も知らない。  花矢と弓弦。少女神と青年従者の物語は、いま此処から始まる。
  • 春夏秋冬代行者 秋の舞 上
    836円 (税込)
    「汝の名は『秋』、夏に続く者」――  かつて、神々たる四季は人間の一部に自らの力を与えた。春夏秋冬の季節を顕現する者は“四季の代行者”と呼ばれ、権能を得た者達は、人の身でありながら季節そのもの、つまり現人神となった。  時は移り変わり黎明二十一年仲春。  大和国の秋の代行者、祝月撫子は春を満喫していた。傍らに控えるのは護衛犬の花桐、侍女頭の真葛美夜日、若き側近の白萩今宵。そして撫子の初恋の人であり、代行者護衛官でもある阿左美竜胆の姿があった。彼らの和やかな日々は、ある外交問題によって突如霧散していく。  彼の国の名は橋国。海を挟み、大和から遠く離れた場所にある異郷の地。  陰謀蠢く橋国からの要求は、秋陣営をかつてない窮地へと追い込んでいく……。
  • 春夏秋冬代行者 秋の舞 下
    880円 (税込)
    「きっと、貴方に恋をする為に――」  異国の地にて勃発した神を巡る大事件。それは二つの国の『秋』を波乱と混沌の渦に呑み込んでいった。  大和の秋である祝月撫子。橋国佳州の秋であるリアム。幼き秋達は運命に翻弄されていく。と同時に、容赦なく訪れる理不尽な暴力に対し、座して待つことを良しとしない者達が奮起していた。  冬の代行者、寒椿狼星。  夏の代行者、葉桜瑠璃。  さらには、大和からの随行陣や橋国佳州の四季の代行者も加わり、事件は国家をも巻き込む事態へと発展していく。  やがて明らかになる、巨悪の存在。  撫子の護衛官、阿左美竜胆は主を救う為に戦場を駆け抜ける。  少女の愛と罪を巡る物語の答えは如何に。
  • 春夏秋冬代行者 黄昏の射手
    880円 (税込)
    「夜を統べる者。その神名は――」  世界に安らかな朝と夜を授ける為に三百六十五日空に矢を射る者。神の御業を託された『巫の射手』。  大海原に浮かぶ大和と呼ばれる列島の国では、射手はこう呼ばれている。  朝を齎す者、『暁の射手』。  夜を齎す者、『黄昏の射手』と。  黎明二十一年五月、黄昏の射手・巫覡輝矢は囚われていた。目覚めたとき、そこは自分の部屋ではなかった。春夏秋冬の代行者達と同様に神に力を与えられた彼が、なぜ見知らぬ地に? 加えてなぜ、彼を守る従者・慧剣は傍にいない? 「輝矢様」  そして響く少女の声。それは現人神たちに降りかかる新たな苦難を告げるものだった――。

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春夏秋冬代行者 秋の舞 上 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    紡ぐ言葉がどこをとっても美しい。
    竜胆と撫子の関係が今まで以上に深く理解出来た。撫子、竜胆、それぞれの過去と先だっての事件を踏まえて形成された二人の関係。今回の事件も無事に終わり、二人の絆がより強固なものとなることを切に願う。

    0
    2025年02月18日

    Posted by ブクログ

    聴了。
    舞台は大和国から海外の橋国へ。暁佳奈さんは絶望的を描かれるのがとてもうまいのですが、ここで終わるのかと違う意味でこちらも絶望です。大団円を祈りつつ次巻を待たせていただきます。

    0
    2025年01月12日

    Posted by ブクログ

    大和国の四季代行者達が巻き込まれる外交問題のお話。代行者の皆がそれぞれの事件を経て成長している姿が頼もしいが、自分よりも他人を想い優先しようとする姿は見ていてなんだか切なくなる。雷鳥さんのキャラクターが好きだなと改めて。下巻も楽しみ!

    0
    2025年01月04日

    Posted by ブクログ

    春の現人神、雛菊ちゃんに負けず劣らず優しすぎる撫子ちゃん。八歳の女の子が背負うにはあまりにも辛く苦しい重荷に、涙が出ました。
    自分の不幸や理不尽には耐え忍び、他人の不幸や理不尽には嘆き悲しみ涙を流す撫子ちゃんが健気で彼女を取り巻く大人達に対して竜胆が抱いたものと近しい怒りを私自身も感じます。
    ようや

    0
    2024年10月12日

    匿名

    過去1スケールが大きくてびっくりしました。秋もしんどい!全季節、それぞれ違う辛さがあって本当にしんどいです。撫子様の見方が変わりました。

    #切ない

    0
    2024年05月02日

    Posted by ブクログ

    ついに舞台は外国へ

    今回の主役はどの巻でも活躍してきた秋主従。
    橋国からの外交問題により、夏、秋、冬主従たちが共に向かうことに。
    秋の代行者、祝月撫子の過去が提示されたり、橋国の秋の代行者、リアムから婚約されたりと新たな仲間(犬の花桐)なども増え、展開されていった。

    特に面白かったフレーズは、

    0
    2024年03月04日

    Posted by ブクログ

    季節を現人神が届けるという世界観のなか、外国のような大陸ではどのように管理しているのか気になっていた。
    橋国にも代行者がおり、広義では国ごとだが狭義では地域ごとに存在するという説明になるほどと思った。
    秋の舞にして舞台は海外へ!
    唯一神との信仰や神社との関係など現実世界の宗教観にも通じるような話がし

    0
    2023年12月15日

    Posted by ブクログ

    同じ代行者でも、同じ秋でもこんなに違う。大和以外の国や宗教、文化の違いが出てきて際立つ関係性の違いや表現がさすが!結構驚きの展開続きで続きが楽しみ!

    大好きな撫子と竜胆がメインでうれしい!
    撫子の小さな胸にぎゅっと詰められた悲しいこと、辛いことも一緒に抱きしめたくて泣く( ;ᯅ; )竜胆の優しさや

    0
    2025年08月26日

    Posted by ブクログ

    秋は秋は…
    撫子は…
    相変わらずページの使い方が上手い。
    続きを読み進める事が怖いような、そんなことはないと信じたいような。

    0
    2025年01月05日

    Posted by ブクログ

    中3の冬休みに。表紙に惹かれて。

    「身を綺麗にして躾」という言葉が印象に残っている。

    最後のページは、脳内で「マジでー!?」と言った。次巻が気になるラストだった。 撫子ちゃんと竜胆、リアムとジュード、幸せになってほしい。

    0
    2025年01月07日

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