春夏秋冬代行者 暁の射手

春夏秋冬代行者 暁の射手

792円 (税込)

3pt

「彼の者の名を『花矢』と言う」
季節は、如何にして齎されるのか?
その問いに人の子らはこう答える。
「四季の代行者」が神々より賜りし権能で春夏秋冬を大地に巡らせるからだと。
では朝と夜は? 同じく人は告げる。
「巫の射手」が空に矢を放ち、その矢が朝と夜の天蓋を切り裂くのだと。
黎明二十年、島国『大和』の北端に位置する大地エニシに一人の少女がいた。
姓に神職を冠す巫覡の一族の末裔、代行者と同じく神の御業を担う者。大和に朝を齎す「暁の射手」その人だ。
少女花矢は今日も民に紛れ学舎に通う。
傍に美貌の青年を従える彼女が、大和にただ一人の『朝』だとは誰も知らない。
花矢と弓弦。少女神と青年従者の物語は、いま此処から始まる。

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春夏秋冬代行者 のシリーズ作品

1~8巻配信中 1巻へ 最新刊へ
1~8件目 / 8件
  • 春夏秋冬代行者 春の舞 上
    759円 (税込)
    「春は――無事、此処に、います」  世界には冬しか季節がなく、冬は孤独に耐えかねて生命を削り春を創った。やがて大地の願いにより夏と秋も誕生し、四季が完成した。この季節の巡り変わりを人の子が担うことになり、役目を果たす者は“四季の代行者”と呼ばれた――。  いま一人の少女神が胸に使命感を抱き、立ち上がろうとしている。四季の神より賜った季節は『春』。母より授かりし名は「雛菊」。十年前消えたこの国の春だ。雛菊は苦難を乗り越え現人神として復帰した。我が身を拐かし長きに亘り屈辱を与えた者達と戦うべく従者の少女と共に歩き出す。彼女の心の奥底には、神話の如く、冬への恋慕が存在していた。  暁 佳奈が贈る、季節を世に顕現する役割を持つ現人神達の物語。此処に開幕。
  • 春夏秋冬代行者 春の舞 下
    803円 (税込)
    「独りにしないで。お願い帰ってきて」  世界には冬しか季節がなく、冬は孤独に耐えかねて生命を削り春を創った。やがて大地の願いにより夏と秋も誕生し、四季が完成した。この季節の巡り変わりを人の子が担うことになり、役目を果たす者は“四季の代行者”と呼ばれた――。  『春』の少女神雛菊には生涯の忠誠を誓う剣士が居た。名を「さくら」。職位は代行者護衛官。愛する主を拐かした者へ、悲劇を傍観していた者へ、自分達を傷つけた全ての者に復讐すべく刀を抜く。主を守って死ぬと決めた。だからもう迷わない。師と仰いだ男への恋慕は捨てた。これより先は、覚悟ある者だけが進める戦場なり。いざや、春の舞を踊ろうぞ。  暁 佳奈が贈る、春を世に顕現する役割を持つ少女神の物語。堂々完結。
  • 春夏秋冬代行者 夏の舞 上
    825円 (税込)
    「汝の名は『夏』、春に続く者」――  かつて、神々たる四季は、人間の一部にその力を与えた。春、夏、秋、冬。それぞれの季節を顕現する者は“四季の代行者”と呼ばれ、権能を得た彼彼女らは、人の身でありながら季節そのもの、つまり、現人神となった。  時に黎明二十年、大海原に浮かぶ島国『大和』は激震に見舞われる。春の少女神、花葉雛菊の十年ぶりの帰還。過激派【華歳】による夏、秋への襲撃。そして、過去に類を見ない春夏秋冬の共同戦線。  数多の困難を経て、勝利を収めた四季陣営だったが、ここで一つの問題が起きる。夏の代行者、葉桜姉妹が史上初の「双子神」となってしまったのだ。これは吉兆か、あるいは、凶兆か。季節は夏。いま再び、代行者たちの物語が幕を上げる。
  • 春夏秋冬代行者 夏の舞 下
    825円 (税込)
    「暗狼事件を解決しにきました」  瑠璃と、あやめ。二人の夏の代行者は、荒唐無稽な「天罰説」に端を発した現人神への非難の声を払拭し、自分たちに処された婚約破棄という決定を覆すべく、黄昏の射手・巫覡輝矢との接触を果たす。だが、「暗狼事件」を巡る闇は、想像以上に深く――  現体制を維持しようとする保守勢力【老獪亀】。対して、四季の里の革新と改革を訴える【一匹兎角】。様々な思惑が蠢く中、この動乱に巻き込まれた者たちが一つの場所に集結していく。  葉桜瑠璃の婚約者、君影雷鳥。  葉桜あやめの婚約者、老鶯連理。  そして、季節の代行者たち。  再会は叶うのか? 竜宮岳での死闘の先、夏姉妹の恋の行方は……?
  • 春夏秋冬代行者 暁の射手
    792円 (税込)
    「彼の者の名を『花矢』と言う」  季節は、如何にして齎されるのか?  その問いに人の子らはこう答える。 「四季の代行者」が神々より賜りし権能で春夏秋冬を大地に巡らせるからだと。  では朝と夜は? 同じく人は告げる。 「巫の射手」が空に矢を放ち、その矢が朝と夜の天蓋を切り裂くのだと。  黎明二十年、島国『大和』の北端に位置する大地エニシに一人の少女がいた。  姓に神職を冠す巫覡の一族の末裔、代行者と同じく神の御業を担う者。大和に朝を齎す「暁の射手」その人だ。  少女花矢は今日も民に紛れ学舎に通う。  傍に美貌の青年を従える彼女が、大和にただ一人の『朝』だとは誰も知らない。  花矢と弓弦。少女神と青年従者の物語は、いま此処から始まる。
  • 春夏秋冬代行者 秋の舞 上
    836円 (税込)
    「汝の名は『秋』、夏に続く者」――  かつて、神々たる四季は人間の一部に自らの力を与えた。春夏秋冬の季節を顕現する者は“四季の代行者”と呼ばれ、権能を得た者達は、人の身でありながら季節そのもの、つまり現人神となった。  時は移り変わり黎明二十一年仲春。  大和国の秋の代行者、祝月撫子は春を満喫していた。傍らに控えるのは護衛犬の花桐、侍女頭の真葛美夜日、若き側近の白萩今宵。そして撫子の初恋の人であり、代行者護衛官でもある阿左美竜胆の姿があった。彼らの和やかな日々は、ある外交問題によって突如霧散していく。  彼の国の名は橋国。海を挟み、大和から遠く離れた場所にある異郷の地。  陰謀蠢く橋国からの要求は、秋陣営をかつてない窮地へと追い込んでいく……。
  • 春夏秋冬代行者 秋の舞 下
    880円 (税込)
    「きっと、貴方に恋をする為に――」  異国の地にて勃発した神を巡る大事件。それは二つの国の『秋』を波乱と混沌の渦に呑み込んでいった。  大和の秋である祝月撫子。橋国佳州の秋であるリアム。幼き秋達は運命に翻弄されていく。と同時に、容赦なく訪れる理不尽な暴力に対し、座して待つことを良しとしない者達が奮起していた。  冬の代行者、寒椿狼星。  夏の代行者、葉桜瑠璃。  さらには、大和からの随行陣や橋国佳州の四季の代行者も加わり、事件は国家をも巻き込む事態へと発展していく。  やがて明らかになる、巨悪の存在。  撫子の護衛官、阿左美竜胆は主を救う為に戦場を駆け抜ける。  少女の愛と罪を巡る物語の答えは如何に。
  • 春夏秋冬代行者 黄昏の射手
    880円 (税込)
    「夜を統べる者。その神名は――」  世界に安らかな朝と夜を授ける為に三百六十五日空に矢を射る者。神の御業を託された『巫の射手』。  大海原に浮かぶ大和と呼ばれる列島の国では、射手はこう呼ばれている。  朝を齎す者、『暁の射手』。  夜を齎す者、『黄昏の射手』と。  黎明二十一年五月、黄昏の射手・巫覡輝矢は囚われていた。目覚めたとき、そこは自分の部屋ではなかった。春夏秋冬の代行者達と同様に神に力を与えられた彼が、なぜ見知らぬ地に? 加えてなぜ、彼を守る従者・慧剣は傍にいない? 「輝矢様」  そして響く少女の声。それは現人神たちに降りかかる新たな苦難を告げるものだった――。

※期間限定無料版、予約作品はカートに入りません

春夏秋冬代行者 暁の射手 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    匿名

    今までずっと春と冬を推してきたけど、この巻を読んでこの2人が1番かも!って思ってしまった。ゆづるがどタイプすぎた

    #切ない

    0
    2024年05月02日

    Posted by ブクログ

    読み終わった瞬間、崩れ落ちそうになった。
    今までのような激しい戦闘ではなく、静かで苦しい戦いだった。
    息を詰めて読み耽ってしまうほど。
    朝をもたらす暁の射手と彼女を慕う守り人。
    相手を大切に想う気持ちは同じでも、双方のベクトルが違っているからもどかしい。
    我慢しようと思ったけれど、堪えきれずに泣いて

    0
    2024年01月25日

    Posted by ブクログ

    再読。暁の射手とその守り人のお話。2人とも優しく、強いけれどまだ若い。周りの大人達がその弱さと優しさを理解して支えてくれる人ばかりで温かいなあと思う。私達が生きている世界とはちょっと違う世界線のお話だけど、固定観念を破って挑戦することや、日常が当たり前に在ることに感謝することなど優しい目線で日常の大

    0
    2023年12月10日

    Posted by ブクログ

    朝を招く現人神花矢と守り人弓弦の不器用で温かくて優しすぎる物語。大和の民のために尽くしている神々が2人のためにと奔走する姿に胸を打たれ、優しい神々のお陰で訪れる朝夜と四季が愛おしくなる。人のために行動する神様が幸せでありますように。

    0
    2023年07月09日

    Posted by ブクログ

    とある国の四季、朝夜を司る神々とその従者の物語も3作目。今回は朝主従が主人公。序盤で起こる大きな事故に巻き込まれた従者のために主人が奔走する。四季、朝夜の神という舞台設定が本当に美しく面白い。朝の神のために夜の神が協力を惜しまなかったり、そこに四季の神の協力が入る。そしてこの作者全ての作品に言える「

    0
    2023年01月21日

    Posted by ブクログ

    暁の射手、花矢ちゃん回!
    もっと遊んだりわがままを言いたい年頃だろうに、自分の守り人の事を最優先で考えてる花矢ちゃん泣く( ;ᯅ; )
    四季の神様たちもそうだけど、選ばれるだけあってみんな周りに優しくて自分に厳しいよね。
    今回はそんな人達の相手最優先故の挑戦も見れてよかった!いつも誰かのために行動し

    0
    2025年08月20日

    Posted by ブクログ

    代行者(神)と守り人の関係がとてもよく分かる巻である。

    神様達を近くに感じさせられる巻でもある。

    雛菊とさくら達の話はこのあとも書かれるのでしょうか。
    改めて、ページの使い方が上手いと思った。

    0
    2023年06月01日

    Posted by ブクログ

    面白かった。5冊読んでしもたねぇ。これで、現人神6+1人に護衛と守り人の話が出そろった。
    本作では暁の射手の相方が死にかけて、秋が活躍するんだが、死にかけた原因は土砂崩れ。守り人を助ける作戦に色々みな奮闘する。春の舞や夏の舞に比べて、短いし、戦闘もなく、大人しい。黄昏の射手コンビが非常においしい。設

    0
    2023年05月15日

    Posted by ブクログ

    ピュアーーー!
    不器用すぎるくらいお互いのことを思いすぎるのはこの作品の特徴だけど、何気にここまでお互い好きな主従は初パターンか。

    今回は主人公を取り巻く人たちが良かったな。
    両家の親とかみんな思いやりに溢れて、でも人間らしい一面があってとても良かった。
    あと、黄昏の輝矢さんが飛行機に乗って旅がで

    0
    2023年04月30日

    Posted by ブクログ

    朝の神様に選ばれた少女とその従者の物語。

    射手が空に矢を放つと、朝と夜を迎えることが出来る。そんな神業を与えられた少女:花矢と従者の青年:弓弦。
    ただの女子高生が「暁の射手」に選ばれて、子どもらしさもありつつも、大人にならざるを得なくて周りも助けてくれる大人が居るので、悲壮感はあまり漂わない気がし

    0
    2023年03月22日

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