スオウのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレこれは!
なんとも胸が締め付けられる物語。
それでも先を読む手が止まらない。
久々にこんなにも強い”想いの物語”に出逢った気がする。
四季の神の代行者となった人間がいる世界のファンタジーなのだけど、十年前に春の代行者が攫われた事実から始まる物語は、初めから悲痛な状況と境遇がこれでもかと描かれて容赦なくこちらの胸を締め付けてくる。
その過去に傷ついたもの。後悔するもの。自分を許せないもの。周りを許せないもの。
それらが相まって物語は基本シリアスだ。
せめて戻った春の娘雛菊やその護衛官のさくらに幸あれと祈らずにはいられない。
けれど繰り返す襲撃と誘拐事件。
そして立ち上がる十年前の当事者たち。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ下巻読むまで時間かかりましたが、本当にみんな尊くて好きです!500ページ超えで分厚いのにサラサラ読めて、とても読みやすく気がついたら終わってしまっていたほどです。
戦いもあるけれど恋も多めなのがいい塩梅で、とっても良かったです。みんな尊い…。
最後はなんだかんだ大団円に近い気がします。
春冬の従者の恋は次には決着かな?焦れったくなるけれどそこがまたいい…❥
最後の夏の双子の1枚絵には感動しました。本当に良かったと思いますし、選んだドレスのイメージがまた逆なのが良き♡
途中であった春冬の1枚目もとても綺麗で素敵でした。
『ダンプ車に愛を詰めて突撃する』雷鳥さんが恋に落ちた瞬間は笑ってしまいま -
Posted by ブクログ
ネタバレ『春の舞』と来て今回は『夏の舞』です。
夏の双子がメインのお話。双子のの婚約者の2人も出てきます。
春の事件で起きた2人にまつわるある事が軸になってました。
読めば読むほど、夏の2人がとてつもなく可愛いくて。私には姉妹が居ないので歪だとしても、二人の関係性には少し憧れました。喧嘩したり嫌いになることもあっても、2人ともがお互いにお互いを大切にしているのがもう。代行者と護衛官でなくてもきっと2人とも同じなのだろうなと。
そして朝と夜をもたらす現人神もいるという設定に驚きつつも、とってもワクワクしました。
今回は恋がメインのお話なので、所々に甘みが。特に秋の2人はお砂糖より甘々で、その場にいた -
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Posted by ブクログ
権力争いなどに巻き込まれ、能力の顕現形態(能力者が死ぬと、その里の者誰かにランダムに引き継がれる)故に、状況によっては里の者にさえ命を狙われてしまう季節の現人神たち。今回は夏の神となった二人の危機がどうなるの?後編。春の舞でかかれているが、夏の能力を持つ瑠璃が一度死んだ後、権能が双子の妹であるあやめに直ぐに移り、譲渡された後に秋の能力で蘇った瑠璃が神の力を無くしていなかったため夏のみ二人の神がいる。
色んな思惑を超える現人神たちの能力が見事な展開で描かれていて、とても楽しく読みました。その合間にそれぞれの恋愛が語られる部分が大好きです。恋愛要素だけでなく、その能力ゆえ、家族や里に見放されたりし -
Posted by ブクログ
ネタバレ
下巻では、盤上に駒が揃い、そこから夏風のような熱量と爽快感を味わえる
黄昏の射手輝矢さんと狼の慧剣くん
慧剣くんの抱えていた苦悩がとても苦しかった
歪だけれど平和な家族の崩壊
大切な輝矢さんを守るためとはいえ、奥様、死者の幻を見せていたりしていたとは…
真実が明かされたことで、慧剣くんは凄く頑張ったのだなって褒めてあげたくなる
2人が再会して輝矢さんが慧剣くんを抱きしめた瞬間、友愛、親愛の感情で満たされる
凄く凄く素敵で胸がぎゅーっとなった
最終的に、奥様は生きていたとのことで安心してしまった
桜と蝶のお2人
凍蝶さんのさくらちゃんへの気持ちが少しずつ、少しずつだけれど動いているのが分か -
Posted by ブクログ
ネタバレ
綴られる物語に春夏秋冬を表す言葉はこんなにもあるのだと思い知る
四季を彩る季語は美しく、その美しさが際立つ文章の綴りに魅了される
春から季節は巡り夏へ
双子の神となった少女たちは打ちひしがれる
あやめちゃん、瑠璃ちゃん、2人のヒビが入ったような心情に私の心も痛くなる
姉のあやめちゃんの懺悔
妹の瑠璃ちゃんの後悔
神様となった者たちを道具としか扱わない里の人々の考え方が嫌になる
現人神だって1人の人間なのに…って
私は瑠璃ちゃんが生き返ってくれてとても嬉しく思う!
そんな瑠璃ちゃんがあやめちゃんを引っ張って行動し立ち向かっていく姿に感動を覚える
そして彼女の姉への愛の大きさに圧倒
下巻で彼 -
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