あらすじ
「独りにしないで。お願い帰ってきて」
世界には冬しか季節がなく、冬は孤独に耐えかねて生命を削り春を創った。やがて大地の願いにより夏と秋も誕生し、四季が完成した。この季節の巡り変わりを人の子が担うことになり、役目を果たす者は“四季の代行者”と呼ばれた――。
『春』の少女神雛菊には生涯の忠誠を誓う剣士が居た。名を「さくら」。職位は代行者護衛官。愛する主を拐かした者へ、悲劇を傍観していた者へ、自分達を傷つけた全ての者に復讐すべく刀を抜く。主を守って死ぬと決めた。だからもう迷わない。師と仰いだ男への恋慕は捨てた。これより先は、覚悟ある者だけが進める戦場なり。いざや、春の舞を踊ろうぞ。
暁 佳奈が贈る、春を世に顕現する役割を持つ少女神の物語。堂々完結。
感情タグBEST3
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上巻の最後に起きた秋の代行者の誘拐事件が、
さらにいろんな思惑を含んで展開していく
このお話では、傷ついていない人は誰もおらず
それを受け入れどう生きるかを強く訴えるような作品
作者があとがきで話した様に素敵なものには少し寂しさがあり、同じように寂しさを感じている人がいたら、私もいるよ大丈夫と寄り添える
主人公の雛菊はまさにそんな存在、だから春なんだと感じられる。
自分は寂しさを感じる人に寄り添える人になれているかも考えた。
あと、竜胆格好いい
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大好きだー!!代行者と従者、従者同士、代行者同士の全ての関係性が好き!みんなが美しく、優しく、強い。
最初は凍蝶推しだったのにもう、みんな好き!特に竜胆がダークホースだったなあ。自分がまだあんなお姫様と王子様な展開にときめくとは思ってなかったからちょっと悔しい笑。
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雛菊の生い立ちがとにかく切なくて抱きしめてあげたくなるような気持ちになりました。さくらが雛菊を守りたいと思う気持ちに共感できました。上巻を読んで2人はお互いに依存し過ぎているのではないかと思ってしまったのですが、2人の生い立ちや出会いを知って自分の考えを後悔し、そのままの関係でいてくれと思いました。
あの子はもう戻って来ない、あの子が幸せな方へと行く場面は感動より切なさや寂しさを感じました。
暁先生の素敵なもので心が温かくなりました。
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【購入本】前半部分の話は、上巻のもどかしさに乗っかって重さマシマシ。ここでようやく雛菊の過去と、さくらとの出会いが判明する。〈雛菊〉と〈ひなぎく〉の交差する想い。読み始めたときは、「この過去編、いるか....?」と思ったものだが、それは〈雛菊〉と〈撫子〉を繋ぐための''糸9;'だったのかも知れない。後半部分の話は、賊との戦闘がメイン。10年の時を揺るがした代償は、とても大きかった。しかし、それに抗う者たちは強く、美しい。これから先、消えゆくことのない''記憶''とともに歩む道に幸あれ。
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四季の代行者がいる世界の話、下巻。上がめちゃくちゃ良くて、当然下もめちゃくちゃ良い。全季節の主従コンビ皆大好きで、ほんと全員を幸せにしてあげたい。上同様夏の主従にまたも泣かされる、姉妹やから重ねてるきっと。どっちもめちゃくちゃ好きなのよ。春の主従も大好きでずっと一緒にいててほしい。
春冬それぞれの関係が最高です。
雛菊とさくら、狼星と凍蝶の主従愛と4人が持っている苦しみを越えようとする強さに感動します。
戦闘シーンではドキドキしっぱなしでした。
どの主従も大好きだ!!
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四季の代行者と護衛官たちの心の描写がすごい。
世界観に一気に引き込まれました。
読んでいて苦しくなるところもあったけど、
最後は雛菊とさくらの2人の愛に感動!
切ないけど暖かい気持ちになりました。
アニメ化してほしい!!
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面白かった。春夏秋冬の能力や、排出する血統の里の特徴、統括する国の組織、それに対抗する組織が上手く作り込んであって、対抗組織との争い場面は一気に読んだ。これは、絵が良いところでアニメ化してほしい。主従をお互いに思う心が感動を呼び起こしてくれるので、話の筋立てと感動の両方楽しめるところが秀逸でした。続きがどのような展開になるか、楽しみです。
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下巻一気読みでした。
春冬コンビがメインではあるものの、夏秋も見せ所満載でした。
竜胆のツンデレ、凍蝶の鈍感ぶり、最高です。
能力を使ったバトルシーンもイメージがしやすく楽しかった。
続きも楽しみです。
2022.7.3
92
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毎日、寝る前に少しずつ読んでいたのに終わってしまった(T.T)下巻は皆で協力して、秋の代行者奪還作戦だ!と思っていたら、激しい戦闘に裏切り…とすんなり救出出来ず(゜゜;)そして敵の観鈴がどんどん嫌いになって「相棒なら、とめろや!美上ι(`ロ´)ノ」と心で叫ぶ事、数回(-"-;)夏の代行者には驚いたけれど、良い感じに終わったな~(゚∀゚)そして毎回「あとがき」で泣く゜゜(´O`)°゜
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これは季節を世に顕現する役割を持つ現人神たちの物語。
世界には冬しか季節がなく、
冬は孤独に耐えかねて生命を削り春を作った。
やがて大地の願いにより夏と秋も誕生し、
四季が完成した。この季節の巡り変わりを人の子が担うことになり、役目を果たすものは四季の代行者と呼ばれた。
明日が来なくてもいいと願う人にも、明日が来ることを祈っている人にも平等に季節は巡る。
作者さんがあとがきで、この小説は小さなものを抱えて生きる全ての人に宛てた手紙ですと言っていたように、この物語が私の心をほんの少し豊かにしてくれました。
素敵な物語をありがとうございます!
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美しいだけではない。ただ派手に何かをするだけでもない。
緩急のついていて細やかな人間模様と情景に引き込まれました。
この世界のこれからをまた読んでみたいなと思えるお話でした。
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神の力によって世界に四季をもたらす「四季の代行者」と彼らを守る護衛官。主人公の春の主従は、壮絶な過去をのりこえ春をもたらしていたが、代行者の力を利用して世界を変えようとする因縁の「賊」と戦うことになる。
上巻に続き戦いの様子が描かれ、敵の様子もどんどんわかってくる。
ファンタジーなんだけど、ほんとにそういう人たちがいそうだな、と思えてくる!
続きも楽しみ!
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撫子、雛菊を狙った事件は解決。撫子も取り戻した。竜胆良かったね…。
大切な子って認識したので、今後の溺愛に期待。秋主従が一番好き。
夏主従がとんでもないことになったけど、以降は婚約者が護衛官務めるのかな?
狼星の雛菊に対する態度が砂吐きそうなくらい甘くてすごい…。
さくらと凍蝶もどうなるか楽しみだな。凍蝶がさくらを甘やかすのか見たい。
雛菊の両親はどっちも最低だなと個人的は思います。。
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428p好き
きたーーーーーーーー
450p
よかった本当によかった
再会も雛菊を受け入れてくれたことも狼星の言葉選びもイラスト好き
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春の代行者・雛菊の過去が明かされる度に胸が痛くなる。
だからこそ幸せになって欲しい、春主従と冬主従の四人に無事対面して欲しいと願わずにはいられない。
雛菊とさくらの関係性がメインだった上巻とは異なり、ひたすら戦いを強いられる下巻。
終始ハラハラさせられた。
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四季(現人神)の描写の美しさが傲慢な人間の心の醜悪さを際立たせていて、後悔、絶望、執着、依存、希望、祈り、さまざまな感情を乗り越えて強くなる。生きて戦機を待つ、諦めない心を持ちたいな。
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面白かった。これは異世界バトルものの一種やねぇ。上巻に比べて下巻の面白さよ!上巻の設定説明的な1冊がある故の登場人物への入れ込みと盛り上がりがあるのだとは思う。
上巻のラストで誘拐された秋の代行者を助けるために、春、夏、冬が連携して立ち向かう。ヴィランがアホで拍子抜けというのはあるが、色々と深い感じ。非常にラノベ的痛快さもあり、エンジョイできた。テロ集団華歳での雛菊の様子やら、色々と知りたかったとこらへんも、ちゃぁんと描かれる。
絵面が素晴らしいのと、女子厨二心ゆさぶりまくる、衣装とセリフ。これはコス映えしそうなアレやねぇ。それに狼星のキャラが完璧。凍蝶や竜胆も良いし、春夏秋冬の代行者と春と夏の護衛官もど真ん中ですな。
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ずっと積読していましたが、
読み始めると、読みやすさと素敵な世界観と、
はやく幸せになって欲しい!で一気に読み進めてしまいました。
思っていたより春主従がハードな生き様で、
他の季節もそれぞれ色々あって、目が離せなかったですね。
初版だからか、肝心なところで
夏秋の誤字があったけれど、
二版以降は修正されているのかな?
冬秋の二人も良いけれど、
秋主従がとてもツボでときめきました。
季節の顕現は映像で観たいですね。
それぞれの歌や舞も観てみたい。
(夏の使役は一部隠されそうだけど)
ラスボス?が意外とあっけなかったけれど、
今後も出てくるのかな?どうだろう。
ひとまず次は夏の舞を。
それぞれの伴侶がそれぞれイケメンっぽい!
長い間拗らせていたのに、
会ってすぐに恋心再燃する子が可愛いなぁ、と思いました。まだまだツンだけど。
これからも色々ありそうだけど、
幸せな彼らをみたいものです。
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春の舞、下巻。
この巻は春と冬の10年間の決着の回であり、彼女彼らの再会の回であり、一方、秋と夏の新しい関係が始まる回でもある。
攫われた秋の代行者を救うためにすべての季節の代行者が協力する展開は胸熱。
なのだけど、そこからの展開は少しもどかしい。
例えばそれぞれの代行者の能力を使って攫われた秋を捜索するような展開にはならない。
それはちょっと肩透かしかな。
けれど直接賊徒と対峙した場面ではそれぞれの能力が存分に使われていたのは良かった。
でも夏の代行者に起こった事には結構驚いた。
なにやら次への伏線っぽい気がするけど、どうだろう?
クライマックスはやっぱり春と冬が再開する場面。
代行者もその従者たちにもそれぞれの再会があり想いがある。
雛菊の想いはほんと切ないね。
雛菊を生きて返してあげれなかった後悔。
それでもありがとうと答える狼星。
これからのふたりの幸せを祈らずにはいられない。
あと、従者二人の敵に対する容赦ない黒さが笑えた。
それにしても四季庁も国家治安機構もあまりにへっぽこではないだろうか(前巻に引きつづき2回目)
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やや設定に無理があるのではないかと思う部分もありましたが、それを差し引いても、魅力的なキャラクターが織り成す物語にどんどん引き込まれ、すっかりハマってしまいました。
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上下巻読み終わりました。独特の世界観と魅力的なキャラクター、どうなるのだろう?という先が気になるストーリー展開で飽きずに読み切りました。分厚いけれど、文章はわかりやすくて読みやすいです。
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登場人物の境遇に読み進めるのが辛いところも沢山あったけれど、人の心の優しさが織り成す一筋の光が灯台のように心を灯す小説でした。個人的には秋の主従と凍蝶お兄様がどストライクです。同志はいるでしょうか。
特に後半頻発する誤字脱字を直してあげたい。
続きを切にお待ち申し上げております。
本編かな?
前巻は全体的に世界観とか説明が多かった印象なので、物語が大きく動く今巻はかなり楽しく読めました!次巻は出るのかな?今後に期待。
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主従だったり恋人だったり親子だったりするが、つまりは愛の表れの物語だった。
歪んだ愛ゆえの行動もあるがおおむね甘甘な会話が多かった。
代行者の異能もそれぞれ興味深いが、特に秋の生命を操る能力にはビックリする。
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切ない。言葉選びとか文章の空白とか。ページ数が多いので読めはじめるのに苦労したけど、読んでるとどんどん展開が気になりあっという間に読めた。続きが気になる。
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春夏秋冬共同戦線だとか報復合戦だとか心躍るワードがそろってた。狼星と雛菊の恋が好きな自分としては他のカップリング?が多くてお腹いっぱいだった。
Posted by ブクログ
下巻でようやく物語が動き出したなという印象。
上巻は春夏秋冬の共同戦線で撫子を助ける正当性をキャラクターの感情描写で書き上げていたのかなと。
上巻のほのぼのとした雰囲気とは打って変わってあっちでも事件、こっちでも事件、春夏秋冬の主従達が怒涛の勢いで目まぐるしく事件に巻き込まれていくドラマチックな演出。
上巻とは違って戦闘メイン!
戦う意志を感じ取れた上巻から、一気に物語は戦闘メインの展開に。
ただそこには狂気に満ちた思想や裏切りなど厳しい現実を突き付けてくる戦闘シーンが目立った。
上巻で感じた春の暖かなイメージからは想像出来ないような過酷で現実的だなぁという印象をもった。
物語はこれで終わりのようにも思えるし、まだ続けられるような部分もあるのかな?