【感想・ネタバレ】春夏秋冬代行者 黄昏の射手のレビュー

あらすじ

「夜を統べる者。その神名は――」
世界に安らかな朝と夜を授ける為に三百六十五日空に矢を射る者。神の御業を託された『巫の射手』。
大海原に浮かぶ大和と呼ばれる列島の国では、射手はこう呼ばれている。
朝を齎す者、『暁の射手』。
夜を齎す者、『黄昏の射手』と。
黎明二十一年五月、黄昏の射手・巫覡輝矢は囚われていた。目覚めたとき、そこは自分の部屋ではなかった。春夏秋冬の代行者達と同様に神に力を与えられた彼が、なぜ見知らぬ地に? 加えてなぜ、彼を守る従者・慧剣は傍にいない?
「輝矢様」
そして響く少女の声。それは現人神たちに降りかかる新たな苦難を告げるものだった――。

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Posted by ブクログ

黄昏の射手の輝矢さんの回。
自分は「かつて差別があったとしても、それを今まで持ち越さなくてもよいのでは?」と思うが、被差別された側の本当の辛さも分からないだろうし、そう簡単に割り切れるものでもないのかもしれないと思ったりもしている。今でもくすぶり的なのを垣間見ることもあるので。輝矢さんみたく俯瞰して見たり、フラットに見られる人も中にいなかったのかもしれない。そういう意味で若い二人は犠牲者でもある。輝矢さんはしごく冷静に見ていて、終盤懐のでかさも改めて見られるが、ラストの数ページにも持っていかれる…。

割とオールスターな感じで、代行者や射手のやりとりもほっこりしたりする。春と秋や、冬と暁とか、秋と冬とか。

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2024年12月21日

Posted by ブクログ

ネタバレ

輝矢が本当に優しくて、幼い頃の彼を想像するだけで涙が出ました。
序盤の暁主従のカーチェイス、冬主従の安定感に笑顔をもらいつつ、後半は涙無しでは読めずテッシュを大量消費してしまいました。
ラスト一鶴ちゃんと慧剣くんを見ていると様々な事件を経て慧剣くんの成長を垣間見れたような気がして引っ込みつつあった涙が再来。
そして輝矢本当、本当頑張ったねって…いやもう、上手く言語化できないので是非読んでいただければと…
大人だけど、大人すぎなくていいんだよって輝矢の背中をさすりたくなりました。

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2024年12月13日

Posted by ブクログ

 輝矢メインのお話。外伝認識してる人がいるらしいけど、ちゃんと本編です。
 ネタバレギリギリを攻めつつ今回の魅力を伝えるならば、怪盗王子シマエナガが可愛く、ドキドキカーチェイスに護衛官の剣舞だろう。
 まずこの怪盗王子シマエナガ。大和で人気の作品で、シマエナガとエニシ鹿が出る物語。扉絵にイラスト付きで紹介されていた。度々出る。
 ドキドキカーチェイス……と言ったが、決して楽しいものではない。ガチなカーチェイスである。ドキドキをつけたのは私の心臓がバックンバックンしたため。恐怖の体験だった……。
 そして最後に護衛官の剣舞。これはそのままの意味で、剣(模擬刀)を持って舞う。さくらと凍蝶と竜胆と雷鳥さんのイラストが神ってる。尊い。
 今回は上下じゃないので短く感じた。次巻は冬の舞だろうか。とても楽しみ。
 そして変わらずあとがきが最高。

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2024年12月11日

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