あらすじ
「汝の名は『夏』、春に続く者」――
かつて、神々たる四季は、人間の一部にその力を与えた。春、夏、秋、冬。それぞれの季節を顕現する者は“四季の代行者”と呼ばれ、権能を得た彼彼女らは、人の身でありながら季節そのもの、つまり、現人神となった。
時に黎明二十年、大海原に浮かぶ島国『大和』は激震に見舞われる。春の少女神、花葉雛菊の十年ぶりの帰還。過激派【華歳】による夏、秋への襲撃。そして、過去に類を見ない春夏秋冬の共同戦線。
数多の困難を経て、勝利を収めた四季陣営だったが、ここで一つの問題が起きる。夏の代行者、葉桜姉妹が史上初の「双子神」となってしまったのだ。これは吉兆か、あるいは、凶兆か。季節は夏。いま再び、代行者たちの物語が幕を上げる。
感情タグBEST3
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夏の舞
阿星の主が雛菊の腹違い兄
228p
瑠璃もあやめもつらい
双子神つらい
あやめ結婚中止つらい
組織の圧力えぐい
242p
里の長双子神を受け入れてあげてよ
そう思ってるなら守ってよ代行者には敵が多いんだから行動してあげてよ
250p
竜胆きたーーーーー
春夏秋冬
269p
瑠璃つらい
竜胆感謝
384
いろいろ事件が重なった
輝矢様頑張って
428p
つらいみんな追い込まれていて辛すぎる代行者たちの決意重くて辛い
458p
竜胆じゃなかったの!?あの電話
509p
間に合ったよかったナイスタイミングだよ
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どうか葉桜姉妹が幸せになれますように、と願わずにはいられませんでした。
連理さんとあやめちゃんの関係があまりにも切なくて、もどかしくて、こんなにお互いを想いあっているのにどうしてそれを一番最初に知るのが読み手の自分なんだとあまりの悔しさに地団駄を踏みたくなるほどです。
葉桜姉妹を竜宮へ呼び寄せたのは誰なのか、下巻も楽しみです。
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四季の代行者という大きな力を持っていても、現実的なしがらみや政治に巻き込まれていくのはリアルだなと思って読んでいた。
狼星が言った「神は俺たちに興味無い代わりに罰することも手を差し伸べることもしない」という言葉で、結局は人間として努力するしか道は開けないのだなと感じることが出来る。
あやめと瑠璃が周囲から傷つけられ孤立するなか、婚約者達が彼女たちを救おうと動く姿に感動した!
あやめと連理は互いの思いが通じて幸せになってほしい!!
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四季の代行者とその護衛官に加え、夜を司る者も登場する。
美しい世界観に没頭しながらも時折胸が苦しくなる。
読み進めるほどに、心に傷を受けた者や悲しい出来事が増えていく。
本来ならば楽しいはずの場面ですら、そこに至るまでの過程を思うと泣きたくなる。
上巻は暗澹たる展開の連続だった。
だから下巻では救われることを祈ろう。
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四季の現人神と朝夜を招く現人神がいる世界の話、続編。前作からずっっと言ってるけど、ほんまに世界観も登場人物も大好きで読める幸せを噛み締めてる。今作は夏の代行者双子姉妹の話で、この姉妹の可愛さといじらしさに何回頭を抱えたか。今まで夏の代行者と護衛官という関係だった姉妹が2人とも夏の代行者になり双子神となったんやけど、そこから婚約破棄させられたりと困難が待ち受けているとは思わんかった。いつも妹瑠璃の手を引っ張るあやめお姉ちゃんの関係が、逆転して姉を支えようとする妹の心遣いが素敵。あと瑠璃ちゃんめちゃくちゃあやめちゃんのこと好きなの可愛いなってなる。双子神の舞は圧巻で思わず鳥肌が立つ。
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まったく、暁佳奈さんは人の心を揺さぶる文章がお上手だ。夏のお話でも文才が存分にふるわれている。
美しい季節などにまつわる文章表現を堪能でき、日本人に生まれてきてよかったと思えた。
そして、もうそれ以上辛い思いをさせないでと、胸を締め付けられる一方、冬の寒さを知るからこそ春の暖かさが身に染みるように、人が人を想う温もりがより強く感じられた。
あーーーーー甘ーーーい!必然的に求め合う愛情!!どの関係性も狂おしい!最高!!
私は特に秋の主従が大好きなので、二人のシーンは何度も繰り返し読みました。あぁ…拝
秋の巻が出ることがあったら、私は二人の尊さに溶けてしまうかもしれない
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相変わらず残酷な運命を背負わせる。
今回の主人公は夏の代行者。
双子姉妹とそれぞれの婚約者のうち、関係性や背景が上巻で見えてるのは姉のあやめ。
なかなかに既に切ないのに、残酷なことが2人を襲う。
新しい神の代行者の黄昏と暁、の設定も興味深い。
裏の主役はさくらと凍蝶か。凍蝶の心のひび割れに大注目です。
下巻を読めるのは年明けになるかなぁ。。。
2022.12.4
193
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今回は夏の代行者・葉桜姉妹がメインの物語。
新たな登場人物も増え、内容も濃くなっています。
代行者たちの心情がとても細かく描かれていて、とても切ない。代行者たちのそれぞれの想いや苦悩に胸を締め付けられる感覚でした。
夏の代行者・葉桜姉妹と黄昏の射手・巫覡輝矢が出会い、暗狼事件は解決するのか。続きを下巻で読むのが楽しみです。
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『春の舞』と来て今回は『夏の舞』です。
夏の双子がメインのお話。双子のの婚約者の2人も出てきます。
春の事件で起きた2人にまつわるある事が軸になってました。
読めば読むほど、夏の2人がとてつもなく可愛いくて。私には姉妹が居ないので歪だとしても、二人の関係性には少し憧れました。喧嘩したり嫌いになることもあっても、2人ともがお互いにお互いを大切にしているのがもう。代行者と護衛官でなくてもきっと2人とも同じなのだろうなと。
そして朝と夜をもたらす現人神もいるという設定に驚きつつも、とってもワクワクしました。
今回は恋がメインのお話なので、所々に甘みが。特に秋の2人はお砂糖より甘々で、その場にいたら思わず赤面する自信あります。笑
あと、瑠璃の婚約者様。ぶっ飛びすぎ( 褒めてる )てて大好きです。最初の方からいる連理がまともなのもあって余計に際立ってました。
それにしても、里の方々が閉鎖的な空間で一生を過ごすとしても性格に難がありすぎて…。もう少し寄り添うことも出来るはずなのに。
そんな中、春と冬の2人も可愛くて前作であんなに辛かったのが嘘みたいにスラスラ進みました。進展するの嬉しい。
下巻も楽しみです。
春の舞からの各季節の関係性の変化が知れて嬉しい!
春と冬それぞれの関係が進みそうで何より。
そして竜胆がキザで素敵で倒れそうになる。
夏の双子の葛藤が苦しくて仕方なかったけれども、双子だからこその愛が伝わってきました。
巫の射手様たちも出てきて世界観が一気に広がりました◎
Posted by ブクログ
綴られる物語に春夏秋冬を表す言葉はこんなにもあるのだと思い知る
四季を彩る季語は美しく、その美しさが際立つ文章の綴りに魅了される
春から季節は巡り夏へ
双子の神となった少女たちは打ちひしがれる
あやめちゃん、瑠璃ちゃん、2人のヒビが入ったような心情に私の心も痛くなる
姉のあやめちゃんの懺悔
妹の瑠璃ちゃんの後悔
神様となった者たちを道具としか扱わない里の人々の考え方が嫌になる
現人神だって1人の人間なのに…って
私は瑠璃ちゃんが生き返ってくれてとても嬉しく思う!
そんな瑠璃ちゃんがあやめちゃんを引っ張って行動し立ち向かっていく姿に感動を覚える
そして彼女の姉への愛の大きさに圧倒
下巻で彼女たちがどうか幸せにと願ってしまう
そして今作登場の、双子の婚約者様方
どちらの男性もとっても素敵だ
婚約破棄を言い渡されて、愛する婚約者を奪い返す為に動き出す
あやめちゃんと連理さんの馴れ初めを読み、少しすれ違ってる2人の恋が成就してほしい
瑠璃ちゃんと雷鳥さんの馴れ初めも…下巻であるのだろうか?
雷鳥さんのような不可思議な人の恋愛模様が気になって仕方がない
夏以外では、春と冬!
ダブルデート!?
雛菊ちゃんとさくらちゃんの獣耳姿は絶対に尊いことでしょう
さくらちゃんと凍蝶さんの恋模様も下巻で進展するのだろうか
凍蝶さんにとってのさくらちゃん、大切な弟子や後輩だけではなく……?
さらに今巻登場の夜を迎える現人神の射手様
四季巡りも大変だと思ったけれど、夜にするために毎日毎日御山に登り弓を放つ
想像したけれど……もし自分がと考えた時四季の代行者様方より私は辛いかもしれない……
義務だとしても輝矢さんのことを本当に尊敬してしまう
500頁以上のボリュームにも大変満足
表紙も挿絵も大変可愛らしくとても素敵
さてさて、盤上に続々と代行者様や護衛官様が揃っていく
下巻ではどんな物語が待っているだろうか
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新キャラが増えてちょっと勢力図が複雑にはなったけどまだいける!
今回は代行者や護衛官、その身内が動き出して下巻に期待という感じ。まじで全員幸せになってくれ〜!夏の旦那組まじで頼んだぞ!あと黄昏の射手が…とても好きです…。
私の好きな秋主従がよりいちゃいちゃしててうれしい
Posted by ブクログ
再読。今回は夏の双子姉妹がメインだが、2人の婚約者や「黄昏の射手」も登場し布陣が揃った感じ。後半からまた色々な展開が起きて、下巻をすぐに読みたくなる。四季、朝と夜をもたらす神話の世界の物語でありながら、人の物語でもあるこの作品の世界観が素敵。
Posted by ブクログ
面白かった。上下、揃えてから読み始めたが、なるほど装丁は下巻の最後の最後で、ああ、これかいっって嬉しくなる仕掛けになっている。春の舞と同じく、上巻がなかなかにゆっくりしたペース。今回の敵は外部ではなく、内部の派閥争いというか、旧弊で独占的な権力者との戦い。まあ、色々と深いところが多くて、とても考えさせられる。四季の神様と護衛の8人にプラス、黄昏の射手と守り人がいい感じで絡む。メインは黄昏の射手と夏の双子。双子の婚約者がこれまたとても良い。瑠璃の相方は推せる。凍蝶がめんどくさい(笑)
なかなか現人神様たちの普通な面が多めで、権能とのギャップが良い。
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【宿命付けられた運命だとしても一度くらい自由に生きてみたい】
数多の困難を乗り越えた四季代行者だったが、葉桜姉妹が双子神になる事で世界は吉兆と凶兆とで揺れる物語。
世界は誰かの献身で成り立っている。
朝も夜も社会の歯車となって円滑な積み重ねをする。
しかし、その献身は誰かの光にもなるし、刃にもなる。
妹が神になったせいで、定められた因果に葛藤するあやめ。
神様になったからには身命を賭して世界に献身せねばならぬ。
役に立たない代行者は挿げ替えされる。
宿命付けられた運命に反撃すべく双子は身勝手な悪意と陰謀に立ち向かうのだ。
Posted by ブクログ
夏の二人の過去や、婚約に至るまでの経緯、相手のことなどは語られるが、春の舞の続きとなっていた。驚いたのは、現人神がもう二人出てきたこと。季節だけでなく、昼と夜を招く神もいた。しかも、夜を招く神である巫覡輝矢(ふげきかぐや)は第二章で登場し、夏の舞の展開の中心となっている。
春で分かったように、現人神たちの生命や立場は一部の者に狙われており、里や国組織との関係も盤石ではない。その不安定要素が噴出して季節の神達がどうなってしまうの!?…続く、でした。
輝矢様の登場シーンがついていけずに(多分キャパオーバー)読むペースが落ちてしまいましたが、与えられた独特で濃厚な世界観は夏も変わらず。とても良かったです。
Posted by ブクログ
前作が楽しめた人なら間違いなく楽しめる。
春の舞では物足りなかった主従以外のキャラの絡みがかなり補完されていてよかった。夏の双子とそれぞれの婚約者との関係もよかった。
話は陰で暗躍する新キャラも出てきて長期シリーズを視野に入れている感じがしました。伏竜童子関連がどうなるかは楽しみです。
Posted by ブクログ
展開的には面白いが、やはり今巻も説明の文章がしつこい印象を受けた。
上巻は起承転結の承に入った瞬間までといった進み具合に感じてテンポはあまり良くない。
下巻でどれくらい婚約者男子のコンビが活躍してくれるかに期待したい。