中沢新一のレビュー一覧

  • 仏教が好き!

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    ほんわかトークでわかりやすい。仏教のみならず他の宗教の話も聞けて良い。最後の章にて曼荼羅と量子物理学にそんな橋を渡すか!と衝撃を受けた。凄い飛躍というかアイデア!

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    2015年05月23日
  • 熊から王へ カイエ・ソバージュ(2)

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    どうやって人間は「自然」から離れ、権力を奪い「国家」をつくるようになったのか、と同時に、心の奥からポッと生れ出た自然を語る神話たちは、どこかへ消えたのではなく、今も形を変えてそばにいるということを教えてくれる本……というか、説明がすごく難しい。いろんなことが広範囲で語られている。「国」や「権力」ってなんだろうと疑問に思うなら、楽しめる本だと思う。

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    2014年11月13日
  • 神の発明 カイエ・ソバージュ(4)

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    ようこそ!「精神考古学」の世界へ!!この講義に必要なのは、古代から変わらぬ、あなたの脳と心。
    さぁ、ここにあるのはスピリット、あると信じてもらわねば話は始まりませんよ!!
    スピリットを材料に、いかにして神が生まれたか、精神考古学で解き明かしていきましょう!!という内容です。
    文章は講義の内容なので読みやすいです!!
    ラスト、現代の宗教は無宗教の皮を被った経済主義。知識が権力となり、情報が、物質が最大に価値を持つようになっている、というところに大興奮。

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    2014年11月10日
  • 人類最古の哲学 カイエ・ソバージュ(1)

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    神話は、具体的な世界との関わりの中で生まれれる。

    この本の中で紹介されるいくつかの神話を読んだとき、たしかな感動があった。
    なぜ僕は今、神話に感動するのか。
    きっと、僕が、具体的な世界に目覚めはじめているからだろう。
    これまで浸ってきた、観念の世界から脱出しつつある。

    神話と宗教の違いが、この本では語られる。
    神話は具体的な世界をもとに生まれる。対して宗教は観念の世界である。

    ああ、今まで自分がやっていたことは、宗教だったのかもしれない、と思った。

    また、著者は現在流行しているアニメやゲームの物語は、神話的であるが、神話とは異なるものであるという。
    アニメやゲームの物語は、神話の「様式

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    2014年09月24日
  • 憲法九条を世界遺産に

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    憲法についての対談集ですが、引用したい部分がたくさんあります。中沢はともかく、太田光って頭いいなあ。見直した。九条ってのはそのまま守ったら侵略されちゃうような「不可能な理想」だから、世界で唯一のもの。だから、理想を何とか守るために「自衛隊」みたいな拡大解釈が必要になる。世界中がこの憲法を持てば、人間社会のレベルが一段上がる可能性を秘めたこのユニークな憲法を捨てて「普通の」憲法にしちゃうってのはまずいでしょ、っていうのが骨子。確かに世界遺産は「他で代替出来ない貴重なもの」なんだから、平和憲法もその一つ、っていうのはなるほどで、この提案をした太田はすごい。あと、九条があるから、日本人は憲法や国際紛

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    2014年05月03日
  • 憲法九条を世界遺産に

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    これは、本気で考えていないとできないほど、レベルの高い対談。
    今一度、憲法第九条を見直す機会を持ちたい。

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    2014年03月16日
  • 仏教が好き!

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    河合隼雄さんが仏教をテーマに対談なんて面白いに決まっていると思って読んだが、やっぱり面白かった。
    特に科学との関係について。量子論の話まで出てくるのは驚きだ。
    これからの世界にとって仏教はとても重要な役割をすると思えてきた。

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    2014年02月11日
  • 対称性人類学 カイエ・ソバージュ(5)

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    カイエ・ソバージュシリーズの第一巻を買ってから8年も経ってしまったが、ようやくいま、全五巻を読み終えた。8年の間、理解できなくなっては投げ出し、暫くして最初からまた読み直すという繰り返しであったが、不思議と途中で諦めようと思ったことは一度もなかった。
    これは私だけの感覚なのだろうか。長い時間、理屈を考え続けていると、だんだん頭が熱くなってくることがないだろうか。私にはそのとき同時に、脳の表面は活発に動いて熱くなっているけれども、脳の奥の方は、実はちっとも動いていないのではないかという実感が残っている。
    中沢新一が「流動的知性」だとか「対称性思考」などと定義し、言葉を尽くして説明しようとしている

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    2014年01月12日
  • 仏教が好き!

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    おもしろい!なんにも知らないところから読み始めたけれど、とても面白く読めた。
    野生の思考、律蔵や戒律の意味と狩猟文化との共通点、否定の技術について。
    全てを包括して、現代の仏教とは何かについて考える一冊となっている。

    仏教だけではなく、現代を考える上でベースになる一つの思考として汎用性もあり、大変刺激的&勉強になった!

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    2013年07月27日
  • 大阪アースダイバー

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    おもしろかった!
    今度ミナミに行くときには、今までとはちょっと違った目で周囲の風景が見られそうだ。
    それにしても、大阪はDeepだ!

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    2014年09月24日
  • 憲法九条を世界遺産に

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    あの時代のアメリカと日本が生みだした、日本国憲法という「奇跡」。それを世界遺産として遺そうという。それは、人間は愚かな生き物で、遺そうとしなければ壊してしまうから。
    世界的に見て現実的でないことにこそ価値がある。
    何が現実で何が非現実なのか分からなくなってる世の中。
    僕も現9条に価値を見出したいと思えた。

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    2013年02月28日
  • 大阪アースダイバー

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    大阪に商業が興隆し、アジアの拠点都市としての薫りが色濃く漂い、笑いの文化が生じたのは何故か、古の大地からの声を聴き、アースダイバーは考察する。
    チベットのモーツァルトを著した宗教学者の中沢新一は、無縁・公界・楽を著した歴史学者の甥にして後継者だと唸る好著。

    アジアとの繋がり、ヤマト政権・朝廷に敗れたものの歴史というこの本の視点の延長で次に期待するのは『博多アースダイバー』だな。

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    2012年12月24日
  • 大阪アースダイバー

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     アースダイバーの大阪編。生駒山に死のパワーを感じることから始まり、流れ着いた海民が「都市」を形成していく歴史を幻視する。
     吉本のお笑い芸人にまで結びつく、語られる歴史は荒唐無稽ではあるが、しかし圧倒的に面白いし、その面白さが説得力を生み出す。ご丁寧に欄外に「実は嘘」的な記述があっても、それでも説得力を感じる都市論なのでした。

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    2012年11月21日
  • 仏教が好き!

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    河合さんも中沢さんも仏教もファンです!
    ということで、読むほどに わくわくする ごきげんな1冊。
    いやぁ、河合さんも、中沢さんも、仏教も、すごいわぁ。
    (3者 同列にするか?)

    同じお二方による「ブッダの夢」も おすすめ。

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    2012年09月04日
  • 憲法九条を世界遺産に

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    僕自身は改憲論者の部類に入ると思う。
    憲法九条の素晴らしさを憲法の中にはみとめていない・・・という立場だ。

    本書はお笑い芸人の太田光と人類学者の中沢新一の対談本。

    憲法九条を「平和憲法」として諸手を上げて礼賛する平和主義者とは違って、その危うさや幻想、理想、非現実性をしっかりと認識した上での護憲の話になっている。

    冒頭に宮沢賢治の矛盾を孕んだ平和思想を取り上げて、それを手がかりに憲法九条を語っているところがそれを象徴しているように思える。

    憲法九条を護りたいと思っている人にも、または逆に改めたいと思っている人にも、多くの示唆を与えてくれるおすすめの本。

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    2012年04月03日
  • 日本の大転換

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    人類史が経験したエネルギー革命を段階的に整理すると、原子力の開発は第七次にあたるのだそうだ。この行き詰まりが明白である以上、それを否定的に乗り越えた第八次エネルギー革命が待望されることは論を待たない。原子力発電の棄却が誰の目にも明らかなほどに理論的かつ理性的に受容されなければならない。その始めの一歩にこそ本書がふさわしいのではないだろうか。

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    2012年03月05日
  • 日本の大転換

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    311があって書かれた本。
    「原子力と資本主義」は考えてたけど、
    「原子力と一神教」は気づかなかったなぁ。
    ここに書かれてる通り、日本だけじゃなくて世界は転換期を迎えているはずなんだけどな。

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    2012年01月22日
  • 日本の大転換

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    新書3連発。これは出色。原発事故に対する言い様のない異常性や違和感を見事に言い当てた。まさに慧眼。反論もあろうが、わたしにとっては年末に今年一番の読書となりました。

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    2011年12月18日
  • 日本の大転換

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    中沢新一の新著である「日本の大転換」では、この大きな転換期に基づく新しいライフスタイルがなんなのか、そしてどのうような未来図を見出さなくてはいけないのかが短めではあるが解説されている。


    ところで、ぼくはこれまでブログなどで何度も主張してきたが、この原発事故はもともと人間には手に負えないモノをさも知ったふうにして取り扱った結果であり、そして取り返しのつかない状況もまた結果である。ぼくらはこの結果を踏まえ、脱原発の方向で新しい生き方を模索してくしかない。
    そのことを中沢新一は肯定的にさらに具体的な可能性を導きだしてくれていることに、すこし気が楽になった。未来は明るいわけではないが、そんなに暗く

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    2015年07月25日
  • 日本の大転換

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    雑誌『すばる』6・7・8月号に連載されていたときから注目していた論考ですが、そのときとったレジュメとレビューの下書きが、例のたなぞうの終了騒動(!)のドサクサでどこかに紛失してしまって、途方に暮れています。

    でも、もし見つからないなら、何としてももういちど再考して、かたちとして残したいと思います。

    これは、3・11以降に生きる私たちの持つべき世界観として、地震学者や医療救命関係者や原子力発電所関連の専門家や精神分析家や環境学者や経済学者や企業経営者や芸能人などが、それぞれの専門分野と思い入れを持って思索し行動して問題定義されたなかでも、とりわけ、もっともすぐれて重要な人類的視点で書かれた考

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    2014年11月19日