中沢新一のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
ネタバレ中沢新一カイエ・ソバージュの最終巻。
唱えてきた今のところの対称性人類学のまとめだ。
以下は気になるところをつらつらと。
序章より
・神話に登場する動物は「気まぐれ」では選ばれない。
・ガンギエイが神話に登場するのは、ある側面から見るか他の側面から見るかによって、イエスかノーか一つの答えのみを与えうる動物だから。
いわばその答えを積み重ねることによって非常に難しい問題を解く現代のコンピューターと同じである。
第三章より
・キリスト教と結びついた資本主義が発達した理由は三位一体にある。
・グアラニ族の預言者たちは<一>を恐れていた。
・私たちは<一>の魔力にとりつかれている。
第四 -
Posted by ブクログ
中沢新一のカイエ・ソバージュ 第三巻。
まずは気になったところを羅列。
序章より
・経済の深層部分で「愛」と融合しあっている。
第一章より
・経済の基本であるのは「交換」「贈与」「純粋贈与」。三つは相互に結びついている。ラカンは「ボロメオの結び目」と呼んだ。
・贈与は中間的対象。交換はモノと人格を分離する。
第三章より
・ラスコーなどの壁面に描かれた動物」などは「無からの有の創造」を思考したという、純粋贈与の形を感じていたのではないか。
・洞窟の奥に描かれたパイソンの横に倒れているペニスがエレクトしている男性はシャーマンだったのではないか。いわゆる「ドラックパーティー」に使われていて二 -
Posted by ブクログ
[ 内容 ]
[ 目次 ]
序章 全体性の運動としての「愛」と「経済」
第1章 交換と贈与
第2章 純粋贈与する神
第3章 増殖の秘密
第4章 埋蔵金から聖杯へ
第5章 最後のコルヌコピア
第6章 マルクスの悦楽
第7章 聖霊と資本
終章 荒廃国からの脱出
[ POP ]
[ おすすめ度 ]
☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
☆☆☆☆☆☆☆ 文章
☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
共感度(空振り三振・一部・参った!)
読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)
[ 関連図書 ]
[ 参考とな -
Posted by ブクログ
[ 内容 ]
内部視覚、瞑想、夢の時間…。
「宗教的思考」の根源はどこにあるのか?精霊が超越を生む。
高神から唯一神へ。
“精神の考古学” が、神々の基本構造をあざやかに解き明かす。
[ 目次 ]
スピリットが明かす神の秘密
脳の森の朝
はじめての「超越」
神にならなかったグレートスピリット
自然史としての神の出現
神々の基本構造(メビウス縫合型;トーラス型)
高神から唯一神へ
心の巨大爬虫類
未来のスピリット
[ POP ]
[ おすすめ度 ]
☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
☆☆☆☆☆☆☆ 文章
☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
☆☆☆ -
Posted by ブクログ
[ 内容 ]
神話、国家、経済、宗教、そして対称性人類学へ。
「圧倒的な非対称」が支配する世界の根源を問う冒険、ここに堂々完結。
抑圧された無意識の「自然」は甦るのか?
「対称性の論理」が切り開く新たな世界とは?
野生の思考としての仏教を媒介に、来るべき形而上学革命への展望を示す。
[ 目次 ]
序章 対称性の方へ
第1章 夢と神話と分裂症
第2章 はじめに無意識ありき
第3章 “一”の魔力
第4章 隠された知恵の系譜
第5章 完成された無意識―仏教(1)
第6章 原初的抑圧の彼方へ―仏教(2)
第7章 ホモサピエンスの幸福
第8章 よみがえる普遍経済学
終章 形而上学革命への道案内
[ -
Posted by ブクログ
本書のキーワードを一つあげるなら「間(あわい)」ということになろうか。存在と非存在の間。男と女の間。発話と沈黙の間。意味形成性の間。──その微妙なあわい、空性をすり抜けて、意識の自然、大いなる歓び、大楽に辿り着かん。……こうして無理矢理要約するとまるで妖しげなカルト宗教書のようだが、本書はジュリア・クリステヴァを軸にポスト構造主義思想とタントラ密教の教えを互いが互いの添え木となるようパラレルに展開しながら、現代社会が繰り出す足枷をすり抜けて真に自由に今を生きる知恵を提示しようと試みる。浅田彰が『構造と力』や『逃走論』で「クラインの壺型社会」からの「スキゾフレニックな」「逃走」という極めて抽象的
-
Posted by ブクログ
ネタバレ「現代的事象の奥で活動する神話的思考」を解き明かすというコラム集のような本。漫画やアニメから芸能人、時事ニュースまで、様々な物事が題材になっている。人里に現れた熊のくだりやアナーキズムの話など首をかしげてしまうような論も多少あるし、全体的に物事に著者の思想を根拠なく過剰に読み込んでいはしないかと思うのだが、「現代的事象の多くの領域で、旧石器時代に花開いて以来人類の共通財産となってきた神話的思考が、あいかわらずの活力を維持し続けている」という著者の思いには共感するところがある。しかし、扱う漫画は今どきだけどヤハウェをエホバと表記しているあたりかなりご高齢なんだろうなと思ったら、やはりだった。そう