【感想・ネタバレ】虹の理論のレビュー

あらすじ

自己と文化を解放するための〈科学の寓話〉。オーストラリア・レッドロックのアボリジニーに伝わる「虹の蛇」の神話、カトマンズ盆地・「虹の立つ村」のマヤ・クマリの千里眼、そしてラマ僧の語る虹を中心とした世界の成り立ち―意識と物質の発生をイメージさせる虹の体験は、両義性という終わりなき解釈のらせん階段から自己と文化を解き放つ「野性的な科学」へと我々を誘う。メタフィジカルな八つの物語が紡ぎだす新しい世界。

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Posted by ブクログ

本書は、切り出すことが困難である。なぜならそれは、脳の連合野だからである。視覚や聴覚に関する一時の感覚中枢や、身体運動を起こさせる一次の運動中枢なら、切り出せといわれれば、私にだって切り出せないことはなかろう。しかし、連合野は、そうした特定の具体的機能を示す中枢を切り出した「後に残る」部分として、定義されるものである。文句をいうわけではないが、切り出しにくいこと、おびただしい。

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2010年04月03日

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