井上夢人のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレあらすじは他の方が書いてるので省略。
長い、という感想が多いですけど、僕はそれによってミステリーファンの裏をかきまくってる風に読みましたね。
退屈なシーンですが、「犯人?と思われる男は誰か」ということを考えてたり、「教団内部にいるはずの女の子が見つからないのはなぜか(途中で声はでてくるが本物かわからない)」とか考えてると、この分量は読者を引っ掻き回すために仕方なかったと思ってます。
ヒロインがなぜ主人公に惚れたのかの根拠が薄い、という批判もありますね。それはまぁ確かに。
でも、一目惚れってあるし、自殺する直前に誰もいないはずの場所に現れた男ってとこで特別感を覚えたって説明はしている。
ま -
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Posted by ブクログ
ネタバレ普段、自分が自分であることを意識する機会は殆どない。
それは、自分が自分であることが当たり前だと思っているからである。
しかし、この作品を通して、自分が自分であることを当たり前だと思っていた、今までが不思議になった。
それは、自分が自分であることは、容姿を確認したり、覚えていることを確認して初めてそうだと分かるからである。
でも、読後に思ったのは、周りの人が自分のことを別人扱いしたら、事前にどれだけ自分が容姿などを確認したりしても、それを本当に信用していいのかと思ってしまった。
それは、圧倒的多数が自分を別人扱いしたら、自分一人で確認したことなんて、当てにならないと思っても、無理がないと思うか -
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Posted by ブクログ
ネタバレいやはや、何と表現していいものだろうか。感想を伝えるのが非常に難しい作品。
ホラーともとれるけど、それだけでは無いような寂寥感が胸に残る。モヤモヤした感じもあるけど、ある意味こういう終わらせ方しかないよねっていう納得する部分もある。
物語の途中にある仕掛けの後に、転がるように変化していく展開が読むのをやめさせてくれない。どんな結末を用意してくれるのか、主人公は救われるのかなどが気になって仕方なくなる。
正直もうどっちがどっちやら!
読み始めた最初っから、なんだこのフォントは?えらく太い字だな?と思っていたが、それも仕掛けの一つかと。
とにかく読んでみて、判断してほしい作品。ラストは賛否