あらすじ
どうして僕らには不思議な能力があるのだろう? あした起きる出来事が見えてしまう8歳の少女、他人の心の声が聞こえてくる中学生の少年、周りにありとあらゆる昆虫が集まってくる4歳の女児……。自らの存在に悩む、小さく弱い選ばれし者たち。でも、一つになればきっと強くなれるんだ。能力に苦しみ、孤独に怯える6人の子どもたちの目に映る希望の光とは――。力強くもあたたかい感動連作。
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超能力と呼ばれる力を持つ子供達の優しいお話。
能力故の苦しみ戸惑い、周りの人や家族も含めて悩む様子からの理解者の登場に救われた。
特に健太くんの話は壮絶で涙。
最後の合宿の話は6人それぞれに胸が熱くなった。
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人が一般には持たない不思議な能力を持つ子どもたち。その力の扱い方が分からず孤独に過ごす。心を開いてくれる大人に出会ったとき彼らの未来は光りだす
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超能力を持った子どもたちを描いた連作短編集。
それぞれの能力は異なるが、彼らに共通するのが社会からの拒絶と孤独感だ。
物語の語り部はいずれも本人ではなく、周りの人間。能力者を受け入れることで、自分も受け入れられる物語が多かった。
救われる気がして、いい読後感だった。
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またまた、久しぶりの井上夢人さん
タイトル通り6話、6人の超能力者の話。
とは言え、アベンジャーズのように、ヒーロー扱いされる訳やなく、異端扱い(1人を除く)。それも未成年。
・明日起こることが予知でき、それを絵に描く8歳の少女。
・他人の心の声が頭の中に飛び込んで来る中学生の少年。
・空気でナイフを作り、一瞬にして物を切ることのできる小学五年生の少年。
・虫を強く引きつける体質の四歳の女児。
・体から放電し、電撃を発射できる男子高校生。
・人の怪我や病気を治せる、中学生のヒーリング少女。
まぁ、アベンジャーズ的な能力を持ってる人もおるけど、孤独感ハンパない。
孤独なのはこの子らのせいやなく、自分とは違う人を排除してそれで良しとする側の問題なんやけどなぁ…
解説にもあるんやけど
誰だって、ちょっとくらい人と違うところはあるのに、勝手に普通と異常の線引きをする側のせいなのだ。その線が引かれる場所が少しずれれば、自分だって排除される側になるかもしれない。
その線、どこで引きますか???
私は、「すぐ脱ぐ | 服着てる」ぐらいで引こうかな?(嘘ですw)
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金曜日、帰って速攻観に行ってきた〜
「国宝」
歌舞伎役者、それも御曹司と任侠の子の2人を中心とした彼らの一生の話。
血筋か、才能か。
それぞれが、持ってないもんに憧れる。
私なんかは、ええ血筋とかないんで、やっぱり才能を!とは思う。
しかし、2人共、ドン底を経験して大きく成長してんなぁ。
最後の2人共演の「曽根崎心中」は感動!
2人を振り回してんのは、今も流行りの世間(マスコミ)。ネットの普及してない時代やから、まだ、マシなんやけど。
一芸に秀でた者は、なんか、それ以外を全部捨てなあかんのかなぁ。
吉沢亮さん、横浜流星さん共、女方が綺麗やった。監督が選んだら理由も綺麗やからとか言ってたし。
凄い練習されてたのは、聞いてだけど、観ていて迫力がある!
作品良かったので、口コミで広がったのか公開週より、お客さん増えてるのが更に凄い!
お隣りのトイレに入った影響はないようや(^◇^;)
いきなりでも、吉沢亮さんなら、許してしまいそうな気がするけどね。
しかし…もう少し、関西弁は勉強された方が…舞台、東京にしたら良かった気もする。
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この人の作品はやはり読みやすくて飽きさせない。短編集で、人にはない不思議な能力を持つ6人のストーリー。明日起こる悪いことが見える少女。何時間か後に起こる悪いことが聞こえる少年。磁場をまとう少年。虫を呼び寄せることができる少女などバラエティにとんでいます。能力を持つが故に苦しみ、孤独に苛まれ、しかし、最後の短編で、その6人が一堂に会することに。俄然どうなるか、何が起こるのかに興味が惹かれました。そして読み終えて、すっごく爽快感。続編希望ですっ!
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不思議な力を持つ子供達。
彼らの境遇は、決して幸せなものではなかった。
彼らを集め、選ばれし者のチームを作った。
今後、彼らはどうなって行くのか?
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『プラスティック』以来、井上作品五作目。“魔王の手”まで読み終えた段階では星二つの〈イマイチ〉という評価が最終話で一変した—— 。個々のキャラクタが活かされた話で、とても良かったです^^ 星四つ。
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2018年44冊目。超能力者を特別な人間としてではなく、マイノリティとして描く切り口が新しかった。その能力ゆえに避けられ、または崇められ、孤独を味わってきた彼らが理解者を得て、仲間とともに一つのことを成し遂げるラストは胸にくる。
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超能力をもった6人の子どもたちが主役の短編連作。
年端も行かない彼らは異能を持て余し、社会から孤立している。(唯一『癒し』の能力を持つ柳瀬綾だけは、本人の性格も相まって他者から神格化すらされているが、この子もまた一般社会からの疎外感を感じている。)
能力故に人から距離を置いていた子どもたちはそれぞれの理解者と出会い、最終話では力を合わせ人命を救う。
飛島が中心になって彼らを引き合わせるが、この6人を集結させる事を外部に知られたら、能力を占有しているとかでまた世間との一悶着がありそうだなあとか余計な事を考えてしまった。
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井上夢人さん2015年の作品。『the TEAM ザ・チーム』が面白かったので、続けて読みました。
連作というより、共通テーマをもつ独立した6編の短編集になっています。テーマはズバリ、特殊な能力をもつ少年・少女たちです。
物語は、彼ら・彼女らが特殊能力を使い大活躍! という話ではなく、周囲から誤解され、孤立して苦しんでいて、それぞれ理解者が登場し‥という内容です。その6名は、以下の通りです。
・明日の惨事を予知しそれを絵にする小2女児
・脳内に響く声や頭痛に苦しむ中1男子
・周囲を空気の剃刀で怪我をさせる小5男児
・大量の虫を友だちにし呼び寄せる4歳女児
・強力な静電気で電撃傷を与えられる高2男子
・怪我や病気を治癒する力をもつ中2女子
全部子どもたちです。子どもは、自分の困難さを上手く説明できません。そして6編とも、第三者視点で描かれており、彼らに心ない扱いをする者と理解しようとする者を対比させ、救いの物語にしている点が希望をもたせてくれます。
読み始めこそ『the SIX』というタイトルに疑問をもったのですが、最終編で〝選ばれし者たち〟という「まとまり」の意味を実感しました。
超能力に限らず、他と違うだけで排他的な言動を取るのではなく、理解し受容する姿勢が大切なのですね。
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作者買いしてしまう井上夢人の作品。短編の連作。
あした起きることが見える、他人の心の声が聞こえる、周りに虫が集まってくる…。
そんな不思議な能力を「持ってしまった」少年少女たち。彼らの居場所はあるのか。。。
井上夢人の超能力モノ。
過去にも『魔法使いの弟子たち』という作品もあったが、あちらはSF。
本作はもっと現実的なお話。
近いのは『オルファクトグラム』とか、宮部みゆきの『龍は眠る』などか。
描かれているのは望まない能力を手にしてしまった少年少女の葛藤と救い。
まだその能力をどのようにすれば良いのかわからない年齢の少年少女たちなので、
周囲の「理解者」が大きな存在となるのだが、その理解者たちの葛藤や態度も描かれている。
短編それぞれでは、ようやく光っぽいものが見えてきたぐらいで終わり
少し消化不良感が残る。
それを解消すべく(?)6作目の短編が書かれているのだが、
これがちょっと微妙だった。
スーパーヒーリング能力を持つ大人びた中学生の少女が登場し、
その娘も含めて今までの能力者を全員集合させて合宿的なものを開催する。
そこで起こる色々なピンチをそれぞれの能力で乗り越えるのだが、
どうにも“手前ミソ”感が強い。能力を生かすための場面を無理やり作り出した感とでもいうのか。
また、ヒーリング能力を持つ少女も個別の作品が書かれていないせいか、浮いた感じに。
全体を見れば読後感も良く暖かな作品だが、スッキリしにくいのも事実。