井上夢人のレビュー一覧

  • the SIX ザ・シックス

    Posted by ブクログ

    2018年44冊目。超能力者を特別な人間としてではなく、マイノリティとして描く切り口が新しかった。その能力ゆえに避けられ、または崇められ、孤独を味わってきた彼らが理解者を得て、仲間とともに一つのことを成し遂げるラストは胸にくる。

    0
    2018年04月11日
  • ダレカガナカニイル…

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    タイトル通り、誰かの意識が自分に入っちゃった話。

    ちょっと『寄生獣』みたいだった。
    あまりファンタジーとかSFとかが得意でないので楽しめるか不安だったけど、杞憂だった。
    本の厚みを感じさせない面白さだった。
    この設定でこれだけ面白く書けるのは才能なんだろう。

    一体どういう結末がハッピーエンドなのか判定がつかず、だから物語がどの方向性で進むのかも察知できず、そういった要素もこのミステリ(?)の成功に繋がってる気がする。

    でも、考え得るなかで一番ツライ終わり方だった……。西岡、可哀想すぎる……。

    0
    2017年04月23日
  • おかしな二人

    Posted by ブクログ

    2017年21冊目。
    大好きな作家である岡嶋二人が、どのように生まれてどのように解散するに至ったかを井上夢人氏からの視点で書かれたエッセイ。
    デビューまでと、デビュー以降のギャップに読んでいて苦しくなる部分も多い。そして、既に読んだ小説がどのようにして完成したのかなど、ネタバレだけでなく組み立て方なんかも出ていてとても面白かった。
    総合的に岡嶋二人は大好きなんだけど、面白い作品とそうでもない(もっと言えば残念とまで思える)作品のギャップがあって、それがやっぱり合作である故なのかと思ってたけどそうじゃなかったんだとか色々分かって、既に読み直したいと思う作品がいくつかある。
    ただ、解散に至るまでは

    0
    2017年04月13日
  • もつれっぱなし

    Posted by ブクログ

    男女二人の会話のみですすむ短編集。
    「宇宙人の証明」「四十四年後の証明」「呪いの証明」「狼男の証明」「幽霊の証明」「嘘の証明」の6篇で、それぞれの事象を証明したい側と反論する側との会話です。
    微笑ましいもの、ほっこりするもの、切ないもの、色々が確かにもつれまくってますね。
    どれも可愛らしいなと思いましたが、個人的には「狼男の証明」と「幽霊の証明」が特に好きです。

    0
    2016年03月17日
  • メドゥサ、鏡をごらん

    Posted by ブクログ

    出だしは探偵小説ようである。
    正直ネタバレになってしまうので詳しく書けない。
    引きこまれ度は高いし読み応えがある文章でよかった。
    太字と細字で書かれたこの小説は面白い。

    0
    2015年09月27日
  • あわせ鏡に飛び込んで

    Posted by ブクログ

    【地球の裏側には家が逆さに立ってるって思うと凄く不思議な気持ちにならない?】

    僕は好き。少し長い星さんみたいだ。

    0
    2015年05月29日
  • あわせ鏡に飛び込んで

    Posted by ブクログ

    「ラバーソウル」で気になった作家さんの短編集。初っぱなの「あなたをはなさない」でゾッとさせられ、最後の「書かれなかった手紙」で驚かされるまで、ほとんどの話でヒネりが効いててとても楽しめました。(2篇ほどの話でちょっと「?」と思ったのがありましたが……)

    0
    2014年08月03日
  • あわせ鏡に飛び込んで

    Posted by ブクログ

    ミステリーの短編集。けっこう楽しめる。
    ミスリードを誘って終盤で種明かしをしたり、思いもかけない状況に陥ったり。
    この人独特の展開がおもしろい。

    0
    2014年06月03日
  • オルファクトグラム(下)

    Posted by ブクログ

    ハラハラドキドキで一気読み。「彼」の動機がいまいち掴み切れず、あっけなくさらっと終わってしまったなと思ったけど、段々追い詰めていくのは緊迫感があって面白かった。
    下巻ホーリュー、全然出てこなかったな。ミッキー、無念。。

    0
    2013年08月15日
  • オルファクトグラム(上)

    Posted by ブクログ

    説明多いけど読みやすい。面白い^^
    匂いが目に視えるってどんな感じなんだろう??体験してみたい。すごく不思議だけど、違和感なく読み進められる。
    下巻も楽しみ♪

    0
    2013年08月15日
  • オルファクトグラム(上)

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    姉の殺害現場に偶然居合わせてしまい、犯人に襲われた片桐稔。
    かろうじて一命は取り留めたものの、通常の”匂い”を失い、イヌ並みの嗅覚を得てしまう。新たな特殊能力に戸惑いながらも、失踪したバンドメンバーと犯人を捜索することに。

    通常のヒトではまずありえない、「匂いを見る」という能力。その発想力とその感覚の描写力はすばらしい。

    0
    2014年07月07日
  • ダレカガナカニイル…

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    凄い面白いというわけではないが、妙な牽引力に引っ張られて最後まで読まされてしまう。
    どきどきわくわくさせられるというより、手が空いたときについつい手にとってしまうそんな魅力がある。絶品の高級フランス料理というよりついつい箸が進んでしまう沢庵のような読み心地があると言っては変だろうか。
    西岡の心に入ってきたのはいったい誰であったのか。予想することはそれほど難しいことではない。ラストのオチは完全に予想が当たっていたわけではないが、集中して読んでいればいくつかの候補の一つにはなっているだろう。その部分の驚きというより、本当の真実はどこにあるのであろうか。そう弱弱しく聞いてくるような不可思議さが楽しか

    0
    2013年04月20日
  • もつれっぱなし

    Posted by ブクログ

    全編会話文のみのお話。

    なので難しく考えずに読める。
    エンターテイメント性が高い。
    もつれてる。

    0
    2012年11月05日
  • オルファクトグラム(下)

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    (上下あわせての感想)
    単純に面白かった。異常な嗅覚を持つ主人公が姉の殺害、友人の失踪から犯人を追い詰めていく。この本の面白いのは、特殊能力に頼るだけで解決するのではなく、特異体質の主人公が苦悩しながら普通の人々にその能力を理解させ調和して生きていこうとするところ。

    0
    2012年02月06日
  • オルファクトグラム(上)

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    (上下あわせての感想)
    単純に面白かった。異常な嗅覚を持つ主人公が姉の殺害、友人の失踪から犯人を追い詰めていく。この本の面白いのは、特殊能力に頼るだけで解決するのではなく、特異体質の主人公が苦悩しながら普通の人々にその能力を理解させ調和して生きていこうとするところ。

    0
    2012年02月06日
  • ダレカガナカニイル…

    Posted by ブクログ

    新興宗教の警備中、教祖が焼死した瞬間頭の中で声が聞こえるように。声の主はタイミング的に教祖と思われ、半信全疑の主人公と共に真相を探る…というまさかのラブストーリーミステリ。

    0
    2011年12月14日
  • ダレカガナカニイル…

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    読んでる最中はそうでもなかったのですが、
    読み終わったあとにじわじわくる作品。

    怖いお話っぽいタイトルですが、そんなことはないです。

    0
    2011年12月13日
  • オルファクトグラム(上)

    Posted by ブクログ

    時間があったのもあるけど、ほぼ一日で上下巻を読み終わってしまった。
    井上夢人のリーダビリティはハンパない。

    0
    2011年09月20日
  • もつれっぱなし

    Posted by ブクログ

    見事。
    二人の会話のみで構成される短編集。
    どうしても会話のみだと説明臭くなりがちだが、一切そのように感じる事無く、いろいろな物を証明していきます。例えば宇宙人や幽霊など。
    通勤通学にサクッと読みたい人にはオススメ。

    0
    2011年05月06日
  • ダレカガナカニイル…

    Posted by ブクログ

    前提から摩訶不思議設定の作品って着地点が見えない楽しさがあるけど,その中でも秀逸な落としどころを描けてる,岡嶋二人の中の人らしい秀作.ただ,含まれている要素の割りに長くて,中だるみする.

    0
    2011年02月03日