井上夢人のレビュー一覧

  • ダレカガナカニイル…

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    ページ数が多いのに何故かスラスラ読めた。ミステリーSF恋愛と要素は多いが、きれいにまとまった印象。新興宗教はやはり闇が深い。

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    2026年02月18日
  • 平成ストライク

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    平成の時代に起きた出来事をテーマとしたアンソロジー小説。

    巻末に平成30年史が載っていて、それを見ると、短いようで本当に色々なことがあったんだな。と感慨深くなる。

    収録作品としては、どれも面白かったけど、千澤のりこさんの『半分オトナ』が特に良かった。キーワードは二分の一成人式、児童虐待。
    貫井徳郎さんの『他人の不幸は蜜の味』も印象的。
    女子高生コンクリート詰め殺人事件、スマイリーキクチさんへの誹謗中傷。
    どちらも自分の中で強烈な印象を受けた事件なので、胸が痛かった。
    他人を誹謗中傷してしまう人は、間違いなくSNS辞めたほうが良い。

    白井智之さんの作品は今回初めて読んだけれど、白井さん作品によく言われる言葉たちが改めて理解出来た。
    本当、面白いけど気持ち悪すぎる 笑。

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    2025年12月21日
  • オルファクトグラム(上)

    匿名

    購入済み

    残酷な事件によって匂いの能力を持った人。実際にそんな能力が存在するみたいだ。粒子の形などすごくリアルでした。この先、彼がどうなるのか?犯人には辿り着くのか興味があります。

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    2025年11月06日
  • ダレカガナカニイル…

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     警備会社に勤める主人公は、あるヘマをして僻地に左遷されます。そこでの仕事は、ある振興宗教団体の警備でした。そして、彼が着いた早々事件はおきました。

     午後十時に差し入れを持ってきてくれた美しい信者に見とれていると、いきなり突き飛ばされるようにして主人公が倒れてしまったのです。

     その時から、彼の心の中に別の人格が宿ってしまうという、乗り移りパターンの物語が始まります。
     ひとつの人格の中に別の人格が宿って、葛藤を繰り広げるのは古いパターンであり、古今東西いろんな物語が書かれてきました。

     最近で有名なところでは、人気漫画『ひかるの碁』もそのパターンでしたね。
     だから、目新しさはない、その分わかりやすいし安心して読めるのですが、最後まで読んで読者は愕然とさせられる事になります。

     そして、それだけで終われば、上質なミステリーなだけですが、驚きと同時に味わわされる感情が、切なさ、胸キュンなのです。

     上質なミステリーであり、恋愛小説であり、SF でもあると言われる所以です。
     ところで、この小説を読んでも思うんですが、男性作家が書いた女性のほうが女性作家が書いた女性よりもはるかに魅力的なんですよね。

     僕がそう思うだけかもしれませんが、女性作家が書いた女性って、みもふたもないと言うか、色気がないと言うか、そんな感じで、あまり魅力的には感じません。
     もちろんリアリティはあるんですけど。
     考えてみれば当然の事かもしれませんが・・・・・・
     

     もうひとつ気づいた事は、主人公がいきなり意識を失う場面があるわけですが、その原因を探っていくところで、病名としてまったく『てんかん』という名前が出てこないのは、不自然すぎる事です。

     作家は当然入れたかったはずですが、諸般の事情で削らざるを得なかったのだと思います。

     筒井康隆の断筆騒動などもあって、『てんかん』に関して小説の中でさえ語るのが難しくなってるとしたら、その病気で苦しんでいる患者自身にとってもマイナスになるのではないかと心配してしまいます。

     多分てんかん協会からクレームがつくのを恐れた出版社が自ら自主規制したのだと思いますが、てんかんがタブーとなってしまうのは差別を助長するだけだと思います。

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    2025年08月15日
  • the SIX ザ・シックス

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    またまた、久しぶりの井上夢人さん

    タイトル通り6話、6人の超能力者の話。
    とは言え、アベンジャーズのように、ヒーロー扱いされる訳やなく、異端扱い(1人を除く)。それも未成年。

    ・明日起こることが予知でき、それを絵に描く8歳の少女。
    ・他人の心の声が頭の中に飛び込んで来る中学生の少年。
    ・空気でナイフを作り、一瞬にして物を切ることのできる小学五年生の少年。
    ・虫を強く引きつける体質の四歳の女児。
    ・体から放電し、電撃を発射できる男子高校生。
    ・人の怪我や病気を治せる、中学生のヒーリング少女。

    まぁ、アベンジャーズ的な能力を持ってる人もおるけど、孤独感ハンパない。

    孤独なのはこの子らのせいやなく、自分とは違う人を排除してそれで良しとする側の問題なんやけどなぁ…

    解説にもあるんやけど
     誰だって、ちょっとくらい人と違うところはあるのに、勝手に普通と異常の線引きをする側のせいなのだ。その線が引かれる場所が少しずれれば、自分だって排除される側になるかもしれない。

    その線、どこで引きますか???

    私は、「すぐ脱ぐ | 服着てる」ぐらいで引こうかな?(嘘ですw)

    ***************
    金曜日、帰って速攻観に行ってきた〜

    「国宝」

    歌舞伎役者、それも御曹司と任侠の子の2人を中心とした彼らの一生の話。
    血筋か、才能か。
    それぞれが、持ってないもんに憧れる。
    私なんかは、ええ血筋とかないんで、やっぱり才能を!とは思う。
    しかし、2人共、ドン底を経験して大きく成長してんなぁ。
    最後の2人共演の「曽根崎心中」は感動!

    2人を振り回してんのは、今も流行りの世間(マスコミ)。ネットの普及してない時代やから、まだ、マシなんやけど。
    一芸に秀でた者は、なんか、それ以外を全部捨てなあかんのかなぁ。
    吉沢亮さん、横浜流星さん共、女方が綺麗やった。監督が選んだら理由も綺麗やからとか言ってたし。
    凄い練習されてたのは、聞いてだけど、観ていて迫力がある!
    作品良かったので、口コミで広がったのか公開週より、お客さん増えてるのが更に凄い!
    お隣りのトイレに入った影響はないようや(^◇^;)
    いきなりでも、吉沢亮さんなら、許してしまいそうな気がするけどね。
    しかし…もう少し、関西弁は勉強された方が…舞台、東京にしたら良かった気もする。

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    2025年06月28日
  • ラバー・ソウル

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    さすが、井上夢人作品という感じ。
    ネタバレ厳禁作品なのであらすじは、本の裏でも見てください。
    「プラスティック」と同様に手記のような形で、進んでいく。
    結末は予想できるかもしれないが、私たち読者の読後感は、絶対に予想のつかないところに着地させてくれる。
    騙された。と思いたくてミステリを読んでる側面もあるが、形容し難い、こんな気持ちにさせてくれるのかという感想。

    今度は、ビートルズを予習してから読みます。

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    2025年03月09日
  • ラバー・ソウル

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    エスカレートしていくストーカー行為や複数人の聴取から同じ出来事を多重的に描く構成が中盤あたりから冗長に感じたけれど、読後はページの量が鈴木の懊悩を表していたのかなと演出の一部に思えた。作品自体への印象が180度変わる体験はなかなか出来るものではないので、面白かった。

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    2025年03月09日
  • あわせ鏡に飛び込んで

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     ミステリー、ホラー、SFなど様々なジャンルの話が10編収録された短編集で、どの作品も日常の何気ない場面から思わぬ展開になり予想もしない結末を迎えたりする等一癖も二癖もある物ばかりで面白かった。特に全編悩み相談の手紙だけで構成された『書かれなかった手紙』が一番面白かった。

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    2025年02月16日
  • ラバー・ソウル

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    ネタバレ

    最後まで読んで、すごく切なくて胸が締め付けられた。
    容姿が醜いというだけで、ここまでみんなから避けられ罵倒され、暗い人生を送るなんて。
    その中で唯一恋をした女性に利用され最後は死んでしまう。
    でも最期の瞬間、愛する女性のために死んでいけることに笑顔になっていた鈴木誠に涙が出そうだった。
    人を容姿で判断してはいけないなと改めて思う。

    ただひとつひっかかったのが、絵里が富永を殺したときだまして付けてたアイキャッチ?で覗き見してたのに、それにはノータッチで鈴木誠が始末に協力してくれることを絵里が受け入れていることには違和感を感じた。

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    2025年02月12日
  • メドゥサ、鏡をごらん

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    何十年前、新書版で読んですごく怖かった印象があった作品です
    もう一度読みたいと思っていたけれどどこにも売ってなくて、先日やっと古本屋さんで見つけました
    話の整合性が取れているかと言われると微妙ですが、私は好きな作品です

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    2025年01月08日
  • おかしな二人

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    何十年振りかの再読でした
    この本を読むと小説家を目指したくなります。どれだけ大変さが克明に記されてても、なんだか憧れてしまいます
    そして、イズミと徳さんの関係に切なくなります。
    2021年11月に徳さんが他界されたこと、この本を読むとさらに寂しく感じます
    なんとも良い一冊です

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    2024年10月29日
  • ラバー・ソウル

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    分厚い本を若干の苦痛を感じながら読み続けて、途中読むのをやめてしまおうかと思うぐらいだったけど最後まで読んで良かった。
    苦痛や嫌悪感を感じながら読むのが正解なんだと思う

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    2024年08月07日
  • ラバー・ソウル

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    読後に切ない気持ちになりました。
    登場人物それぞれの証言で構成されているのが特徴的でした。
    鈴木さんと金山さんの絆が鈴木さんにとって、かけがえのないものである事が判るにつれ、最初に抱く鈴木さんの印象が変わっていきました。

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    2024年05月03日
  • ダレカガナカニイル…

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    ネタバレ

    きっと母親じゃ無いんだろうなと言う予想はあったけど、まさかの未来から来た彼女だとは思わなかったし無限ループし続けるとは思わなかった。
    普通に弓絵さんは可哀想

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    2024年04月25日
  • ラバー・ソウル

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    ネタバレ

    絵里にイライラしてしまいました。電話の相手が恐らく犯人だと思っていたなら、なぜ早く警察に行かなかったのか。そしてなぜ自宅のカーテンも閉めないのか(これはこの事件に関わらず、防犯対策の基本でしょう)。
    まあ、とっとと警察に駆け込んでいたら、物語は始まらなかったんだけど。
    でも、富永さんが殺されてしまったことが悔しくて。

    岡嶋二人さんのファンだったので、最近井上さんの本を読むようになりました。井上さんの本はこの作品が2作目です。
    いつもは通勤時間と職場の昼休みに読んでいるのですが、止まらなくて家でも読みふけっています。さすが井上さんです。本の分厚さに初めは怯みましたが、ミステリーホラー好きの人にはお勧めです。

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    2024年01月13日
  • オルファクトグラム(上)

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    還暦近いこたもあり、主人公が若いので彼女が軽いことや友達に感情移入ができなかったが、それでも軽快にストーリーが進み面白かったです。
    一方、臭いの表現などはディテール豊かでさすがプロだと思いました。
    後半も楽しみ。

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    2023年08月09日
  • ラバー・ソウル

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    醜い風貌の鈴木がモデルの絵里に心を奪われストーカーと化す話。ホウライエソ似の鈴木の言動が怖いし気持ち悪い、どうなるんやろ、と思ってた矢先の衝撃!とりあえず最終章は2回読み返したし、即再読した。もうめちゃくちゃ面白い、びっくりした!

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    2023年08月06日
  • オルファクトグラム(下)

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    ネタバレ

    まず、匂いを目に見えるカタチとして表現してそれを、文章にするというトンデモナイ試みに度肝を抜かれた。
    その視覚として感知する嗅覚をフル活用してこのストーリーは成り立っている。
    少々難しい説明も必要不可欠で、彼独自の世界を見ることは出来ないものの、作者はそれをこちらにあらゆる文章で想像させようとしてくれた。
    夢見心地で終始し、ハラハラする場面もあったがしっかりと匂いにより解決してくれる。
    地道な下積みと経験、そして結末。
    どのシーンも無駄ではない丁寧な作品でした。

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    2023年08月02日
  • ラバー・ソウル

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    井上夢人さんは岡嶋二人の「クラインの壺」から2作目。

    読む前に「どんでん返しがあるよー」と言われていたので、いろんな可能性を疑いつつも最後まで見抜けなかった。

    途中なんども読むのをやめたくなり、ここからどう面白くなってくるん?この単調な流れでは流石に大仕掛けは無理では?と自分を励ましながら読み進めた。

    最後まで読んで良かったです。
    ただただ。哀しい。

    井上さんの文章がすごいのか、ふとした違和感に気付けない自分が鈍いのか、最後のボーナス・トラックがこんなに贅沢なアルバムは早々ないと思う。

    久しぶりにビートルズ、聴いてみようかな。

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    2023年07月30日
  • メドゥサ、鏡をごらん

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    先が気になりすぎて一気読み…!!

    何、何っ?!
    どーなるのこれ!!ヒィィィィィ(゚ロ゚;ノ)ノ




    井上夢人作品は過去に『ラバー・ソウル』を読みました。

    ビートルズマニアの醜い男が主人公の、切ない話です。
    ……ミステリなので、もちろんタダじゃ終わりません。
    傑作でした!!(〃´-`〃)


    『メドゥサ・鏡をごらん』も井上夢人ミステリ。


    井上夢人さんといえば、岡嶋二人。
    岡嶋二人といえば『クラインの壺』

    私の中では、そんなイメージ。

    『クラインの壺』は岡嶋二人最後の作品で、井上夢人さんバージョンであると、メドゥサ〜のあとがきに書かれていました。

    『クラインの壺』もまた傑作です!!
    未読の方が羨ましい♡⁝(ᵒ̴̶̷᷄⌑ ᵒ̴̶̷᷅   )⁝マジ


    『メドゥサ、鏡をごらん』はそんな『クラインの壺』を彷彿とさせるような読み心地。
    読ませるのがうまい、と言うか、やめ時が分からず、結局最後まで一気読みしてしまいました…(^▽^;)

    彼女の父親である作家が、コンクリートで自分の身を固めて自殺するという、衝撃の出だし…(;´Д`)

    残したメモに「メドゥサを見た」と書き残して…。

    父親が残しているノートを調べながら、自殺の真相を探っていくと、ある町へと行きつくことに…。

    はい、もうおもしろーい!!

    ミステリらしく色々仕掛けてありますよ。( ≖ᴗ≖​)
    最後の方で出てくる疑問に、前半部分を読み返してしまう!!
    鳥肌立ちました:( ; ᷄ᾥ ᷅ ;):

    1997年の作品なので、パソコン通信やフロッピー、ファックス、留守番電話が主流。
    地図も、販売されているものが出てきます。

    不便ながらそれらが不気味さをさらに上乗せしてます…。
    ホラーじゃない…んだよね。
    でも、ホラーミステリのように感じました。

    一気読みしちゃうよ、きっと。

    面白かったです!!ヽ(´▽`)ノ


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    2023年03月27日