井上夢人のレビュー一覧
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平成の時代に起きた出来事をテーマとしたアンソロジー小説。
巻末に平成30年史が載っていて、それを見ると、短いようで本当に色々なことがあったんだな。と感慨深くなる。
収録作品としては、どれも面白かったけど、千澤のりこさんの『半分オトナ』が特に良かった。キーワードは二分の一成人式、児童虐待。
貫井徳郎さんの『他人の不幸は蜜の味』も印象的。
女子高生コンクリート詰め殺人事件、スマイリーキクチさんへの誹謗中傷。
どちらも自分の中で強烈な印象を受けた事件なので、胸が痛かった。
他人を誹謗中傷してしまう人は、間違いなくSNS辞めたほうが良い。
白井智之さんの作品は今回初めて読んだけれど、白井さん作品によく言われる言葉たちが改めて理解出来た。
本当、面白いけど気持ち悪すぎる 笑。 -
Posted by ブクログ
警備会社に勤める主人公は、あるヘマをして僻地に左遷されます。そこでの仕事は、ある振興宗教団体の警備でした。そして、彼が着いた早々事件はおきました。
午後十時に差し入れを持ってきてくれた美しい信者に見とれていると、いきなり突き飛ばされるようにして主人公が倒れてしまったのです。
その時から、彼の心の中に別の人格が宿ってしまうという、乗り移りパターンの物語が始まります。
ひとつの人格の中に別の人格が宿って、葛藤を繰り広げるのは古いパターンであり、古今東西いろんな物語が書かれてきました。
最近で有名なところでは、人気漫画『ひかるの碁』もそのパターンでしたね。
だから、目新しさはない、その分わかりやすいし安心して読めるのですが、最後まで読んで読者は愕然とさせられる事になります。
そして、それだけで終われば、上質なミステリーなだけですが、驚きと同時に味わわされる感情が、切なさ、胸キュンなのです。
上質なミステリーであり、恋愛小説であり、SF でもあると言われる所以です。
ところで、この小説を読んでも思うんですが、男性作家が書いた女性のほうが女性作家が書いた女性よりもはるかに魅力的なんですよね。
僕がそう思うだけかもしれませんが、女性作家が書いた女性って、みもふたもないと言うか、色気がないと言うか、そんな感じで、あまり魅力的には感じません。
もちろんリアリティはあるんですけど。
考えてみれば当然の事かもしれませんが・・・・・・
もうひとつ気づいた事は、主人公がいきなり意識を失う場面があるわけですが、その原因を探っていくところで、病名としてまったく『てんかん』という名前が出てこないのは、不自然すぎる事です。
作家は当然入れたかったはずですが、諸般の事情で削らざるを得なかったのだと思います。
筒井康隆の断筆騒動などもあって、『てんかん』に関して小説の中でさえ語るのが難しくなってるとしたら、その病気で苦しんでいる患者自身にとってもマイナスになるのではないかと心配してしまいます。
多分てんかん協会からクレームがつくのを恐れた出版社が自ら自主規制したのだと思いますが、てんかんがタブーとなってしまうのは差別を助長するだけだと思います。 -
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またまた、久しぶりの井上夢人さん
タイトル通り6話、6人の超能力者の話。
とは言え、アベンジャーズのように、ヒーロー扱いされる訳やなく、異端扱い(1人を除く)。それも未成年。
・明日起こることが予知でき、それを絵に描く8歳の少女。
・他人の心の声が頭の中に飛び込んで来る中学生の少年。
・空気でナイフを作り、一瞬にして物を切ることのできる小学五年生の少年。
・虫を強く引きつける体質の四歳の女児。
・体から放電し、電撃を発射できる男子高校生。
・人の怪我や病気を治せる、中学生のヒーリング少女。
まぁ、アベンジャーズ的な能力を持ってる人もおるけど、孤独感ハンパない。
孤独なのはこの子らのせいやなく、自分とは違う人を排除してそれで良しとする側の問題なんやけどなぁ…
解説にもあるんやけど
誰だって、ちょっとくらい人と違うところはあるのに、勝手に普通と異常の線引きをする側のせいなのだ。その線が引かれる場所が少しずれれば、自分だって排除される側になるかもしれない。
その線、どこで引きますか???
私は、「すぐ脱ぐ | 服着てる」ぐらいで引こうかな?(嘘ですw)
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金曜日、帰って速攻観に行ってきた〜
「国宝」
歌舞伎役者、それも御曹司と任侠の子の2人を中心とした彼らの一生の話。
血筋か、才能か。
それぞれが、持ってないもんに憧れる。
私なんかは、ええ血筋とかないんで、やっぱり才能を!とは思う。
しかし、2人共、ドン底を経験して大きく成長してんなぁ。
最後の2人共演の「曽根崎心中」は感動!
2人を振り回してんのは、今も流行りの世間(マスコミ)。ネットの普及してない時代やから、まだ、マシなんやけど。
一芸に秀でた者は、なんか、それ以外を全部捨てなあかんのかなぁ。
吉沢亮さん、横浜流星さん共、女方が綺麗やった。監督が選んだら理由も綺麗やからとか言ってたし。
凄い練習されてたのは、聞いてだけど、観ていて迫力がある!
作品良かったので、口コミで広がったのか公開週より、お客さん増えてるのが更に凄い!
お隣りのトイレに入った影響はないようや(^◇^;)
いきなりでも、吉沢亮さんなら、許してしまいそうな気がするけどね。
しかし…もう少し、関西弁は勉強された方が…舞台、東京にしたら良かった気もする。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ最後まで読んで、すごく切なくて胸が締め付けられた。
容姿が醜いというだけで、ここまでみんなから避けられ罵倒され、暗い人生を送るなんて。
その中で唯一恋をした女性に利用され最後は死んでしまう。
でも最期の瞬間、愛する女性のために死んでいけることに笑顔になっていた鈴木誠に涙が出そうだった。
人を容姿で判断してはいけないなと改めて思う。
ただひとつひっかかったのが、絵里が富永を殺したときだまして付けてたアイキャッチ?で覗き見してたのに、それにはノータッチで鈴木誠が始末に協力してくれることを絵里が受け入れていることには違和感を感じた。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ絵里にイライラしてしまいました。電話の相手が恐らく犯人だと思っていたなら、なぜ早く警察に行かなかったのか。そしてなぜ自宅のカーテンも閉めないのか(これはこの事件に関わらず、防犯対策の基本でしょう)。
まあ、とっとと警察に駆け込んでいたら、物語は始まらなかったんだけど。
でも、富永さんが殺されてしまったことが悔しくて。
岡嶋二人さんのファンだったので、最近井上さんの本を読むようになりました。井上さんの本はこの作品が2作目です。
いつもは通勤時間と職場の昼休みに読んでいるのですが、止まらなくて家でも読みふけっています。さすが井上さんです。本の分厚さに初めは怯みましたが、ミステリーホラー好きの人にはお勧めです。 -
Posted by ブクログ
先が気になりすぎて一気読み…!!
何、何っ?!
どーなるのこれ!!ヒィィィィィ(゚ロ゚;ノ)ノ
井上夢人作品は過去に『ラバー・ソウル』を読みました。
ビートルズマニアの醜い男が主人公の、切ない話です。
……ミステリなので、もちろんタダじゃ終わりません。
傑作でした!!(〃´-`〃)
『メドゥサ・鏡をごらん』も井上夢人ミステリ。
井上夢人さんといえば、岡嶋二人。
岡嶋二人といえば『クラインの壺』
私の中では、そんなイメージ。
『クラインの壺』は岡嶋二人最後の作品で、井上夢人さんバージョンであると、メドゥサ〜のあとがきに書かれていました。
『クラインの壺』もまた傑作です!!
未読の方が羨ましい♡⁝(ᵒ̴̶̷᷄⌑ ᵒ̴̶̷᷅ )⁝マジ
『メドゥサ、鏡をごらん』はそんな『クラインの壺』を彷彿とさせるような読み心地。
読ませるのがうまい、と言うか、やめ時が分からず、結局最後まで一気読みしてしまいました…(^▽^;)
彼女の父親である作家が、コンクリートで自分の身を固めて自殺するという、衝撃の出だし…(;´Д`)
残したメモに「メドゥサを見た」と書き残して…。
父親が残しているノートを調べながら、自殺の真相を探っていくと、ある町へと行きつくことに…。
はい、もうおもしろーい!!
ミステリらしく色々仕掛けてありますよ。( ≖ᴗ≖)
最後の方で出てくる疑問に、前半部分を読み返してしまう!!
鳥肌立ちました:( ; ᷄ᾥ ᷅ ;):
1997年の作品なので、パソコン通信やフロッピー、ファックス、留守番電話が主流。
地図も、販売されているものが出てきます。
不便ながらそれらが不気味さをさらに上乗せしてます…。
ホラーじゃない…んだよね。
でも、ホラーミステリのように感じました。
一気読みしちゃうよ、きっと。
面白かったです!!ヽ(´▽`)ノ