井上夢人のレビュー一覧

  • オルファクトグラム(下)

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    時間かかっちゃったな。読み始めると面白くて、サクサク読めるんだけど、最近は読むまでが時間かかっちゃうんだよね。読むと睡魔に負ける…

    ミノルのような嗅覚があったら、どんな世界なんだろうと思いながら読んだよ。

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    2015年05月18日
  • オルファクトグラム(下)

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    やっぱり井上夢人おもしろい!!お気に入り作家さんが久しぶりに増えました。
    特にこの作品は着眼点が凄すぎて、本当に引き込まれました。どの作品にもある少しの狂気と非現実的なキャラクターはそのままに、スピード感と伏線の作り方が見事。もっともっと注目されても良いのになぁ。ちょっとマニアック過ぎるのかな〜(笑)

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    2014年10月22日
  • メドゥサ、鏡をごらん

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    不可思議な事件の経緯少しずつ明らかになっていくストーリーの面白さと、さらに不可思議なことが起こる謎の行方が気になるのが平行して読む手が止まらなかった。
    全てがスッキリとする訳ではなく、ホラーともSFともミステリともどれとはジャンル分けし難いが、どれの良さもあったと思う。

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    2013年11月11日
  • ダレカガナカニイル…

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    初めて井上 夢人さんの作品を読んだ。きっかけは文藝別冊「伊坂幸太郎」の中で伊坂さんがえらぶ100冊に入っていたため。

    個人的には新興宗教を扱った小説は苦手だったが、この物語はそんな事を吹き飛ばすくらいに面白かった。文章が軽く、非常に読みやすいので、さくさく読めた。

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    2012年01月28日
  • オルファクトグラム(上)

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     お気に入りの作家なので読んでみた。上下巻購入。
     相変わらず読みやすい文章ですらすらと読み進めました。必ずしもハッピーエンドで終わらない作品も多いので、どうなるか心配しながら下巻に続く。

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    2011年10月15日
  • ダレカガナカニイル…

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    ラストのSF的処理にはびっくり。なるほど、伏線もきいていて、うまく風呂敷をたたんだ感じ。読んでるときはオカルト、読み終わったら、悲恋の物語になってるんだなぁ。

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    2011年09月24日
  • あわせ鏡に飛び込んで

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    ネタバレ

    表題作「あわせ鏡に飛び込んで」を含む10編収録。
    短編集なので気楽に読めるし、最後にはぞっとするような終わり方もおもしろい。

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    2014年07月07日
  • オルファクトグラム(上)

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    「オルファクトグラム」井上夢人
    SFサスペンス。特になし。

    傑作!の一言です。
    本作も冴え渡るサイエンスの設定と、次から次へとページを
    めくらせる臨場感が最高です。夢人さんの独壇場。
    加えて例のごとく、主人公と可愛い彼女のやりとりが胸を打つ。
    巧いっ!

    あえて小説という形式で、いやむしろ小説という形式でしか
    描けないかもしれない、人間離れした「嗅覚」をもつ主人公を
    めぐる犯罪劇です。
    いかにも本当にありそうな描写の数々には唸らされるばかり。
    夢人さんの十八番、「見えないものを読ませる」作品。

    いやー・・・これだから井上夢人はやめられない。(5)

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    2010年12月14日
  • メドゥサ、鏡をごらん

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    「メドゥサ、鏡をごらん」井上夢人
    叙述サスペンスミステリホラー。グレー。
    トリッキー、崩壊もの、スパイラル。

    途中まで読者に読ませた展開が後半で一気に形を失っていく。
    どんでん返しなんじゃなくて、「アリ」だったものが「ナシ」になっていくというか・・・。
    小出しにされる恐怖と、解決しない結末?
    純然たるサスペンス、ミステリー、ホラーじゃなくて、構築された混沌に引きずり込まれた印象。

    井上夢人さんの作品は総じて好きですが、本作品は期待以上のものでした。
    世界観がとても好きですね。世界観というか世界の見方というか。
    岡嶋作品からそうですが、IT技術の描写が古くさくなってしまうこ

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    2010年12月12日
  • おかしな二人

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    気分が落ち込んで、鬱っぽくなり、エネルギーを要することが自発的にできなくなったときに読む本がいくつかある。その多くは、例えば『まんが道』『プレイボール』などのマンガであったけど、今回は既読の本棚に並んでいた本書を手にとった。本書は、井上氏による「岡嶋二人物語」であり、ミステリ作家の自叙伝であり、一種のノウハウ本であり、青春物語であり、そして何度も読むことができる☆☆☆☆☆の傑作である。
    解説の大沢氏と同様に、私は雑誌(『メフィスト』だったのだろうか? 当時の講談社の日本ミステリ専門誌だった)初出時に読んでおり、それもちょうど就職活動期で落ち込んでいたときで、忙しい時期だったにもかかわらず、あま

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    2010年06月01日
  • オルファクトグラム(下)

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    厚さを感じさせない面白さである。
    『funny』では無く『interesting』な面白さである。
    殺人犯に頭部を殴打され、昏睡から目覚めてみるとイヌ並の嗅覚を獲得していた主人公・片桐。今作は類稀な嗅覚を持つに至った彼が、その能力を生かして姉を殺した殺人鬼を追い詰めるミステリィなのである。

    匂いが「見える」程の嗅覚である。
    「パンの匂いが分かる」のではなく「パンを構成する匂いを解読出来る」のである。
    まるで宝石の様な輝きを見せる嗅覚の世界の描写は本当に美しい。私も風を見てみたいものである。

    ミステリィとしてはかなり変則的である。
    常人を超えた能力を持つ主人公だから作法あれこれ

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    2009年10月04日
  • おかしな二人

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    もの書き、としてと
    人と働く、ってことで
    いろいろと勉強になる。

    あとは、まあ単純に面白いってのが大きい。

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    2009年10月04日
  • もつれっぱなし

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    最初の一行から最後の一行まで、すべて二人の会話で書かれてる小説です。(戯曲ではありません。)短編集で6つの話があり、会話だけで状況が解る様に構成されてます。(この技量は、驚愕です。)

    「宇宙人の証明」
    「あたしね」「うん」「宇宙人みつけたの」「・・・・」(こんな感じで文章が進みます。)

    恋人も彼女が数日会社を休んだ心配になり訪ねて行くと・・・宇宙人を見つけたという彼女。見せられたのはナメクジ・・・。彼女は、ナメクジが宇宙人だと証明しようとするのだが・・・。

    「四十四年後の証明」
    彼の元に突然電話が掛かってきた。電話の向こうの少女が言うには、自分は彼の孫だと言う。彼は、まだ24歳

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    2009年10月07日
  • オルファクトグラム(下)

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    昼間に自分のバンドの曲が入った、完成したCDを聞かせようと訪れた結婚してた姉の家。呼んだのだが、誰も出ない。玄関は、鍵がかかって無く扉を開けると奥からうめき声が・・。うめき声を追って二階の寝室に行くと姉が全裸でベットに縛られてた。助けようとしたのだが、突然後ろから殴られ意識を失う・・。
    意識が戻ったのは、病院の病室。聞いてみると脳内に大量の出血をしていて、血を抜く手術をしたと言う。意識を取り戻すのに一ヵ月。そして、目の前の光景が変わってた。匂いが見えるのだ。匂いは、クラゲのように漂っていて美しい光景に魅了される。
    姉は、あの後血を抜かれ殺された。バンドの仲間も行方不明だと言う。
    自分に起

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    2009年10月07日
  • オルファクトグラム(上)

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    昼間に自分のバンドの曲が入った、完成したCDを聞かせようと訪れた結婚してた姉の家。呼んだのだが、誰も出ない。玄関は、鍵がかかって無く扉を開けると奥からうめき声が・・。うめき声を追って二階の寝室に行くと姉が全裸でベットに縛られてた。助けようとしたのだが、突然後ろから殴られ意識を失う・・。
    意識が戻ったのは、病院の病室。聞いてみると脳内に大量の出血をしていて、血を抜く手術をしたと言う。意識を取り戻すのに一ヵ月。そして、目の前の光景が変わってた。匂いが見えるのだ。匂いは、クラゲのように漂っていて美しい光景に魅了される。
    姉は、あの後血を抜かれ殺された。バンドの仲間も行方不明だと言う。
    自分に起

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    2009年10月07日
  • ダレカガナカニイル…

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    警備員の西岡は、新興宗教団体を過激な反対運動から護る仕事に就いた。だが着任当夜、監視カメラの目の前で道場が出火、教祖が死を遂げる。それ以来、彼の頭で他人の声がしはじめた。“ここはどこ?あなたはだれ?”と訴える声の正体は何なのか?ミステリー、SF、恋愛小説、すべてを融合した奇跡的傑作。

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    2009年10月07日
  • もつれっぱなし

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    実験的な意味合いが強いと思われますが、アイデアの勝利。しかも状況描写を会話の中でスラリと不自然にならないように説明されているとことが巧みです。

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    2009年10月04日
  • もつれっぱなし

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    「・・・あたしね」

    「うん」

    「宇宙人見つけたの」

    「・・・・・・」

    男女の会話のみで構成される6編の連作短編集。

    上の「宇宙人」を始め、厄介な話を証明しようとするもの男女の会話はもつれにもつれ・・・・・・。



    なんというか・・・もう・・・・・・。

    凄い!!の一言ですね。


    例えば、男女がどういう関係であるだとか、彼らが生きる世界がどんな世界であるとか・・・・・・。

    地の文章を添えて書くのであれば苦労もいらないのですが、会話文のみで構成されるとなると話は別で・・・。


    そんな難関をものともせず、あろう事かそれぞれの作品でありえない物事をテーマに証明が繰り広げられる(例え

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    2009年10月04日
  • オルファクトグラム(下)

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    臭いが見えたらどうなるか?そんな世界を井上夢人が描きます。ストーリー展開、臭いが視覚化していく描写、全てが有機的に絡み合い、素晴らしい物語世界を紡ぎ出しています。お奨め!

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    2009年10月04日
  • オルファクトグラム(上)

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    臭いが見えたらどうなるか?そんな世界を井上夢人が描きます。ストーリー展開、臭いが視覚化していく描写、全てが有機的に絡み合い、素晴らしい物語世界を紡ぎ出しています。お奨め!

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    2009年10月04日