井上夢人のレビュー一覧

  • メドゥサ、鏡をごらん

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    ミステリなのかホラーなのかよくわからない作品。最初は不可解な死を探るミステリタッチですが、徐々に不条理が入り込んで、冷える。

    主人公以上に、読んでいる読者が寄る辺を失いふらつく不思議な感覚。

    ラストが(いろいろな意味で)「えっ???」となりますが、その賛否はさておき、ホラー好きなら一読を。だいたい一気読みするはず。

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    2014年03月03日
  • もつれっぱなし

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    ジャンルは「エンタテインメント」。
    それ以外にないと思います (笑)

    6編を含んだ短編集。
    すべてが男女1組の会話のみで構成されており
    宇宙人や呪いや幽霊などを証明しようとする側と
    反証しようとする側に分かれています。
    そういう試みは個人的に大好きなんでするすると読めました。
    でもせっかくなんで
    もうちょっと男女の会話にバリエーションがあったらよかったかなあ。
    相手の話に全く興味を持たないでスルーする人とか
    反証しようとしてもすぐ飲みこまれちゃう人とかが出てきて
    もっともっともつれた感じだったら評価も上がる気がします。
    たとえばラーメンズのネタ「不透明な会話」のような (笑)

    第2話の「四

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    2014年01月26日
  • メドゥサ、鏡をごらん

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    2014.01.13

    何年も本棚に積ん読してあった本。
    ふと、そういえばこの本読んだっけ?と思って読み始めると…
    もう止まらない止まらない!
    わけのわからない怖さでうすら寒くなりながら350ページあたりまではイッキに読みました。

    個人的に菜名子の理屈っぽい感じと、きかなさ、みたいなものがある人の性格が苦手なので彼女が出て来るたびにちょっとイラっとしました。笑

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    2014年01月16日
  • ダレカガナカニイル…

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    SF色が強い本書ですが、ある制約条件下で起きた謎を解決するお話なので、ミステリーとして十分に楽しめる作品だと思います。監視カメラのトリックから真犯人を突き止める辺りはなかなか読み応えがありました。
    180度方向転換したようなオチは驚きましたが、何か丸めこまれたような感じでスッキリしませんでした。

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    2013年11月01日
  • あわせ鏡に飛び込んで

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    旅のお供3冊目&義父にもらったシリーズ1冊目。
    夫実家にて、何か読む本1冊ないですか?と言ったら、何十冊もいただくことに(笑)。宅急便で送りました。
    90年〜95年にさまざまな媒体に書かれた短編集。
    トリックがなかなかおもしろかったです。

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    2013年09月26日
  • もつれっぱなし

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    すべて男女の会話文で構成された小説。
    会話文だけであるが、その内容などから、背景描写などもわかりよかった。

    自分はミステリー色の強い「呪いの証明」が一番よかった。

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    2013年09月02日
  • オルファクトグラム(下)

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    嗅覚を題材にした話しで、ただ単に鼻が利くだけでなく、嗅覚を視覚として認識するところが興味深かった。

    厚い本だったが読みやすく一気に読めた。

    ただ、似たような説明が何度も出てきてもどかしかった。
    また、主人公の友人の最期があっけなさすぎてがっかりした。

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    2013年07月18日
  • メドゥサ、鏡をごらん

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    これは下手に触るとネタバレになるので怖い。
    とっかかりはミステリなんですよ。
    作家・藤井陽造の最後の原稿に死の真相が隠されている。
    そう思った娘と婚約者が、父の足跡を追い始める。
    その中に、不可解な現象をチョロっと挿入してある。
    そして不可思議な現象は、ホラー要素を濃くしていく。
    ミステリっぽい話とホラーっぽい話が同時進行で進んでいくという感じ。
    困ったのは、色んな解釈が成り立つってこと。
    印象的にはドグラ・マグラが近いかなぁ~。
    話的には面白いんですよ。
    もう先が知りたくて知りたくて、いてもたってもいられない。
    ミステリ的にはグルグルしてるし、ホラー的には
    不安が色々残るから怖い。
    白黒ハッ

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    2013年06月23日
  • あわせ鏡に飛び込んで

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    井上夢人の短篇集。

    ミステリというよりはホラーに近い作品が多く、読みながら背筋がゾクッとする事もしばしば。

    個人的には『あなたをはなさない』や『書かれなかった手紙』が好き!

    井上夢人先生の世界観にハマりそうです。

    ちょっと不思議で怖い世界。

    そんな世界観を味わってみたい方にはオススメの一冊です♪

    評価は3.5つ星です☆

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    2014年02月15日
  • メドゥサ、鏡をごらん

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    怖いという評判で手に取った作品だったけど…。実際、怖さはあまりなく、ストーリー展開はホラーというよりむしろミステリー。とにかく粗が多くいろんな点で疑問が残るので、読後感がイマイチだった。かなりの長編を一気に読ませる面白さはあるだけに、それが残念。

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    2013年04月02日
  • ダレカガナカニイル…

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    確かに多様な見せ方を持つストーリーではある。
    が、長さの割に見せ場が少ないような。
    とはいえなんとなく読み進めて気づいたら終盤、という辺りストーリーテリングにはまったのかもしれない。


    以下ネタバレ

    未来の晶子が死ぬ直前渾身のポアにて魂だけに。
    うっかり過去に飛んで、過去の西村に乗り移っちゃったぞ☆
    本人もポアで忘れちゃったけど、頭の中にいたのは、過去からの晶子だったぁ!

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    2012年10月30日
  • メドゥサ、鏡をごらん

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    過去に虐めに関わった人が次々と怨念によって呪い殺されるホラー要素と主人公が過去と現在を往き来するファンタジー要素とラストは誰!?というミステリー要素が絡んで推理に慣れていない私にはかなり混乱。
    伏線というワードを知らず、ドンデン返しものを読んだ事の無かった当初、己のあまりのスルースキルの高さに泣けてくる。結局再読する…。

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    2014年01月14日
  • オルファクトグラム(下)

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    ネタバレ

    2001年度このミステリーがすごい!第4位、週刊文春ミステリーベスト第8位。。また上下巻かよ、と思ったけど、字が大きかったので、そんなでもなかった。ミステリー的にはライト。ヤングアダルト的。恋愛の方がベースな感じだし。まぁ犬以上に鼻がきくようになった、ってことはSFなのか。まぁ分類は何でもよし。とにかくこのマミって子が意外といい子なのがすごい。バンドに偏見がある訳じゃないけど、バンド内でカップルになって、こんな絵に描いたような立派な女の子とつきあえるか?って全くの偏見か。結局、この犯人がなぜ殺したのかが全然明かされないのが不満。血を抜いた理由も一切なしってそりゃないよ。マスコミなんかによく協力

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    2012年06月30日
  • おかしな二人

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    面白かったが切ない話。

    まさか[盛]の部分が乱歩賞受賞までとは。プロの小説家になってから(と言うより授賞式の日から)[衰]が始まるとは驚く。数々の傑作ミステリーが全て[衰]の時期に作られている事に驚く。小説家とはいかに厳しい職業か。ただこの本は井上氏側から書いた本なので、ちょっと徳山氏が可哀相に思えるが、あえて徳山氏は反論本を出していないのが、なんともこのコンビらしい感じもする。まるで恋愛小説みたいな本。

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    2012年02月06日
  • もつれっぱなし

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    もし、宇宙人を見つけても、呪いが成功しても、
    狼男みたいなのになっちゃったとしても、
    「信じてくれないんだ」
    って言うのはやめようって思えた。

    岡嶋二人さんの一人だったんだなあ、知らずに読んじゃった。

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    2012年01月30日
  • オルファクトグラム(下)

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    8月-10。3.5点。
    嗅覚が発達した主人公、犯人を嗅覚で追い詰める。
    行方不明のバンドメンバーと、犯人がつながる。
    主人公の体に異変が。
    読みやすいが、ラストが惜しい。尻すぼみかな。
    でもまま面白かった。

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    2011年08月21日
  • オルファクトグラム(上)

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    8月-9。3.5点。
    姉を殺され、殺人犯に殴られ意識不明になった主人公。
    一ヶ月の昏睡後、嗅覚が異常に発達。
    行方不明のバンドメンバーを探す。
    下巻では、姉の殺人犯とバンドメンバー捜索の、二本の筋が
    どう絡まるのだろう。
    読みやすい。下巻も楽しみ。

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    2011年08月23日
  • ダレカガナカニイル…

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    んー…
    個人的にしっくりきてない気がしなくもないけども 終わった。
    結局、曖昧になってる部分が多くないかな?と思ったけど…
    読みこめてないだけかもしれない。

    無駄に長い気がした。

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    2011年07月03日
  • ダレカガナカニイル…

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    1992年、岡嶋二人解散後のデビュー長編。
    雑誌連載時は「ふたりは一人」というタイトルだったとは暗示的。
    新興宗教を主題とした話かと思ったらそうでもなく、二重人格ものというわけでもなく、ラストも不完全燃焼。
    680ページ弱は長くてだれ気味だが、一気に読める面白さだった。

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    2011年06月11日
  • ダレカガナカニイル…

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    目のつけどころが、さすが井上さん。
    西岡に入った意識は誰?なぜ?
    長いけど一気に読めた。
    <声>とのやりとりがおもしろかったな。
    最後は切なくて、うるっときた。

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    2011年02月07日