井上夢人のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
2014.10.04
久しぶりの井上夢人作品。
短編集は苦手だと、百田尚樹の『幸福な生活』のレビューに書いたけど、こちらは面白かった。
『幸福な生活』よりもバラエティーに富んでいて予想がつかない展開の作品が多かった。
ただ、やっぱり時代を感じてしまうものが多いです。
◎あなたをはなさない
接着剤を手につけて握手をしたらどうなるんだろうと思わず検索した。恋愛が絡むと人って予想もつかない行動に出るから怖い。自分の身に起きたらどうしようと考えてしまうホラー短編。
◎ノックを待ちながら
とてもいい終わり方。さて奥さんの意図はどっちなんだろうと最後までドキドキしてしまった。
△サンセット通りの天使
FBIとギャング?に狙われている自分の家からなんとか抜け出したいという人の話。
外人の名前とカタカナが覚えられないので外国人が出てくるストーリーは苦手です。
△空き部屋あります
おばあちゃんの妄想?老婆が住む広いお屋敷と、その2階に住む住人に起こっている出来事は…?
ホラー短編って怖くないものが多い。字数の関係もあるからしょうがないのかな。
○千載一遇
職場に一晩だけ億の金が保管される。警備員の相棒を利用して金を盗みだす計画を立てたが計画は思わぬ方向へ。
正統派ミステリーという感じ。オチはやや予想外だった。
○私は死なない
人は死んでも意識は死なない?という仮説を立てた研究者が自らの命をかけて実験し、さてどうなるという話。
これもホラー短編というのかな。瀬名秀明さんや鈴木光司さんが好きそうなジャンル。
○ジェイとアイとJI
パソコンおたくと呼ばれる会社員が自分の持つ2台のパソコンをなんとか人並みに会話させたいと妄想する話。
作者のコメントにもあったけど、32ビットだの100メガのメモリだのパソコン通信だの、ひたすら古い。
○合わせ鏡に飛び込んで
妻を殺された画家が医師に復讐する話。
想像力が乏しいのでどんな絵か描かれているのか想像しづらかった。
◎さよならの転送
家電の留守電に時代を感じる。彼女が本当に想いを伝えたのはさてどっちの男?
途中でオチは読めましたが、こういうモヤっとした終わり方は好きです。
◎書かれなかった手紙
往復書簡で暴かれる殺人計画。
ボーッと読んでしまうと伏線には気付きにくいです。 -
Posted by ブクログ
ジャンルは「エンタテインメント」。
それ以外にないと思います (笑)
6編を含んだ短編集。
すべてが男女1組の会話のみで構成されており
宇宙人や呪いや幽霊などを証明しようとする側と
反証しようとする側に分かれています。
そういう試みは個人的に大好きなんでするすると読めました。
でもせっかくなんで
もうちょっと男女の会話にバリエーションがあったらよかったかなあ。
相手の話に全く興味を持たないでスルーする人とか
反証しようとしてもすぐ飲みこまれちゃう人とかが出てきて
もっともっともつれた感じだったら評価も上がる気がします。
たとえばラーメンズのネタ「不透明な会話」のような (笑)
第2話の「四十四年後の証明」。
すっごく昔に観た世にも奇妙な物語の一作を思い出してググってみたら
やっぱり原作だったんですねえ。
毎週観ていた中でも特に印象に残ったエピソードだったので
18年も経ってから原作に巡り会えてうれしかったです。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ2001年度このミステリーがすごい!第4位、週刊文春ミステリーベスト第8位。。また上下巻かよ、と思ったけど、字が大きかったので、そんなでもなかった。ミステリー的にはライト。ヤングアダルト的。恋愛の方がベースな感じだし。まぁ犬以上に鼻がきくようになった、ってことはSFなのか。まぁ分類は何でもよし。とにかくこのマミって子が意外といい子なのがすごい。バンドに偏見がある訳じゃないけど、バンド内でカップルになって、こんな絵に描いたような立派な女の子とつきあえるか?って全くの偏見か。結局、この犯人がなぜ殺したのかが全然明かされないのが不満。血を抜いた理由も一切なしってそりゃないよ。マスコミなんかによく協力するなーってのも思う。何か最近、あんまりヒットに当たらないわ。