井上夢人のレビュー一覧
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自らをコンクリートに閉じ込め、まるで石像のような自殺を遂げた作家・藤井陽造。傍らの空き瓶からは<メドゥサを見た>との謎のメモ書き。陽造の娘・菜名子の婚約者である私は不可解な自殺の真相を求めるが、その先にはある集落での事故が大きく関わっていた・・・。
久々に何を言ってもネタバレになりそうな危うい作品に出合ったな。
「メドゥサを見た」と残し死んでいった作家先生の原稿を追い求めるうちに主人公の私は過去のとある事件に真相を見出そうとするが、そこに関わっていたものは謎の怪死を遂げていた。やがて主人公の身にも超常現象のような不可思議な出来事が襲い始める。本作の謎は何故藤井陽造氏は自身を石に見立てるような自殺を遂げたのかということだが、その謎が終盤トリッキーな方法で示される。ホラーでありSFでもあり、ミステリーでもある上で特定の枠にとらわれない井上氏らしい作品だったな。 -
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少し時代が古いのは分かる。フロッピイとか出てくるし。けど、普通は、フロッピーちゃうかな?どうでも良いけど(^^;;
今なら
フロッピー =USBメモリー
ディレクトリ=フォルダー
ぐらいか。岡嶋二人の時もそうやったけど、コンピューター用語多め。
こんなとこで、悩ませてどうすんねん!
まっ!作品の内容でも悩まされるんやから、やめて〜!
何か、最初は、ミステリーしてて、どんなトリックやねん?とかワクワクしてたら、ホラーなんかな?
主人公が、1日なくしたり、過去行ったりみたいなんがどうなるんやろ?って思ってたけど、ホラーの一言で完了!って感じに思えたんやけど…
それとも怖くて見逃してた???
どんどん摩訶不思議な事が起こって、混乱の極みって感じ。謎は深まるばかりで…主人公さんも、そんな感じになって、混乱のままラストへ…
これで収束させたのかな〜
何か、まだまだ、変な事起こりそうで… -
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福知山線の事故、急速に発展するSNSと燃え上がる悪意、盛り上がり消えていく流行りと街の空気、凄惨な虐待や性被害、児童による殺人、増税、そして東北大震災。めまぐるしい平成の三十年の間にあった事柄を、空気をテーマにしたアンソロジー。
青崎先生目当てで、あとは井上先生、貫井先生、乾先生は既読かなあ。他の方は名前はわかる程度。ちょっとわたしには消化不良の短編が多いかな。まとまりよくて読みやすいのは青崎先生。平成の空気感を一番感じたのはさすがに主宰の遊井先生。この感触を懐かしく哀愁を感じるのはもはや一定以上上の世代で自分もそちら側だと思うと不思議だな。あらゆる小ネタをしこむのが好きなタイプの作家を集めたのだなという印象。それはそれとして、平成という時代に想いを馳せて楽しくはあった。 -
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福知山線の事故、急速に発展するSNSと燃え上がる悪意、盛り上がり消えていく流行りと街の空気、凄惨な虐待や性被害、児童による殺人、増税、そして東北大震災。めまぐるしい平成の三十年の間にあった事柄を、空気をテーマにしたアンソロジー。
青崎先生目当てで、あとは井上先生、貫井先生、乾先生は既読かなあ。他の方は名前はわかる程度。ちょっとわたしには消化不良の短編が多いかな。まとまりよくて読みやすいのは青崎先生。平成の空気感を一番感じたのはさすがに主宰の遊井先生。この感触を懐かしく哀愁を感じるのはもはや一定以上上の世代で自分もそちら側だと思うと不思議だな。あらゆる小ネタをしこむのが好きなタイプの作家を集めたのだなという印象。それはそれとして、平成という時代に想いを馳せて楽しくはあった。 -
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作者買いしてしまう井上夢人の作品。短編の連作。
あした起きることが見える、他人の心の声が聞こえる、周りに虫が集まってくる…。
そんな不思議な能力を「持ってしまった」少年少女たち。彼らの居場所はあるのか。。。
井上夢人の超能力モノ。
過去にも『魔法使いの弟子たち』という作品もあったが、あちらはSF。
本作はもっと現実的なお話。
近いのは『オルファクトグラム』とか、宮部みゆきの『龍は眠る』などか。
描かれているのは望まない能力を手にしてしまった少年少女の葛藤と救い。
まだその能力をどのようにすれば良いのかわからない年齢の少年少女たちなので、
周囲の「理解者」が大きな存在となるのだが、その理解者たちの葛藤や態度も描かれている。
短編それぞれでは、ようやく光っぽいものが見えてきたぐらいで終わり
少し消化不良感が残る。
それを解消すべく(?)6作目の短編が書かれているのだが、
これがちょっと微妙だった。
スーパーヒーリング能力を持つ大人びた中学生の少女が登場し、
その娘も含めて今までの能力者を全員集合させて合宿的なものを開催する。
そこで起こる色々なピンチをそれぞれの能力で乗り越えるのだが、
どうにも“手前ミソ”感が強い。能力を生かすための場面を無理やり作り出した感とでもいうのか。
また、ヒーリング能力を持つ少女も個別の作品が書かれていないせいか、浮いた感じに。
全体を見れば読後感も良く暖かな作品だが、スッキリしにくいのも事実。
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Posted by ブクログ
作家である藤井陽造が、全裸でコンクリート漬けになって自宅で死んでいるのが発見された。異様なこの死に方に対して、警察は自殺と判断した。死体の脇に埋まっていた小瓶の中には紙切れが入っており、そこにはこう書かれていた。
「メドゥサを見た」
藤井の娘とその婚約者は、その異様な死とメッセージの謎を解くため調べることにした。
残された陽造のノートから、彼が甲府の工場で起きた液体酸素による事故に興味を持っていたことが分かる。その事故自体は大したものではなかったが、怪我をした従業員は自殺していた。調べていくうちに、昔あったある事件にたどり着くが、それに関して周りの人たちは口を閉ざし何も語ろうとしない。
知らないほうがいいこと。
自分が既にそれに関わっていて、それがひどく謎めいている。どうしても真実が聞きたい。
でもそれを聞いたらとんでもないことになってしまうから、絶対にやめたほうがいいといわれる。
ということが自分の身に降りかかったら、あなたなら一体どうする?
聞いただけでどうにかなってしまうなんて、到底信じられない。それになんとしてもその秘密を知りたいのだ。
だけど聞いたらとても恐ろしいことが起こる。それが起こったらもう、後悔しても遅いし、時間を巻き戻すことは出来ない。
(ここからはまるでネタバレみたいになります)
この物語の結末をどう理解すればいいのだろう。主人公がメドゥサが誰なのかが分かった時点で、つまりあの小説を読み終わったときに違う次元の世界に連れて行かれたのだというのがわたしの意見。自分が元々存在しなかった世界に彼は連れて行かれた。そしてその世界では、彼は陽造なのだ。
っていうことなのかなぁ。。。
どなたか読み終わった方がいたら、是非意見を聞いてみたいと思う。