井上夢人のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ信仰宗教団体・解放の家の祈祷堂で〈母親〉と呼ばれる吉野桃紅が焼死する。解放の家の警備に来た西岡はその直後に頭の中に《声》が聞こえるようになる。《声》は生前の記憶がなく、状況からして桃紅と思われる。その後村を訪れると桃紅の娘・晶子と再開する。西岡は声を追い出そうと精神科で催眠をかけたり云々を繰り返すが効果なし。警備時の防犯カメラを見て事件の真相にも迫るが、ふと飛んでいる蛾から映像の不審点を見つける。
SF要素に信仰宗教団体とドロドロの展開かと思えば恋愛オチ。晶子に西岡が一目惚れしてから惚気だし、出会う前に付き合っていた?弓絵に2人がいる所を見られてあたふたするとこなどむむむ。
桃紅が《声》かと思えば、永遠の愛要素で晶子だったんかいと、恋愛オチ要素が好きではないのでなんとも言えぬ展開でした。 -
Posted by ブクログ
平成という時代をコンセプトとする短編アンソロジー 実際に起きた事件、流行った物事をテーマとして
「加速していく」青崎有吾
JR福知山線脱線事故を題材として
事故当事者とならなかった少年の心象を描きながら、当時の安全管理労働環境を
「炎上屋尊徳」井上夢人
通信機器の変貌とネット環境の普及
運動部の体罰体質を隠蔽する学校とコーチへの報復 YouTubeバイトテロ等踏まえて
「半分大人」千澤のり子
平成の二分の一成人式」への反抗
私もこの家庭状況までカーストされるようなこの儀式は好きでない
ネグレクトと性虐待に苦しむ小学生達の策略
なかなか読ませる
「bye bye blackbird」 遊井かなめ
渋谷系平成の歴史
詳しくないのでわからない
「白黒館の殺人」小森健太郎
ヘイトがテーマなんだけど
同人誌からの改稿
認識しないと見えない
「ラビットボールの切断」 白井智之 こども版
いつもの白井さん
父親は性加害者、母親はうっぷ…
家出からの新興宗教ラビットボール
「消費税狂騒曲」乾くるみ
平成元年消費税導入時のあれやこれや
思い出すと懐かしい
「他人の不幸は蜜の味」貫井徳郎
ネットの誹謗中傷が自分に回ってくるという現実的お話
貫井さんがこういう感じを書くとは知らなかった
「From the New World」 天祢涼
平成23年2011年
東日本大震災・津波・メルトダウン 住民の避難
『キョウカンカク』の美少女探偵登場 -
Posted by ブクログ
井上夢人さん2015年の作品。『the TEAM ザ・チーム』が面白かったので、続けて読みました。
連作というより、共通テーマをもつ独立した6編の短編集になっています。テーマはズバリ、特殊な能力をもつ少年・少女たちです。
物語は、彼ら・彼女らが特殊能力を使い大活躍! という話ではなく、周囲から誤解され、孤立して苦しんでいて、それぞれ理解者が登場し‥という内容です。その6名は、以下の通りです。
・明日の惨事を予知しそれを絵にする小2女児
・脳内に響く声や頭痛に苦しむ中1男子
・周囲を空気の剃刀で怪我をさせる小5男児
・大量の虫を友だちにし呼び寄せる4歳女児
・強力な静電気で電撃傷を与えられる高2男子
・怪我や病気を治癒する力をもつ中2女子
全部子どもたちです。子どもは、自分の困難さを上手く説明できません。そして6編とも、第三者視点で描かれており、彼らに心ない扱いをする者と理解しようとする者を対比させ、救いの物語にしている点が希望をもたせてくれます。
読み始めこそ『the SIX』というタイトルに疑問をもったのですが、最終編で〝選ばれし者たち〟という「まとまり」の意味を実感しました。
超能力に限らず、他と違うだけで排他的な言動を取るのではなく、理解し受容する姿勢が大切なのですね。