鳴神響一のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
本格ミステリと時代小説が融合した、非常に面白い娯楽小説だった。
探偵役は諸学に通じる多田文治郎、助手はその幼馴染の宮本甚五左衛門。まずこの二人の掛け合いが軽妙で心地よい。
舞台は浦賀沖の孤島・猿島。そこで密室屋敷内で六人の殺人が起きる。しかも手口も被害者の身分もバラバラ。検分後、被害者の一人による手記が見つかり、そこで事件の経緯が明らかになる。続いて物語は現在の視点に戻り、多田による謎解きと、波乱を含んだエンディングへと繋がっていく。
通信手段や道具が限られているからこそ生まれる不可能性がこの時代設定ならではの魅力。不自由さが謎の深度を増している。鏡の反射や蜂の習性など、現代では普遍の -
Posted by ブクログ
月村了衛、深町秋生、鳴神響一、吉村英梨、葉真中顕、伊兼源太郎、松嶋智左『警官の標 警察小説アンソロジー』朝日文庫。
7人の作家による7編全てが書籍初収録となる贅沢な警察小説アンソロジー。
自分は、7人の作家全て最低1作は読んでいる。月村了衛と深町秋生、葉真中顕は文庫化作品は全て読破している。吉村英梨と松嶋智左も文庫化作品はほぼ読んでいるが、最近は取捨選択しながらという感じだ。鳴神響一と伊兼源太郎は文庫化作品を1作読んで肌に合わないと感じてからは読んでいない。
月村了衛の『ありふれた災厄』と深町秋生の『破談屋』が取り分け面白かった。
月村了衛『ありふれた災厄』。★★★★★
本短編の冒