安東みきえのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
このサイトで著者を見ると勘違いする人もいると思うが、これは、おつまみについていろんな作家さんが書いたアンソロジーである。
どれも私にぴったりで、最後まで楽しく読めたし、つまみの参考にもなった。
あまり手の込んだものつまみは出てこず、なかにはコンビニつまみランキングなるものもあり、かなり参考になった。また、各作家さんの酒との距離感、そして、つまみのポジションが明確で、スッキリ読める。
人それぞれ、酒とつまみの位置付けは様々だが、押し付けがましくなく、自分の日常を赤裸々(?)に語っているのが最高。
さらに、一編ずつが短いのもポイント。
ネックは、つまみを食べたくなり、酒を飲みたくなることだけです〰 -
Posted by ブクログ
ネタバレ中学生の少女が失くしたお話を探しに辿り着いた、ゆめみの駅の中にある遺失物係。
そこは誰かが忘れたお話が世界中から届けられる不思議な場所。
係の人から一日一話ずつ読んでもらい、少女は自分の失くしたお話を探していく。
がっかりすることには慣れているから、と学校にもなかなか馴染めずいつも寂しい思いを抱えていた少女。
自分を小さな籠に閉じ込めていた少女は色々なお話を聴く内に、徐々に自分の世界を広げていく。
子供に限らず大人も日々色々なものを失くしている。
けれど失くしたものはどこかにあるはず、と諦めきれない。
そんな諦めの悪い人達の心の奥深くには、こんな遺失物係が潜んでいるのかも。
私の失くしたお -
Posted by ブクログ
ネタバレ“がっかりすることには慣れています。それに、立ち直るコツも知っています。かんたんです。それ以上を望まなければいいのです。”
“手にしていたはずのものを、気づいたら失っていたのです。”
“失くしたことだけがわかっていて、なにを失くしたのかを覚えていないだなんて”
小説の始めの方からこんなフレーズが続いて、ひきこまれて読んでいった。
月曜日から日曜日までひとつずつ、誰かに忘れられた物語がゆめみの駅の遺失物係によって、おはなしを失くした「あたし」に読まれていく。
小川未明の童話にも似た少し悲しくて寂しい雰囲気だと感じたけれど、読後感は泣いたあとみたいに少しすっきりしている。
現実の世での喪失感て、 -