安東みきえのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ子どもを一番傷つけるのは母親だ、というのを聞いた時、妙に納得したのを覚えている。
娘を想って、心配して口にした言葉や、なんの気なしに放った言葉がまるで呪いのように娘を縛ることがある。
多分母も祖母の言葉に傷ついたことがあったんだろうなあっと今は思う。
もし私が母になることがあるのなら同じ轍は踏まないようにしたいものだが、やっぱり傷つけてしまうのだろうなあっと思うと怖い。
この本の内容とは逆行してしまうけど、天使が聞いてくれたなら、私はきっと断るだろう。
でもそーゆーことを考えるのはこの思春期特有のものなのかしら?とすると私はそこから未だに成長できてないのかなあっとため息。
でも魔物な親は増えて -
Posted by ブクログ
ネタバレ中学一年生の思春期の子どもが抱く親への強い反抗の気持ちと、それを辛辣に伝える台詞が、私自身も子どもを持った今、思った以上にこたえる。大人のちょっとした言動を子どもはよくみてるんだなあ。自分自身を振り返ってもそうだけど。
幽霊屋敷での探検と、自由人に見えるが実は彼女も亡くなった親との葛藤を抱える繭との交流も、最後は伏線が回収されて、話の筋も面白かった。
クライマックスでは、やっぱり子どもではなくて大人が子どもをしっかり救ってあげられて、カタルシスがあった。
美月のお母さんの下記の台詞を、私自身も忘れずに、毎日一生懸命家庭をつくっていきたいと思った。
「もしも私なら 、最後に大嫌いって言わ -
Posted by ブクログ
ネタバレ世界は見えているものだけでできている訳ではない。
不思議な世界は我々のすぐ側にある。
昼でも夜でもない夕暮れ時、異界との境界が薄れ、この世のものでないものに出会うこともある。
亡くなった祖父がお別れを言いに来たり、悲しい伝説の二人が数百年の時を経て幻となって甦ったり。
悩める中学生・灯子の周りで起こる、ちょっと不思議な出来事を巡る連作短編。
確かに私も、学校帰りの夕暮れ時は少し寂しい気持ちになることがあったっけ。
いつもは友達と帰るのにたまたま一人で帰る時など、頼りなくて訳もなく怖い気持ちに負けそうになったり…。
灯子の大好きな叔父さんが遺したマグノリア(木蓮)は、白くて丸い花に清々とした -
Posted by ブクログ
ネタバレ他のも読んでみたいなーっと思っていたら目に入った。
うん、安東さん、お気に入り決定~~!
いやー好きだわ、この雰囲気。
ワンスアホなタイムって、なんなの、そのちょっと笑えるタイトル!
そしてむかしあるところに、と始まる、ありそうで、なかった、
どこかで読んだような、でも絶対初めて読むお姫様、王子様、おとぎの国のお話たち。
一番笑ったのはつりざおが折れたとこ。
「そこなのか」とゆー小人のおじいちゃんのつっこみがサイコーだった。
ちょっと前に読んだ、兵士のハーモニカ、だったかな?あれと
ちょっと空気感が似てる気がする。
口当たりはいいんだけど、甘いだけじゃないお菓子、みたいな。
私の中のツボ -
Posted by ブクログ
「頭のうちどころが悪かった熊の話」よりずっと良い~「おめざめですか,お姫さま」夜明け前に寝床を動かすと魂が別の肉体に移動することを知った退屈姫君が庶民の生活を体験すると,母親の女王の様子がおかしい:「バカなんだか利口なんだか」荷役の仕事がロバの死で断たれた若者は池で小人を釣り上げ,人参を貰ったのが気に入らず,泉に投げ入れると泉の精は金と銅と普通の人参を投げ返す。金の人参を手に入れたい仕立屋が金の人参と引き替えに若者にぴったりの服を着せて見違える程立派になった若者に恋をした姫君が城に連れて行くと,黒馬に乗る首なし騎士を倒す試練を王は課す。馬に人参を与えようとして取り出した胴の人参の輝きは騎士のバ