安東みきえのレビュー一覧

  • 夜叉神川
    ホラーを読みたがる子どもは多いが、子どもに勧められる内容とクオリティを兼ね備えたホラーはあまりない。
    しかし、これを読んでさすが安東さん!と思った。
    子どもの日常から離れず、それでいてゾッとするような人間の恐ろしさを垣間見せてくれる。

    「川釣り」「青い金魚鉢」「鬼ヶ守神社」が良かった。
    「青い金魚...続きを読む
  • 夜叉神川
    夜叉神川の周りで起こる、不思議で少し怖い物語。「川釣り」は読んでてゾクっとした。本当に怖いのは神様でも魔物でもなくて、鬼が潜む人なのかもなぁ。
  • 夜更けのおつまみ
    まさに夜更けにお酒をちびちびと呑むように、ちびちびと気分が良い夜に読んでいたら結構時間がかかったけど好きな本でした。このシリーズ、他のも読んでみたい。生活感が満たされる。
  • 夜更けのおつまみ
    原稿があがった後の枝豆とビール、秘密のレシピでつくる肴、大切な人との一皿…。31人の人気作家がおつまみにまつわる思い出を語ったエッセイ・アンソロジー。『asta*』掲載を文庫化。投稿コンテスト大賞受賞作も収録。

    いろいろ試したくなるおつまみ。
  • 夜更けのおつまみ
    ブレイディみかこさんのイカのお話めっちゃわかる…透明じゃないとイカの刺身じゃない。
    下戸なのですがおつまみは好きなので楽しく読みました。
    簡単なレシピもちょいちょい書かれているのもいいです。森まゆみさんのと水生大海さんの…やってみよう。
    なとりの一度は食べていただきたいシリーズはほんと美味しいです。...続きを読む
  • 夜更けのおつまみ
    知ってる作家、知らない作家が目に浮かぶようなおつまみレシピを紹介。
    ほぼ5ページにその時の情景と共に出されるおつまみは、ささっと作られたもの、買ってきたものと様々。呑める人も呑めない人も共通してるのは「おつまみが好き」。
    たまらず途中からビールを開けました。
    さて、おつまみ何にしよう?
  • ゆめみの駅 遺失物係
    誰かが失くした物語は「ゆめみの駅の遺失物係」に届けられるそうです。7つの拾得物語はどれも切なくもほんのりと暖かく、それを読み聞かせてもらう訥々と語るのが特徴的な少女と一緒になってあれこれと思索を巡らすのが楽しくありました。
  • ゆめみの駅 遺失物係
    小説と児童書の間のような本。
    静かで、あたたかいけど、寂しくて。
    「かたくてあたたかくてつめたくてやわらかいもの」の空気感を思い出しました。
  • 満月の娘たち
    子どもを一番傷つけるのは母親だ、というのを聞いた時、妙に納得したのを覚えている。
    娘を想って、心配して口にした言葉や、なんの気なしに放った言葉がまるで呪いのように娘を縛ることがある。
    多分母も祖母の言葉に傷ついたことがあったんだろうなあっと今は思う。
    もし私が母になることがあるのなら同じ轍は踏まない...続きを読む
  • 満月の娘たち
    中学一年生の思春期の子どもが抱く親への強い反抗の気持ちと、それを辛辣に伝える台詞が、私自身も子どもを持った今、思った以上にこたえる。大人のちょっとした言動を子どもはよくみてるんだなあ。自分自身を振り返ってもそうだけど。

    幽霊屋敷での探検と、自由人に見えるが実は彼女も亡くなった親との葛藤を抱える繭と...続きを読む
  • 満月の娘たち
    思春期の子どもって、考えることが純粋と残酷が入り混じっていて、でも時々周りの大人たちよりもしっかりしていて…。危ういストレートさが、大人の代わりに行動や言葉にできる、10代の特権なのかなと少し羨ましくもなりました。自分の思春期を思い出しながら、共感したりちょっと懐かしくもなりながら読み終えました。
    ...続きを読む
  • 夕暮れのマグノリア
    世界は見えているものだけでできている訳ではない。
    不思議な世界は我々のすぐ側にある。
    昼でも夜でもない夕暮れ時、異界との境界が薄れ、この世のものでないものに出会うこともある。
    亡くなった祖父がお別れを言いに来たり、悲しい伝説の二人が数百年の時を経て幻となって甦ったり。
    悩める中学生・灯子の周りで起こ...続きを読む
  • ゆめみの駅 遺失物係
    物語が愛おしくなる物語。

    駅の遺失物係で、物語を探す物語。

    私たちは物語をなくしていて、そして物語を探している。
    人の物語と出会うことで、自分の物語を思い出すこともある。

    やわらかで、あたたかくて、やさしい物語でした。
  • 夕暮れのマグノリア
    よい雰囲気を持った本でした。日常から別世界への転調と、それに伴う心情の変化が主人公を通して静かに描かれていました。
  • 夜叉神川
    ラストの波照間島の話が特に印象に残った。私も一度だけ行ったことがあるハテルマブルーの美しい島。ただ、沖縄には悲しい歴史がある。忘れないように、繰り返さないように、歴史は学ぶ必要があるなあと再認識。波照間島の話、結構怖かった。
  • 夜更けのおつまみ
    酒とつまみ、酒と肴。
    色々な著名人の酒と、その次に来る品物は美味しそうで、美味しそうで、想像しただけでも、頭を酒が駆け巡ったよ。

    豆腐のあれこれ、居酒屋のあれこれ、どれをとっても大人の味だなぁ。

    数年前に弟がくれた本、ありがとう!
  • 夜叉神川
    夜叉神川…名前だけで背すじがゾクっとする。
    この夜叉神川の側に古くからある小さな神社・鬼ヶ守神社。ここに祀られているのは神様ではなく、なんと鬼。
    神と鬼とは表裏一体。善と悪も裏と表で同じもの。魂という漢字に鬼の字が入っているのは、もともと人の心に鬼が棲んでいるから。
    こんな怖い文章が続く短編集でちょ...続きを読む
  • 夜更けのおつまみ
    アンソロジー どれも読みやすいし、初めての方に出会えるので、こういうのは好き。 三浦しをんさんはやはり酒が好き。 料理のイメージが全くないからか、簡単なレシピでもすごくめずらしく感じる。 お酒好きには嬉しい一冊。こんな時だから、家で飲むことの楽しさをもっと知りたいと思う。
  • 夜更けのおつまみ
    ビール好きへというポップをみて購入しました。
    さくっとよめて、お腹が空く作品でした。
    お酒、いいですね。
  • 夜更けのおつまみ
    ちょっと一杯の人も
    ちびちび、ずーっと飲む人も。
    31名の物書きさんたちが
    それぞれの愛する肴一品を紹介。

    この「ちょっとずつ」感がいい。
    一応、簡単なレシピがついているから
    自分で作ってみるのもアリ。
    酒は妄想で味わうだけですが
    肴って飲まない人間の舌にも合うのよね〜。