細美遙子のレビュー一覧
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ネタバレ現代スペースオペラのアンソロジー。スペースオペラとは言うじょう、波乱万丈ではまったくない。
〇イアス・S・バッケル「禅と宇宙船修理技術」ーロボット宇宙船が宇宙戦に生き残った戦争を起こした冷酷な独裁者の救助命令に逆らえないが。
・ユーン・ハ・リー「課外活動」ー七連合王国もの
〇アーカディ・マーティーン「あなたが王だと思っていたすべての色」ー女王のクローンが女王との決闘に臨み反逆を企てる。
〇アレステア・レナルズ「ベラドンナの夜」20万年周期で銀河を周回し記念イベントを行うが、実は種族は滅びている。哀愁漂う
・T・キングフィッシャー「金属は暗闇の血のごとく」
・チャーリー・ジェーン・アンダーズ「時空の一時的困惑」ーカルト惑星に侵入し盗みを企てる。ハチャメチャ喜劇
〇アリエット・ド・ボダール「包囊」ー母惑星から独立した宇宙ステーション人は母惑星の文化を装うため包囊を身に着ける。ベトナム系フランス女性作家の作品
・セス・ディキンソン「モリガン、光へと落ちる」)
〇ラヴィ・ティドハー「背教者たち」ーユダヤ教の背教者を探るため派遣された裁定者が背教し。
〇ベッキー・チェンバーズ「善き異端者」ーウィルスが寄生し超空間ナビゲート能力を得るが、共生がうまくいかずに。
〇アーニャ・ジョアンナ・デニーロ「クイーンズスロートへの旅路」ーMTFらによる女権帝国に対し男権主義者が反乱を起こし一時は帝国は滅亡しMTF狩が始まるが。
・アン・レッキー「審判」
〇サム・J・ミラー「惑星執着者」ー故郷の惑星へのゲートが閉じてしまい宇宙を放浪する男娼が武器商人と会い故郷の通貨を見つける
・カリン・ティドベック「スキーズブラズニルの最後の旅」 -
Posted by ブクログ
私はSFが好きなのだが、アンディー・ウィアーは興味はあるが流行り過ぎで今はいいや、とか面倒臭い選択をしているので、AIに好みを入れておすすめをピックアップしてもらった作品のうちの一つがこれ。
地球人類と地球人類以外の知的生命体である多様な異星人たちが普通に存在する宇宙世界が舞台。超高速航行用のトンネルを作るために銀河系中心部へ向かう宇宙船ウェイフェアラーの乗組員の物語。種が違う8人の乗組員とAIがそれぞれエピソードを繋いでいく。
個人出版に始まったことを考えるとよくできているが、大枠としてはありがちな構成でもある。次の任務があれば次のお話も出来てしまう。TVドラマ向けですね。
ふと思ったことがある。この先地球がどうなるかわからないが、この物語のように、人類が宇宙へ進出し、宇宙船に乗って異星人と平和に交流するのが常態化したとしても、人口密度がゼロに近いと恋愛や生殖なんて奇跡になってしまう。地球を脱出してしまうと人類の繁栄なんて無理なんじゃないのか。あるいは人為的生殖に移行するのか。この話では異種間恋愛はあっても生殖はない。種を超えた生殖がタブーでなくなったら本当に人類絶滅だろう。科学技術の発展は地球環境の維持がない限り人類滅亡だな。
ちなみにこの話はウェイフェアラーシリーズとして続編があり、2019年にシリーズ部門でヒューゴー賞を受賞している。続編が翻訳されるかどうかは出版社次第か。(おもしろかったけど個人的には続編が読みたいというほどでは…) -
Posted by ブクログ
AIが普及した近未来にAIと人間の関係を考えさせる16編。海外の作家でケンリュウ以外知らない作家だが、面白かった作品も多い。日本のロボットはお友達SFに比べてダークなものが多かった。
エンドレス サード・Z・フセイン 個別のAIにも経済的な浮き沈みがある設定が楽しい
アイドル ケン・リュウ 自分とそっくりのAIをつくるということを三井住友中島社長は実現してる?
もっと大事なこと サラ・ピンスカ― AIによる殺人? よくある設定だが実際におこると怖い
人形芝居 アレステア・レナルズ 乗組員ほぼ全員死亡した宇宙船でAIが右往左往
翻訳者 アナリー・ニューイッツ AIの言葉を人間にわかるように翻訳する職業?は不滅です
赤字の明暗法 スザンヌ・パーマー ロボットのために貧乏オーナーが活躍するいい話。 -
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本屋であらすじだけ見て購入。(表紙が可愛かったのもあって半分パケ買いでもある)
モスキャップというロボットが出てくるまでは、あらすじと違うじゃないか!と思うほど 本題に入るまでが長い。本題に入るまでは何を読まされているんだろうと思うほどに間延び感があった。
やっと話が進み始めてからは物語が大きく人生の目的(何を必要としているのか)みたいな哲学的な課題を持ちながらも、普段普通に生活していたら考えもしないような、生きる上での根本的な問いがたくさん出て来ることもあり、深く考えながら読むことができたので面白かった。
SFではあるもののかなり平和なSFで、忙しない日々を送っている人には読んでほしい一冊。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ悩みを聞いたりその人が自分と向き合うのをその人に合うお茶をふるまって手助けする喫茶僧デックスと、偶然出会ったロボット、モスキャップがさまざまな場所を旅しつつ、「あなたは何を必要としていますか?」というモスキャップの問いへの答えを探す。
わたしは、人的養育環境のせいか、もっと大きく社会的な刷り込みのせいか、かつて、ただここにいるというだけでは満たされない、というか、何もしないでいると、何かしなければならないという衝動にかられるくらいだったので、デックスの使命感みたいなものはわかる気がして、難儀なことと思う。
それは自分で乗り越えないといけないことだけれど、デックスにはモスキャップがいて助けてくれる、これからも、きっと。
そんなふうに希望を感じさせるラストもよかった。
さまざまな地域や集落で会う人たちも魅力的。
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Posted by ブクログ
巨大宇宙SFってなんだ? と思っていたら、スペオペでした。あとがきではスペース・オペラを連呼しているんで、禁句と言うことはないと思うが、背表紙や帯の惹句には、どこにもスペオペとは書いてない。なんとなく不思議。
で、中身の方はニュー・スペース・オペラ以降の、アクションSFが主軸。一昔前のスペオペ・アンソロジーなら、もう少しB級感というか、やさぐれた感じを出してきたような気がするが、これはこれでいい。ただ、これはお約束なのか、どれほどとんがったSFガジェットをてんこ盛りにしていても、人情とか、家族関係なんかは今と変わっていない設定のお話がほとんど。多少の違和感はある。