細美遙子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ドラマのノベライズかと思ったら、原作とのこと。
ドラマはシーズン1だけ観た。女性の殺し屋がおそろしく美しいがそこにサンドラ・オーが加わると途端にテンションが下がってしまい、結局その先は観なかった。
ドラマ未見であっても、この小説は面白い。
ヴィラネルの現在に過去を絡めた構成は読みやすく、徐々に彼女の性質や体験が明らかになっていくのが良い。
仕事は鮮やかだが、その周辺では危うさが感じられる。それがこの先どのように影響してくるのか。
2巻以降ではイヴの捜査と交差していくと思うが、ヴィラネルの冷酷さが尻つぼみにならなければいいな。
蛇足だが、書影にドラマの画像を使わないでー。
サンドラ・オー見た -
Posted by ブクログ
SFってやっぱ面白い、と思わせてくれる16編と盛りだくさんの短編集。文庫も物価高騰のあおりを受けてこんなに高くなったか・・・と思いつつ買ったが、元は取れたと思う。
どの作品も味わい深いのだが、意識を持ったAIは物理的につながりさえできれば、ハード(シャーシ)を乗り換えていけるって設定が興味深い。人間が求めてやまない不死不老をAIなら実現できるという夢。
究極は「罪喰い」の世界で、人間はみな仮想空間(天国)に旅立ち、荒廃した地上にはロボットだけが残る。遺していく記憶を選べるってとこが業だ。
一方で、製品が成長したり、メンターがいたり、ロボット同士のいじめがあったりって世界の作品もあって、自意 -
Posted by ブクログ
2022年のヒューゴ賞、ユートピア賞、2023年のローカス賞受賞作。
舞台は、国家も市場も貨幣も存在しないコミュニズム的な世界です。人々は完全に平等であり自然環境にも優しいサステナブルな世界が構築されています。
主人公のデックスは「喫茶僧」をしているのですが、その生活に疲れています。喫茶僧とは、各地を巡り人々にお茶を提供しながら悩みや不安を聞く仕事(?)です。
デックスはある日ロボットのモスキャップと出会い、共に各地を巡る旅をします。
デックスの悩みは多くの人が持つ普遍的な悩みだと思うのですが、この世界がユートピア過ぎて、いまいちデックスの悩みに共感できない… 笑。
モスキャップはとてもキ -
Posted by ブクログ
ベッキー・チェンバーズさん、初読。
ヒューゴー賞、ローカス賞受賞、ふむふむ。
実は、ジャケ買い…ならぬジャケ借り。
丹地陽子さんの、ちょっとコラージュ風な、活き活きとした緑のイラストが美しい。
ヒトのために労働を強いられてきたロボットが自我に目覚め、ヒトとの対立ではなく、平和理に住み分けを選んで長い時間が経ったのちのお話。
ヒトの生きる文明社会から、ロボットの住む手付かずの自然の中へ踏み込んだ喫茶僧・デックスは、好奇心いっぱいのロボット・モスキャップと出会う。
モスキャップと出会うまでは、ちょっとデックスに振り回されるような感じでもたつくが、その後は2人がお互いの生きる世界の価値観を侵さ -
Posted by ブクログ
ロボットたちの自我が目覚めた結果人間との決別を望み、お互い不干渉で生きてきた世界で突然出会い行動を共にすることになった人間とロボットの話。
お互いの状況の擦り合わせや相互理解を通して徐々に根源的な生命としての在り方に思索が広がっていき、人間的な考え方とロボット的な考え方双方からアプローチしていくのが読んでいて興味深かった。
私は生きていくのに理由も意味も必要ないしただ生きていくだけで何も残す必要はないと考えてきたタイプなので、デックスのような考え方は生きていくのがしんどくなりそうだと心配した。
自分に出来ることを社会に還元していくことはとても素晴らしいことだけど、それをしないと生きていて -
Posted by ブクログ
SFとファンタジーの中間のようなお話。
ロボットが独立宣言をして、よくまぁ人間がその主張を認めたもんだなぁと思いますが、この世界の人間は共産主義的な世界で平和に暮らしているのでそれも可能なのかなと思ったり。その辺りを読みたい訳では無いので良いのですが。
使命とか役割とか、仕事とか生きがいとか。人間にとっては自分が社会に認められるという事は大きな意味を持つんだろうなと読んでいて思いました。少し違いますが違う生命体との未知との遭遇の中で、段々と絆が生まれ、相手を知ることにより自分の姿かたちも見えてくるという過程がとても丁寧に描かれていて面白かったです。彼らの旅路の続きがあればまだ読みたいな、と思