作品一覧

  • 平和という名の廃墟 上
    値引きあり
    3.3
    1~2巻880円 (税込)
    銀河を支配する帝国テイクスカラアンに、採鉱ステーションのルスエルから派遣されてきた新任大使マヒート。帝国で勃発した皇位継承権をめぐる陰謀劇に巻き込まれながらも難局を乗り切った彼女は休暇を取りルスエルへ帰還していた。その前に現れたのは帝国で彼女と行動をともにしていた案内役のスリー・シーグラスで!? 前作『帝国という名の記憶』に続いてヒューゴー賞を受賞、あわせてローカス賞を受賞した傑作宇宙SF
  • 帝国という名の記憶 上
    値引きあり
    3.8
    1~2巻561円 (税込)
    大使として、銀河を支配する帝国を訪れたマヒート。そこは策謀が渦巻く混沌の極みにあった。ヒューゴー賞に輝いたSF宮廷陰謀劇

ユーザーレビュー

  • 帝国という名の記憶 上

    Posted by ブクログ

     広大な銀河帝国を舞台としたSFでありながら、その内容は貴族の陰謀や政治的な駆け引きを主題とした宮廷劇である。また文化や言語、自己の境界などのテーマに関しては哲学的な領域にまで踏み込み非常に読み応えがあった。

     まずこのタイトルの素晴らしさよ。なぜSFのタイトルはどれもこう美しいのか。読み進むにつれそのタイトルがもつ物語上の意味が明らかになり、読後に本を閉じたその瞬間、表紙に書かれた表題を見て改めて感嘆の息が漏れる。タイトルとはこうでなくてはならない。

     物語は銀河帝国〈テイクスカラアン〉の壮麗な首都に、辺境で併合の危機に晒された〈ルスエル・ステーション〉からやってきた外交官である主人公マ

    0
    2022年02月28日
  • 帝国という名の記憶 下

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    上巻の、宮廷のパーティで自分にはテイクスカラアンの詩をあんなふうに作ることはできない、と感じてつらかったシーンとか、イスカンダーのイマゴの二つ目を入れた時に、子供の頃読んだテイクスカラアンの小説に複雑な気持ちで胸打たれたことが共通点になってることとか、帝国への、大使たちのややこしい憧れと疎外感と、彼ら自身が帝国に誘惑もできてる存在なところが一番魅力的でドキドキした。
    ステーショナーたちの文化やメンタルも読んでる側にしたらぜんぜん当たり前ではないのも良かった。帝国のこともステーションのことも知らない読者視点で、マヒートと同じ野蛮人の気持ちも、マヒートのことがエイリアンに見える帝国側の気持ちもちら

    0
    2021年09月22日
  • 帝国という名の記憶 下

    Posted by ブクログ

    題名からして、“おび”からして、それはもう感じていました。

    サイエンス・フィクション(SF)では、論理的でありながら感覚的に読むことが求められる。
    これはもうはなっから「情緒的」に読みこなすことが求められる。
    これはもはや「観念的」に読んでいかないと、いちいち止まってしまいそうになる。

    そんなペースで進めていくうちに、例えば、秦の始皇帝の後継問題や、清朝乾隆帝期におけるヨーロッパを含めた周辺国の朝貢関係のような背景を、理解し始める。
    そうなると、主人公たちのハラハラドキドキな冒険活劇が面白くなるって、下巻はあっという間に終了。

    記憶と記録

    記録とは単にあったことでそれ以上でも以下でもな

    0
    2023年08月16日
  • 平和という名の廃墟 上

    Posted by ブクログ

    (未読)前作が面白かったので即買い!と思ったら、¥1,760。ページ数がそんなに増えてるわけでもないのに、¥1,122だった前作から57%も高く、ハードカバーの「プロジェクト・ヘイルメアリー」とほぼ同じとは、何でこんなに高い値段設定になったんだ?

    0
    2023年03月11日
  • 帝国という名の記憶 下

    Posted by ブクログ

    後編は、銀河帝国ものならではの宮廷劇が大々的に繰り広げられ、小国が仕組んだ一発大逆転の仕掛けが最後に炸裂する。奇想天外なテクノロジー、巧妙なプロット、複雑極まる異文化の創造等、作者の頭の中は一体どうなってるのだろうと驚くしかない。

    0
    2022年03月22日

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