オスカー・ワイルドのレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
名著中の名著ですね、この作品。
とにかくヘンリー卿の名ゼリフのオンパレードです。
名ゼリフすぎて、この著者どれだけ世間に恨みつらみ持ってんだよ、と思ってしまいます。
で、実際に著者オスカー・ワイルドさんの事を調べたらなるほど納得という感じでした、気になる方はぜひ読んでみて下さい。
僕の中でのヘンリー卿名ゼリフベスト5を残しておきます(ベスト5では全然足りない)。
第5位
若さが消え去れば、一緒に美も失われる。
そして君は自分にはもうなんの勝利も残されていないことを知るんだ。
あるいは過去の記憶と比べれば、敗北よりも惨めになるようなつまらない勝利で自分を満足させなければならなくなったのをね。
第4位
アメリカの女性たちは親を隠すのが得意です。ちょうどイギリス女性たちが過去を隠すのがうまいみたいに。
第3位
何の関心もない相手には、人はいつも優しくなれるものだから。
第2位
そもそも結婚などやめておけ、ドリアン。
男は疲れたから結婚する。女は好奇心から結婚する。そして両方ともがっかりするんだ。
第1位
若さを取り戻すためなら、この世でできることはなんでもするよ。
運動とか早起きとか、きちんとした生活をするとかいうこと以外ならね。 -
Posted by ブクログ
深夜ドラマでこの作品を知って、いつか読まなきゃと思いつつ5・6年経ってしまいました。オスカーワイルドや彼の他の作品については何も知りませんでした。
肖像画が本人に代わって年をとる、というストーリーがわかりやすかったので、読みづらい文体でも読み進むことができました。特にヘンリー卿の(ワイルドの?)人生観が多すぎるくらいに散りばめられていたので、ひとつずつ咀嚼していたら時間がかかってしまいました。でも、印象に残る台詞ばかりで、納得するところも多かったのでとても興味深かったです。女性観については女性として、おや?と思う部分もありましたが。
美という芸術に捕らえられた少年が「罪」を巻き込んで「成長」していく様子が「人生の論理」とともに描かれています。
久しぶりに、読み返したい、と思う小説に出会いました。夢のような物語で、面白かったです。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ小説として読むと若干の物足りなさがありますが、戯曲としてなら十分満足の行くボリュームだと思います。
比喩を連発する掛け合いで数ページ使用する所が、聖書の詩編や預言書に見られる「同じような意味や構造の文を繰り返す」リズム(並行論)の様になっており、聖書に通ずるものがありました。しかし、掛け合いがワンパターンなので飛ばしてやろうかと何度も悩みました。
サロメはファムファタルと言われていますが、やっていることは執着強めのメンヘラですね。富江もそうですけど、男を手玉に取る系のお嬢様は、自身が女であることを全面に出している様な気がします。