オスカー・ワイルドのレビュー一覧

  • ドリアン・グレイの肖像

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    翻訳が古すぎるため、なかなか読み進められなかったが、どうにか読み終えられた。文字が小さいのも老眼には辛かった。内容は悪くないのだが。

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    2025年01月24日
  • 新訳 サロメ

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    訳者あとがきにもあるけど、ヨカナーンの口調に敬語が混ざっていると、サロメに心が揺れていると分かりやすい。久々に読んだけど、やっぱり『サロメ』好き!

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    2024年12月31日
  • クリスマス・キャロル

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    クリスマス・キャロルは、どうにも訳がまどろっこしいのか、面白味を感じなかったなぁ。別の訳で読んでみたいかも。
    しあわせな王子さまは、ストレートにしみじみ感動した。来年読み聞かせしたいな。

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    2024年12月29日
  • サロメ

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    難しかった。
    サロメと首だけの知識で読み始めたが、比喩、詩的表現が続き物語が進むようで進まない。
    解説を読んでようやく理解できた。
    推理小説のようであり、大学の授業を思い出すようであり。

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    2024年11月10日
  • サロメ

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    オスカー・ワイルド作、平野啓一郎訳
    ワイルドはアイルランド人なのに、原作はフランス語とのこと。

    筋書きは知っていたつもりだけど、元々持っていたイメージとはだいぶ異なる印象。とてもわがままな王女が無茶苦茶をする話であることは同じなのだが、少女の超ツンデレぶりが逆に清々しいくらいだ。サロメが、ヨカナーン(ヨハネ)の白い肌、黒い髪、赤い唇を順に褒めたり貶したりする様は、滑稽でもあり、切なくもあり、ストーカーが死を以て相手を独占しようとする様とも重なる。どうしてもキスしたいから首を斬る、と言う発想はぶっ飛んでいるが、紀元前からずっと語り継がれてきたお話である以上は、ある程度は普遍性のある感情なのだろ

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    2024年05月21日
  • 新装版 幸福の王子

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    幸福になるための材料が生まれつきある程度揃っている者もいれば、そうでない者もいる。
    そうでない者には必要最低限の生活ができるように周りが助力せねばならない。
    同情や綺麗事を浴びせるだけでなく、自己犠牲をしてまで積極的に改善しようとする王子には感服した。
    王子とツバメの最期は悲しかったが、どこか温かい気持ちにもなった。
    役目を果たした王子。
    そんな彼に出会えたツバメ。
    自己犠牲に身を捧げた彼らはお互いの存在によって報われたのかもしれない。

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    2024年04月22日
  • サロメ

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    ネタバレ

    先輩に薦められて。視線のドラマ。人は誰しも「悦びに呪われている」というのが引っかかる本でした。


    <平野啓一郎解説>
    ・今回、私に《サロメ》の新訳を依頼したのは、演出家の宮本亜門氏
    ・「古典を権威にまで堕落させ」、新しい「美」の創造に対して古典を「棍棒として」振り回す保守的な読者への揶揄
    ・ワイルドのサロメは、もっと少女的で、愛らしい。強いて言えば純真。

    ・ヨカナーンの言葉は、大別して三種類
    ①人間ヨカナーンのつぶやき②預言者としての言葉③預言そのもの

    ・その無邪気なアプローチには、「ヨカナーン!お前の体が愛おしい。」と正直に語ってしまうような、母親譲りの欲望が露わになっている
    ・サロメ

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    2023年06月04日
  • ドリアン・グレイの肖像

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    読んでいて映像が目に浮かぶような筆致。
    しかし、ぐいぐい引き込まれていく展開ではなかった。
    発表当時はセンセーショナルだったと思われるが、21世紀の今だと特に印象に残らない。
    ワイルドの他の作品も読んでみて、ワイルドの自分なりの評価を決めたい。

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    2022年09月02日
  • ドリアン・グレイの肖像

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    その若さと美貌と富ゆえに、純粋であった主人公ドリアン・グレイが、彼の信奉者たる画家のバジル・ホールウォードにその肖像画のモデルとされる。生き写しとされたその作品が保ち続ける若さと、重ねられていくグレイの悪徳の相反性に彼は苦しめられていく。ラストのモダンホラー的展開にしても何か彼の暗喩である肖像画に込められた芸術への皮肉が意味されているのだろうな、と浅はかな読者である僕は解釈した。作者であるオスカー・ワイルドの純粋な美と芸術の素晴らしさと恐ろしさの観念に当てられたのでした。

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    2022年06月25日
  • ドリアン・グレイの肖像

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    誰もが羨望する美青年ドリアンとその肖像画の話。画家が全精力を注いだドリアンの肖像画は、彼が悪行を行うことによって、醜い姿へと変貌してゆく。ストーリーとしては面白いが、主旨から反れていく場面がたびたびあるため、せっかくのところで興醒めしてしまった。

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    2021年09月15日
  • 幸福の王子

    CAT

    購入済み

    読むたびに印象が変わる作品

    子供の頃から何度となく読んできた作品だが、年齢によるのか訳者によるのか、毎回受ける印象が変わる。昔は美しいお話と感じていたが、今は不条理さを強く感じるかな。そういう読み方、楽しみ方で良いのだと思う。

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    2020年10月08日
  • ドリアン・グレイの肖像

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    面白かったです。
    ヘンリー卿の言うことは飛び飛びにしか分からなかったけれど、これはもっと頭が柔らかい時に詠んでたら影響を受けまくって、更に頽廃的な生き方してただろうと思います。
    「自分の道徳的偏見を吹聴するためにこの世に送られてきたわけでもあるまいし」は、そう!と思いました。
    芸術は疾病で、愛は幻想。
    幻想小説だったけど、悲劇的なラストも良かったです。
    いきなりのチェーザレ。。。

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    2020年05月02日
  • ドリアン・グレイの肖像

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    ヘンリー卿の言葉が刺さる人には楽しいのかもしれない。
    私はほとんどヘンリー卿の言ってることにも態度にも惹かれるところがなかったので…あまり楽しめなかったかな…。
    特に、女は男は〜なんて大きな括りで語る人はどうも苦手なので…。
    ドリアンも美しいは美しいんだろうけど、それ以外の魅力がイマイチ伝わってこなかった。

    罪や肖像画に苦しむ様や、『過去を考える必要なんてない』みたいな部分には惹かれるものがあった。
    オチは今となってはベタと思われがちな展開ではあると思うけど良い終わり方だったと思う。

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    2018年12月15日
  • ドリアン・グレイの肖像

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    表現が難解というかまどろっこしすぎて僕には御しきれませんでした(チーン
    .
    物語を語るために言葉があるはずなのに、言葉を語るための物語になってる作品は初めてみたなぁ。この作品をかけるワイルドマジで頭狂ってるとしか思えない。蠱惑的で憧れる。このレベルになると訳書と原作じゃ大きく解釈が違うと思われるので、原書で読んでみたいなぁ。
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    その点絵画はそういうことないよねってフェルメール展行ってる時に友達が言っててハッとした。

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    2018年11月11日
  • ゲイ短編小説集

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    どれも名作揃いのセレクトなだけにゲイという枠に括ってしまうのはちょっと勿体なかったかなあ、という印象。でも多様な読み方ができて、誰もが自分に引き寄せた読みができる、それでいて力を失わないというのが名作の名作足る所以なのかも。そういう意味ではやはりヘンリー・ジェイムズの「密林の野獣」が一番色々な読み方ができそうで一番面白かったかな。

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    2018年06月13日
  • ドリアン・グレイの肖像

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    何度か映画化そして舞台化されており、設定自体が演劇っぽいので、小説よりも舞台や映画をみることをむしろお勧めしたい作品。
     ストーリー設定はごくシンプルで肖像画に老いを閉じ込め永遠の若さを得た美貌の主人公をめぐる話。主人公以外の登場人物もせいぜいWIKIPEDIAで紹介されてる数名のうち(バジルとハリーとベイン姉弟)だけ覚えておけばよい。
     友人ハリーの箴言が多すぎるのが難点であり、この作品を絶賛する人はそこにこそワイルドの真骨頂があると評価している。主人公が本当の罪を犯してからの展開は確かに面白い

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    2018年05月06日
  • ゲイ短編小説集

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    ゲイではないな、というツッコミは置いておいて。待望の復刊、嬉しかった。ゲイというよりは、なにか精神性のようなものに支配されている人間関係を描いた、とても印象深い短編が多い。

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    2015年05月23日
  • ドリアン・グレイの肖像

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    英文学に興味があって、オスカーワイルドの名作ということで読んでおくかと思って読んだのですがやはり現代小説を読み慣れていると少し退屈に感じてしまいました。ただ最後のオチはなるほどなぁ、と驚きました。多少読みにくさはありましたが休憩を挟めば読めないことはありまさん。

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    2015年05月01日
  • サロメ

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    新訳なので、読みやすい。

    キリスト教について知識があればもっと楽しめたかも。
    解説をよんで学ぶことが多かった。

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    2012年09月13日
  • サロメ

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    本編より解説の方が長いけど、解説の内容が理解できなかった。
    聖書やワイルド、三島由紀夫の知識があったら多少は楽しめると思う。

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    2012年07月05日