オスカー・ワイルドのレビュー一覧
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ネタバレヨカナーンの声
「その日、日は黒布のごとく翳り、月は血のごとく染り、空の星は無花果の実の、いまだ熟れざるざるに枝により落つるがごとく地におちかかり、地上の王たちはそのさまを見て恐れをののくであらう」
『私にヨカナーンの首をくださいまし』
なんともおぞましいセリフではあるが、このあとサロメはヨカナーンに口づけをする
ピアズレーの挿絵もなんとも素敵でぞわぞわする
預言者の予言の表現といい、サロメと言う作品が
長く伝わるのは、サロメの恋の激しさが、狂気が
わかるからだろうか
こ、こわい
『ああ!あたしはとうとうお前の口に口づけしたよ、ヨカナーン、お前の口に口づけしたよ。お前の唇はにがい味が -
Posted by ブクログ
ネタバレサロメを描いた絵画を見たことはあるが、元は戯曲。戯曲に苦手意識が有ったが、短かく読み易い。
絶世の美女であり王女でもあるサロメを、預言者ヨカナーンは見もしない。サロメはヨカナーンの首を欲する。
物語は最初から不吉な予感が漂っている。宴の席なのに、禍という言葉が何度も出てくる。皆が常に何かに怯えている。その中、大胆不敵なサロメがいる。何でも手に入る筈なのに、ヨカナーンは手に入らない。彼の首は手に入ったが、結局自分を見てもらえない。無理矢理手にしても本当に得られたわけではない。
本書はビアズレーの挿絵18点も収録されていたのが嬉しい。
ただ、自分に宗教知識がないのが残念である。 -
Posted by ブクログ
オチは聞いたことがあるから、なかなかちゃんと読もうという気持ちになれなかった作品。
のめり込めるまでちょっと時間かかったかな。
時代背景の理解も難しいし、いちいちまどろっこしい言い方で表現してるところがしんどいかも。
本当に後半になってからおもしろかったかな。
少し予想外の展開が待っていたのでそれはよきよきでした。
全部で20章あって、中でも11章目は飛ばしました!
お話の本題から脱線していたような??
女性は支配されるのが好きとか、当時の人は思ってたんだって、クズ男なヘンリーが言うことに毎回ドン引きしてました。
モデルのドリアンと画家のバジルはまともな感じ。
ドリアンは推し活してるところは -
Posted by ブクログ
ネタバレオスカー・ワイルド唯一の長篇小説。うまく感想をまとめられないが、まず、間違いなく傑作なのであろうと思う。それは本作がいまだに読み継がれていることからも明らかである。しかし、いっぽうで失敗作のような気もする。題名にもなっている肖像画は、画であるにもかかわらず、容貌が醜く変化してしまい、そのことがきっかけとなって多くの災厄がまき起こる。この部分だけ聞くとオカルティックで、個人的にもどうにも馴染みづらかった。そして、傑作であり失敗作であるという二重性はまた、作中の肖像画に対する評価でもある。そう考えるとこの小説は、世にも奇妙な肖像画を文章という形で表現したものであるといえるかもしれず、そんな藝当がで
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Posted by ブクログ
唯美主義に浸りたいだけの気持ちで読むには人生動かされすぎる問題作でした((汗
ここから得るものはかなり大きいので、人生で読んでおいた方がいい作品だと思うのですが、あらすじとか教養として知っていただけの大雑把な内容などから受けるイメージは軽すぎたかもしれません。
実際に読んでみたら無秩序が予想の遥か上をいっていて、とにかく怖い怖い!
怖がらせるためのホラー小説よりもずっと怖いです……。
凄く重く心にのしかかるものがあり、考えようによっては財産にもなり得ると思うので、読んでよかったというのは素直な感想ですが、ただ私は実際に読破する前の、大まかな知識だけの時の方がこの作品が好きでした。
全て含め -
Posted by ブクログ
ネタバレ耽美小説
宝石や美しいものに関する逸話などにグレイがのめりこむ章をもう少し色鮮かに想像しながら読み直したい。
神話の引用などかなり詳しくならないとなぞるのが難しく、ただただ固有名詞として流すしかないのがもったいない感じがする。やっぱり神話とシェークスピアの知識は必須。
花や宝飾品、家具、色の名前なども豊富だから、図鑑などで予備知識を増やしておくのもいいかも。
ヘンリー卿がサディスティックで魅力的。結局この人が一番のまともな人間だったんじゃないかという気もする。
バジルが不憫。3人とも複雑な内面で、漫画のような単純なキャラクターがいない。
自分の若さと美しさを他者から自覚させられて、その途端、そ