オスカー・ワイルドのレビュー一覧

  • ドリアン・グレイの肖像

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    良い本を読んだ。
    変わらない美貌とは裏腹に、醜く老いる肖像画。表面上の永遠の若さと美貌と、魂の変貌を肖像画というモチーフで不気味に生き生きと描写する。

    最初がお説教のように古い警句だらけで飽き飽きと読んでいたけど、肖像画が現れてから本から手を離せなかった。秘密を一度隠してしまうと、その罪悪感と猜疑心でますます醜くなる。このままでは必ず報いがある、隠し通せないという恐れと美しさへの魅力の相反する感情に、驚きの幕切れ。
    ドリアンも結局は犠牲者だったのかもしれない。

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    2020年12月04日
  • ドリアン・グレイの肖像

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    無益なものを作っても許されるのは作った本人が作品を心から称賛できる場合だけ
    芸術とはみな極めて役に立たないものである

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    2020年11月20日
  • ドリアン・グレイの肖像

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    ドリアン本人は美貌を保つ一方で、肖像画は年をとっていく
    死は怖くないけど、死が近づいてくることが怖い
    画家のバジル、婚約者、婚約者の弟と周りが無くなっていく

    途中11章は飛ばし読みしちゃったけど、他は読み入った

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    2020年08月23日
  • サロメ

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    こういった登場人物一人ひとりが独自のベクトルを持っていて、象徴的な描写に富んでいるもの。いかにも戯曲的・構造的で好き。セクシー。ビアズリーの挿絵もエロティックで良い。
    「とある出来事をきっかけに主人公の内面が変化する~」みたいな、信念の軽薄なものは好きじゃないからとても満足。悪役は悪役のままで悪党の美学を貫いて欲しい。

    余談。聞いた話によると、イスラム圏では、"S・L・M"の並びの音は「平穏・安寧」を意味しているよう。イスラム然り、ソロモン然り、スレイマン然り。

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    2020年04月11日
  • ドリアン・グレイの肖像

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    「なんと悲しいことなんだ!僕は歳をとっていく。そして恐ろしく醜い姿になっていく。この絵は若さを失わない。…反対だったらいいのに!いつまでも若さを失わないのが僕の方で、この絵が老いていけばいいのに。…」(P56)

    3月は古典に触れようと思います。
    そんな矢先に、読もうと思ったのがこの本でした。

    人間、いつまでも若々しくありたいもの。しかし、鏡に映る自分は日を追うごとに歳を取って行きます。

    主人公である、美少年ドリアンもそう思っていて、画家バジルが描く自分の姿を見て、冒頭の言葉を言い放った。

    何気なく、情動的に出た一言。しかしこの言葉が彼の人生を大きく狂わせることとなったのでした。

    絵の

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    2020年03月01日
  • ドリアン・グレイの肖像

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    老いるのも残酷だが、自分だけ美を保ち続けるのも残酷なんだなぁと思った。
    飽きさせないストーリー展開に加えて、ヘンリー卿の毒舌などでワイルドの人生観を堪能できた。

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    2019年12月01日
  • サロメ

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    オスカー・ワイルド作『サロメ』は、預言者ヨハネの斬首のエピソードを下敷きにした戯曲である。新約聖書マタイ伝に記された「聖者の生首を所望する姫」という猟奇的な逸話は、モローやシュトゥック、カラヴァッジオなど多くの芸術家に取り上げられてきた。その中でもワイルドの戯曲は、創作としてのサロメの決定版といった趣きがある。ビアズレーの挿絵と共に、世紀末芸術の代表的作品といっていい。

    この戯曲の中では、サロメは処女でありながら、文学史上稀に見る淫婦として描かれている。ヨカナーンの首を前にして陶然と愛を語るサロメの姿は凄まじいというよりほかなく、さらにその唇に接吻するとあっては、冒瀆だとして作者の本国イギリ

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    2022年09月06日
  • サロメ

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    元祖School Days、というわけじゃないですが、パートナーの首を切って所有するというのは、時代を超えた愛の表現なのでしょうか。
    首を愛するとういうのは、相手の身体性と同期するような快感がありますね。

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    2019年07月07日
  • サロメ

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    最初はビアズリーの挿絵付きの英語版を手に入れましたが、当時は英語が苦手で読めなかったため、戯曲の内容はこちらの日本語訳で読みました。
    神もご照覧あれ!あの有名な洗礼者ヨハネのエピソードが、世紀末の寵児ワイルドの手で見事なまでにイカれたストーリーに生まれ変わりました。是非ともビアズリーの挿画と一緒にご堪能ください。

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    2018年09月17日
  • サロメ

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    戯曲。これがとても面白かった。今はもうこういうの出てこないだろうけど新訳で読みやすくなり雰囲気がつかみやすかった。何を見るかによって印象が違うかもしれないがそれぞれに何かを象徴していて印象的だった。

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    2017年12月18日
  • ドリアン・グレイの肖像

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    THE NOVEMBERSの小林祐介さんが勧める小説と見かけたので読んでみた。第19章で私の人生を揺るがすような素晴らしい言葉を見つけた。指針になるかもしれない。そしてヘンリー卿の言葉に深い意味などないのかもしれないが、突き刺す言葉だらけで頭と心が揺れ動き続けた。

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    2017年06月17日
  • ドリアン・グレイの肖像

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    自己愛と堕落に溺れたドリアンの、醜さを描く作品。
    快楽主義者による快楽主義者のための本かと思ったが、ここまで堕落し醜くなっていく人間を描き爽快感がある。
    ストーリー自体は予想ができるような内容で、そこを重視すると少し退屈だと思うが文一つ一つにワイルドの考えが込められているような気がして、重厚だった。

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    2015年05月28日
  • ドリアン・グレイの肖像

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    19世紀アイルランド出身の作家・劇作家、
    童話も名高いオスカー・ワイルドの小説。

    高校生の頃、旧訳を古本屋で買って
    積読しっ放しだったことを思い出しつつ、
    あまりに有名なため、
    読まずしてオチを知ってしまっていたので避けていたが(笑)
    まあまあ気に入っている光文社古典新訳文庫にて
    第2刷が出たのを機に購入。
    予想を遥かに上回る面白さに驚いた。
    老若・美醜の問題に囚われるあまり
    言動が常軌を逸していく主人公の混乱っぷりは他人事でもなく、
    意外に感情移入して世界観にとっぷりハマることが出来た。
    男性三人が同性愛の関係にあるのは明白なのだが、
    それが罰せられる世の中だったため、
    極めて婉曲かつ控え

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    2017年12月06日
  • ドリアン・グレイの肖像

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    あらためてオスカー・ワイルド半端ないと思った。筋は戯曲・舞台調で陳腐と言えば陳腐でドラマチックと言えばドラマチックでとにかく飽きさせない。しかし一番の見どころ(読みどころは)ヘンリー卿とドリアンやその他貴族との洒落た軽妙な会話の数々。頭に浮かぶアイテムをつなぎ合わせたら「サロメ」のにおいぷんぷんなんですが、小説だけの言葉、戯曲だけの言葉の使い分けが徹底的だから筋が舞台調でも読み手がしらけずにいられるんだろうなぁ。セリフだけ書き出してトイレにでも貼っておきたい。

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    2014年10月14日
  • ドリアン・グレイの肖像

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    自分が美しい事を解っている人間がその事を利用して欲望のままに生きていくって、凡人からしたらとても羨ましい。
    本当に恐ろしいものは美しい。最後の最後までまでとても魅力的な一冊です。

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    2014年08月15日
  • ドリアン・グレイの肖像

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    大学で絵画を専攻しているのですが、人物画のモデルには、知り合いか他人かに関わらず、特別な感情が湧きます。
    私はモデル本人に打ち明けたことはありませんが、ドリアン・グレイの画家がドリアンに打ち明けたのはすごい事だなと思い、それが印象深かったです。

    制作中は実際会ってる時と違う気持ちにもなり、長く描いてると、絵の中のモデルとの付き合いが長くなり、妙な親密さを持ち、「私の知っている絵の中のモデルとは」を考えることがあります。
    それは自分の見たかったモデルの姿とか、理想像であったり、一瞬の人間らしさを感じるたたずまいなどです。

    だから自分が描いた絵画の中のドリアンが変貌していくなんて知ったら、とて

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    2014年05月19日
  • サロメ

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    まずは新訳。表紙がなかなかホラー。そのうち鴎外にもとりかかりたいです。
    言葉が右往左往する様が不穏でしゃーない(ドM顔で)
    あとすごくほも

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    2012年08月28日
  • ゲイ短編小説集

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    『永遠の生命』が恐ろしいほどにいい。個人的に。
    ワイルドに関しては盲目なので省略。サキには驚いた。解説に感謝。

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    2011年09月07日
  • ゲイ短編小説集

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    密林の野獣、あまりにもなにも起こらなさすぎてこわい。セジウィックの、クローゼットの認識論を続けて読む。

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    2011年07月11日
  • ゲイ短編小説集

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    タイトルどうにかなんねえかなあ!W・H氏の肖像のテンポが大好きです。どの話も、読み終わったらなんだか「あーあ、なんでかなぁ」的な虚な気分になります。ヨサノ的にやっぱりオスカーワイルド秀逸。

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    2009年10月04日