ドリアン・グレイの肖像

ドリアン・グレイの肖像

19世紀末、ロンドン。画家のモデルをつとめるドリアンは、若さと美貌を映した自らの肖像画を見て、自分自身はいつまでも若々しく、年をとるのは絵のほうであってほしいと願う――。快楽に耽り悪行に手を染めながらも若さを保ちつづけるドリアンと、かれの魂そのままに次第に恐ろしい醜悪な姿に変貌する肖像画との対比を描く。新訳。

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ドリアン・グレイの肖像 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    読み応え抜群ですぐにオスカーワイルドの世界に引き込まれた。自分の美しさは保たれたまま、肖像画は自分が悪いことをするたびに老いていく。私も老いたくない、ずっと若いままでいたいと思うが、私のしわやシミが私が生きた証になると思うと愛おしく感じることを気づかせてくれた作品だ。

    0
    2025年10月02日

    Posted by ブクログ

    Oscar Wilde(1854-1900)

    アイルランド出身でダブリンのトリニティカレッジをへてオックスフォード大学に学び、在学中からその才能は大衆から人気を集めた。卒業後はロンドン社交界で唯美派のスターとしてもてはやされた。時代の因襲と社会常識を逆撫でするような生き方を続けた。

    0
    2022年02月22日

    Posted by ブクログ

    少し残酷、でも芸術的で美しい物語。ワイルドの天才さがわかる物語だと思う。若さと容姿の美しさに囚われている人は、この本を読むことをおすすめする。映画も観たいのだ。

    0
    2020年12月31日

    Posted by ブクログ

    良い本を読んだ。
    変わらない美貌とは裏腹に、醜く老いる肖像画。表面上の永遠の若さと美貌と、魂の変貌を肖像画というモチーフで不気味に生き生きと描写する。

    最初がお説教のように古い警句だらけで飽き飽きと読んでいたけど、肖像画が現れてから本から手を離せなかった。秘密を一度隠してしまうと、その罪悪感と猜疑

    0
    2020年12月04日

    Posted by ブクログ

    無益なものを作っても許されるのは作った本人が作品を心から称賛できる場合だけ
    芸術とはみな極めて役に立たないものである

    0
    2020年11月20日

    Posted by ブクログ

    ドリアン本人は美貌を保つ一方で、肖像画は年をとっていく
    死は怖くないけど、死が近づいてくることが怖い
    画家のバジル、婚約者、婚約者の弟と周りが無くなっていく

    途中11章は飛ばし読みしちゃったけど、他は読み入った

    0
    2020年08月23日

    Posted by ブクログ

    引用が多く華美な文章で読むだけで満腹感を感じる。美しさへの執着や、精神と外見の相関性など現在のルッキズム問題にも通じる部分もあり。貧しさや醜さへの嫌悪と富や美への憧れは誰しも持っているもの。老いる事への恐怖とどう折り合っていけばいいのか。美しさを追い求めたワイルドの葛藤が伺える。

    0
    2025年10月12日

    Posted by ブクログ

    大人のための寓話。
    完成度が高く、美しくもグロテスクで悲しい。
    現代人からすると時代錯誤な描写もあるが、毎日鏡を見ては若く美しく、、、とお化粧している身としては、自分を少し顧みねばという気持ちになった。

    0
    2024年09月11日

    Posted by ブクログ

    ワイルドの物語は、コインの表と裏、紙の表と裏、その間にある僅かな厚み…その「奥行き」を表そうとしているように思える。何度でも読み返して伏線を見つけたいと思える作品。

    0
    2023年11月20日

    Posted by ブクログ

    オチは聞いたことがあるから、なかなかちゃんと読もうという気持ちになれなかった作品。
    のめり込めるまでちょっと時間かかったかな。
    時代背景の理解も難しいし、いちいちまどろっこしい言い方で表現してるところがしんどいかも。
    本当に後半になってからおもしろかったかな。
    少し予想外の展開が待っていたのでそれは

    0
    2023年10月09日

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