マイクル・コナリーのレビュー一覧
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1997年発表ハリー・ボッシュシリーズ第5弾。デビュー作以降は、己の過去と対峙し、そのトラウマを清算/払拭するための私闘を主軸としていた。母親の死を扱った前作「ラスト・コヨーテ」でそれも一段落つき、本作からは、殺人課刑事として犯罪者を追い詰めることに主眼を置いた警察小説の色を濃くしている。いわば、シリーズは第二期へと入ったのだろう。
ハードボイルドのテイストが失われているわけではない。だが、一匹狼ではなく、捜査チームを取りまとめる長としての責任を優先するボッシュの姿に、正直物足りなさも感じた。時に暴走する危うさを秘めた孤高の男といったイメージは薄れ、サブストーリーとなる元恋人への執着など、ボ -
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2年ぶりのボッシュ・シリーズは、デビュー作から20年経った2012年に出版され、作品の舞台も同じ年。トラウマになっていた殺人事件を20年後に再捜査するボッシュの姿を描くというストーリー。タイトルの「ブラックボックス」は、飛行機事故の際のブラックボックスのように、すべての事件には解決につながる「ブラックボックス」があるというボッシュの信念になったものを表している。
上巻は「ブラックボックス」を求めての地味な捜査が続く。唯一の手掛かりである薬莢を手に右往左往するボッシュ。拡がりも展開も希薄なのでイマイチのれない感じ。凶器の銃を繋ぐ殺人事件。そこから細い糸を手繰っていくと事件は意外な展開を見せるが -
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上下合わせての感想。
ハリー・ボッシュシリーズも何作目になるのやら。
齢六十になっても全く枯れないボッシュ。仕事も恋愛も相変わらず熱い。
しかしボッシュのパートナーにはなりたくない。チューが脱線したくなる気持ちも理解出来る。ボッシュなりの気遣いもあるが、チューにしてみれば、パートナーというより雑用係かよ、と怒りたくもなるだろう。
今回ボッシュたちが抱えるのは二件の事件。どちらもからくりは複雑ではない。これまでのシリーズに比べればシンプルな方かも知れない。
しかし長年の天敵・アーヴィングと長年の友人・ライダーとの関係がこうも皮肉な結果になろうとは。
娘はまだ十五才、定年延長出来て良かったが、この