マイクル・コナリーのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
なんとなく番外編のような感じを受けたのはわたしだけ?おもしろくなかったわけでもないんだけれど、なんだか警察とFBIの政治的駆け引きとか警察機構のなかでの立ち回り方みたいなあれやこれやが、どうもダラダラしているように感じてしまった。なんだかフツーのミステリって感じで。いや、フツーでもいいんだけれど。ボッシュ・シリーズはボッシュの生い立ちとか過去とか、難しい性格?とかがつねに影を落とすような、なんというか、陰影のあるストーリーが魅力と思っているので。なんとなくものたりなかったというか。ベトナム体験の話がちらりと出てきて、なにかふくらみがあるのかと思ったらそうでもなかったし。レイチェルとの絡みはおも
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Posted by ブクログ
評価は中。中の上でも中の下でもない。中の中。
作者に個人的思い入れがあるのか、それともそういうキャラ設定にしたかったのかわからないが、ベトナム戦争にこだわっている印象が強い。戦地でのトラウマ、そこからのタイトル、トンネル破りという構図はわかるが、あまりにも現実離れしてないだろうか。
全体的に骨太で硬派な作風は今も同じだが、一作目はやはり荒削りな部分が目立つ。アメコミっぽいというのか、無理に世界観を創ろうとしてるようにも見える。こうして読むとやはりボッシュという刑事は変わっている。変人で危険。よく組織に属しているものだと思う。
私の場合、シリーズを逆走して読んでいるのだが、本作品を起点とし -
Posted by ブクログ
この本は、「このミステリーがすごい!」の2006年版の第2位で、さらに、エドガー賞にノミネートされているということで、おもしろいかな?と思って読んでみました。
エドガー賞といえば、桐野夏生さんが「OUT」でノミネートされて話題になりましたね。また「OUT」は、「このミステリーがすごい!」で1998年に第1位をとっています。
ストーリーは、警察官を辞めて探偵になったボッシュが、以前担当した未解決事件をもう一度調べなおすという内容。
そこに元同僚で今は下半身不随のロートン・クロス、その奥さんのダニー、FBI捜査官でその事件で行方不明になったマーサ・ゲスラー、その恋人のリンデル、弁護士でボッシ