佐野徹夜のレビュー一覧

  • 君は月夜に光り輝く
    死ぬって何なんだろう。とか、生きるって何なんだろうって考えさせられた。でも、もがきながら生きてくとなんかわかるんかなーとか思ったり。良い作品でした。
  • 透明になれなかった僕たちのために
    アリオとユリオ、遺伝子も環境も同じ二人。
    去っていった者と残された者。
    選ばれた者と選ばれない者。

    対比の中に強い劣等感、絶望を抱きつつも無意識の0.2秒での決意に残された者の強さを感じました。

    生きている、それだけで意味があるのだと思わせてくれる一冊です!
  • 君は月夜に光り輝く
    姉の死からどこか投げやり生きるようになってしまった主人公と、不治の難病に侵された同級生の女の子のお話。

    恋人の死に堪えられず、自殺なのか事故なのか、自分の前から死んでいなくなってしまった姉。
    進んで死のうと思っていたわけではないものの、好きだった姉の死後生きていることが後ろめたくて、心のどこかで『...続きを読む
  • 君は月夜に光り輝く
    病気の少女と少年の話。設定はありがちな気がした。しかし、限られた時間を精一杯大切な人と生きることを、軽やかに、そして切なく描かれた良書。
  • 君は月夜に光り輝く
    薄幸の少女、病、余命

    ここらのワードが飛び交う作品。それでも話にのめり込んでしまった。

    やりたい事リストを実行するにあたり、少々ムリヤリ感を感じたが、後半になるにつれそれらも良き思い出に。

    全体的に暗い雰囲気、男連中も変わり者みたく描かれていて、慣れるまで時間がかかったが、特に問題は無し。

    ...続きを読む
  • 君は月夜に光り輝く
    在り来りなのかもしれないけれど、あまり泣かない私も泣きました。
    姿形は違えど、こういった人はいるのかもしれません。
    在り来りだからこそ、他の物語と違う所が涙する理由なのでしょか。
    是非読んで貰いたい作品です!
  • 君は月夜に光り輝く +Fragments
    まみずのことがまだ好きなのが
    切ないし医者だから忘れなくていいって
    ほんとに切なくて苦していとおしかった。

    香山はくそだった。
    相変わらずくそだったから
    まみずとくっつかなくてよかった。
  • 君は月夜に光り輝く
    「発光病」が発症して余命宣告されている少女と、生きる事に疑問を感じている男子高校生の余命モノ

    映画を見ていたのでストーリーは既知
    でも、原作だけの設定やエピソードもあったので、意外と新鮮な気持ちで読めた
    尺があるので全部を入れる事ができないのはわかるけど、香山関連の設定をばっさりと切り捨てたらそれ...続きを読む
  • 君は月夜に光り輝く
     若い人が自殺する。なんて悲しい社会なのだろうか。自殺する理由はそれぞれ。自分が生きていていいのだろうか。なぜ生きているのか。そんなふうに、自分を追い詰めていく。自殺なんかするなという強いメッセージをもった若い人が書いた小説である。
     渡瀬まみずの病名は発光病。発光病は「不治の病」であり、細胞異常に...続きを読む
  • この世界にiをこめて
    最後の最後にえ、まじかと驚かされるシーンが印象に残ったが、それ以上に不器用な彼、彼女らの生き様が興味深かった。Iをこめて、そのタイトルがどんな意味を持つか、どうやって回収するか気にしながら読んでいたが、iの世界という概念は案外誰でも持ってるんじゃゃないかと思う。自分自身のiを問答しながら生きていけた...続きを読む
  • 君は月夜に光り輝く
    発光病という難病を抱えて死を待つ少女とそのクラスメートの男子生徒とのはかない物語。
    途中出てくる中原中也さんの詩の一節がこの物語を際立たせている。その思いと葛藤と。
    電車の中で読んでいて涙が出てしまいました。
  • この世界にiをこめて
    以前に買って積読してた本でした。
    パラレルワールドを意識したタイトルかなって思い、読んでいて、初め読んでいたら予想通りでした。。。って感じな展開かと思いきや。。。って感じです。
    読みやすい作品で理解しやすいと思います。
    あと、「i」ってのが虚数ってことがわかってると更に深く理解しやすいかなって思いま...続きを読む
  • 君は月夜に光り輝く +Fragments
    前作の後日譚やサイドストーリーが短編集として纏まったもの。

    個人的には、本編を読んだ時に気になっていたキャラクターだった香山について細かく触れられているのが良かった。


    +fragmentsを読むことで、さらにキャラクターの深みが増し、本編の理解もより深まるのではないかと思う。
  • この世界にiをこめて
    これやって何か意味あんのかなって、よく思うこと多かったけど。そういうものが現実を変えてくれるキッカケだったりすんだなあって、何か新しい価値観をもらった気がする。

    この小説読み終わってから、もっと沢山の本読みたいって思えた。
  • 君は月夜に光り輝く +Fragments
    本編を読み終わって、この後どうなるんだろうと思ってすぐ読んだ作品。
    岡田も香山ももう会うことはできない人の残像を追いかけていて、本人は幸せだと思うけど、切ないなぁと思った。
    自分もその立場になったらどうするんだろうか。本編とこの本を読んでとても考えさせられた。
    読み終わった後、終わってしまった虚無感...続きを読む
  • 君は月夜に光り輝く +Fragments
    本編より先にこっちを読んでしまった。でもおもしろくて本編もだいたい想像出来てこれだけでも楽しめた。
    その後本編も読んでせつないラブストーリーだけどいいお話しだなぁと思いました。
  • 君は月夜に光り輝く +Fragments
    「君は月夜に光り輝く」の後日談と、本編で語られなかった主人公二人のエピソードも入った短編集です。「君は月夜に光り輝く」に感動した後に、その余韻に浸るのにちょうど良いボリュームです。その中で、「ユーリと声」は、香山彰を主人公に書き下ろした作品で、読み応えがありました。
  • アオハル・ポイント
    その人のポイント(価値)が見える青木。同じくポイントの低い春日とポイントを高める努力をし、高ポイントであるお互いの好きな人への告白を狙う。しかし、ポイントが見えるが故に全てをポイントで判断してしまう性格に苦しめられる。前半はアオハルっぽくて好きですが、後半は嫌な気持ちになる。でもリアル。
    世の中には...続きを読む
  • アオハル・ポイント
    人が人を好きになる理由。
    嫌なことがあるから
    いいこともある。
    ありきたりの毎日に
    ありきたりのことを積み重ねて
    特別なものが生まれる。
  • この世界にiをこめて

    1作目より好き

    世界観が素晴らしく良かったです。僕はしばらく虚数の世界にいましたね笑
    死んだ人にメールをする人の心情を汲み取る斬新さは何か自分をどこかへ連れ出してくれました。

    ただ、一つ不満があるとすれば後半がダルくなったなぁと思いました。それは、吉野の死の真実が染井に伝わってないと思ったからです。吉野がなぜ死ん...続きを読む