佐野徹夜のレビュー一覧
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今をときめく作家による、15ページずつの短編集。斜線堂有紀の作品で本文最後に「仕掛けが分かった?」と聞かれ、うむむわからん、一番気になりました。わかったことといえば前半の世界狭いうちは使う文字に制限かけてあること、だから、「私」はなくて、「I」。「難しいかもよ」じゃなくて、「むずいかもだよ」。彼の名前は「 」。これは10文字、または空白入れて9文字なのかなぁとかなり考えたけど、思いつかなかった。「しゅうとう」「ねんどう」「ごとう」「うとう」/「しゅうじ」「しゅうと」「しゅんご」「しゅうご」とか?でも適当な名前じゃ意味はないしなぁ…。
されど世界の終わり 三秋 -
匿名
購入済み2巻
(あくまで個人的な見解です)
なるほどですね。
私の想像以上になってきました。
でも女の子と男の子が恋をするって色んなケースがあるんだなって思いました。
この物語の結末はハーピーエンドがバッドエンドか気になります。 -
Posted by ブクログ
現実には存在しない不治の奇病「発光病」の設定に、残酷さはあるものの、どこか儚さを感じられ、惹きつけられた。
物語の中心となる卓也とまみずは、学校という日常的な場所ではなく、「病室」という特別で限られた空間を通して、少しずつ心を通わせていく。
卓也が病室に足を運ぶ度、2人の間にある溝が深まっていくが、それと同時にまみずの余命は静かに終わりへと近づいていく。
もし、自分が明日突然余命を宣告されたら——
今の私には、まだやりたいことが山のようにあって、全て書ききれないだろう。
人生を諦めたいと思ったそんなときには、やりたいことリストを書いてみようと思う。
きっと本当にやりたいと思えることがあるの -
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Posted by ブクログ
ネタバレ
ノルウェイの森の逆方向を読んだ感じ。
まみずは卓也に愛があるところ、
登場人物が全然孤独じゃないところ、
これからも生きていく最愛の人を想えるところが素敵。
もうすぐ亡くなってしまう娘を抱える母、亡くなってしまった娘がいる母、どちらも随所に描かれていて泣きそうになった。卓也が、姉とまみずの死を受け入れられて、母の隣で泣いている場面が泣けた。亀、かわいい(笑)
まみずと卓也の軽快な会話が面白かった。
加山と卓也を中心に学校生活が詳細に描かれていたのが、青春を感じられてとても良かった。まみずも卓也のおかげで学校生活の中に入っている場面が、全く孤独を感じられず、とても良かった。あぁ…卓也もま -
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1回目
30、40ページほど読んで、本を閉じてしまいました。
理由は、その辺ででてきた登場人物の女性の性格より。
嫌なことをする人だなと不快感がありましたが、人間を言葉で表すのにはリアリティがとてもあって良いと思いました。
最後まで読みたかったのですが、私には読めませんでした。
2回目
心の余裕のある時に最後まで読みました。
すごく読み応えのあるお話で、考えさせられました。
数字や遺伝子の話が多く出てきたり、カタカナの著者名が並んだりして時々しんどさを感じましたが、ストーリー的には軽く読み飛ばしても大丈夫でした。
リアル感ある人物たちの感情や思考に浸れる作品でした。 -
Posted by ブクログ
遺伝子や臓器移植の話で難しいところが多々あり、話の内容自体も人間関係が複雑で理解が追いつきにくい場面もあるが、深くて考えさせられる物語だった。自分の死生観と似てる部分が結構あって共感出来た。一方で新たな視点の考え方もあって興味深かった。様々なシーンで言語化能力に圧倒された。
人体錬成はできないこの世界で、遺伝子と環境のあれこれで人間の主たる人格を生み出せることに、少し恐怖を覚えた。人間の自由意志は0.2秒。ぼくはぼくを生きることに躊躇してる時間はないなと改めて思えた。
サスペンス要素というよりサイコパスチックな気もするのでそういうのが好きな人には刺さると思った。