【感想・ネタバレ】アオハル・ポイントのレビュー

あらすじ

人には「ポイント」がある。ルックス、学力、コミュ力。あらゆる要素から決まる価値、点数に、誰もが左右されて生きている。人の頭上に浮かぶ数字。そんなポイントが、俺にはなぜか見え続けていた。
例えば、クラスで浮いてる春日唯のポイントは42。かなり低い。空気が読めず、友達もいない。そんな春日のポイントを上げるために、俺は彼女と関わることになり――。
上昇していく春日のポイントと、何も変わらないはずだった俺。これはそんな俺たちの、人生の〈分岐点〉の物語だ。

「どこまでもリアル。登場人物三人をめぐるこの話は、同時に僕たちの物語でもある」イラストを手掛けたloundrawも推薦。憂鬱な世界の片隅、希望と絶望の〈分岐点〉で生きる、等身大の高校生たちを描いた感動の第3作。

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

暗い青春ストーリーもの。主人公の考え方にはものすごく共感できる部分があると同時に行動力の差やいじめられた後でも再び学校に行く勇気など、自分との違いを感じた。人には、それぞれイケメン、ブサイク、陰キャ、陽キャなどのスペックがあり、生まれた環境や本人の能力によってそれぞれのポイントがあって、そうした自分の身の丈にあった行動を取らなければならないという雰囲気は確かに感じるが、それでも最大限自分を高めていけるよう努力を続けることが大切だと感じた。

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2024年08月08日

Posted by ブクログ

私は青木のようにポイントが見えるわけではないけど雰囲気でなんとなく自分よりポイントが高い人には媚を売り、自分より低い人にはあたかも自分が高いポイントであるかのように見せようとして大きい態度を取る。これは私に限らずみんながすることなんだと思う。これは決して悪いことではないし、この世界で生き残っていくためには必要なことなのだと思う。でもこのポイントだけが人間の価値を全て表すものではないとこの話を読んで思った。ポイントで表せないような相手を深く知った上で見えてくる相手の芯みたいなもの、そういうものが真の価値を作るのではないかと思った。
この先必ず就職だったり結婚だったり相手のポイントに左右されることはあると思う。そんなどうしようもない自分も受け入れて自信を持って生きていこうと思う。大切なのはポイントだけではないということを胸に刻んでおくことだと思う。

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2022年11月12日

Posted by ブクログ

ネタバレ

学生生活ならではの辛さや悩みを具体的に表した物語だなと感じました。私も自分のポイントを気にして生きているうちの1人だと思います。青木くんのように変われることは簡単にはできないけど、素直になれるよう努力をしてみようと思いました。
佐野徹夜先生の小説は読み終わった後、どこか不思議な世界に行ってたような気分になります。それが佐野先生の特徴なのかはわかりませんが、少しの現実逃避ができて私は良い息抜きの時間をもらっています、、。
これからも、影ながら応援し続けていけたらと思います。

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2019年02月26日

Posted by ブクログ

人間いろんなところで数字っていうものに振り回されていると感じる。それがめっちゃ出てたなぁと言うのがこの本かな。自分ももしも数字があるなら決して大きい数字を持つタイプではないから、少し暴力的な描写に心を痛める部分もありました。

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2025年01月16日

Posted by ブクログ

ネタバレ

その人のポイント(価値)が見える青木。同じくポイントの低い春日とポイントを高める努力をし、高ポイントであるお互いの好きな人への告白を狙う。しかし、ポイントが見えるが故に全てをポイントで判断してしまう性格に苦しめられる。前半はアオハルっぽくて好きですが、後半は嫌な気持ちになる。でもリアル。
世の中には必ずしも数値にならない要素があって、感覚とかそういったものが大切だったりするし、忘れないようにしたい。

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2019年07月25日

Posted by ブクログ

人が人を好きになる理由。
嫌なことがあるから
いいこともある。
ありきたりの毎日に
ありきたりのことを積み重ねて
特別なものが生まれる。

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2019年05月29日

Posted by ブクログ

あらすじ
「俺、見えるんです」
人間には、目に見えないポイントがある。
テニス部(+4)イケメン(+6)コミュ力(+7)
空気が読めない(-4)ダサい(-1)友達がいない(-2)
ポイントに左右され生きる青木。本当にポイントが大事なのかーー。これは俺たちの、人生の分岐点(ポイント)の物語だ。

感想

"これはもっとリアルで切実で、そしてすごく普通の話なんだと思う"
誰しも意識したことがある「ステータス」がある日ポイントとして露呈していたら。青木と同じようにポイントで立ち回ってしまうだろうか。自分を失ってまで…。
人間の醜さが全面に出ていて、不快感を覚える。
私達が普段無意識に行っているその行為に、目を背けたくなる。ポイントの高い曽山、低い春日。
そこに全てが現れているのだろう。
ポイントを気にせず、自分を貫き通し生きること、
それがどれだけ難しく大切なことかを考えざるを得ない作品だった。

評価
嫌いな人はとことん嫌いな内容だろうと思った。
いじめの場面、現代社会の問題を顕著に表していて、すごく胸が締め付けられる重い内容に、心が折れる人がいると思う。
おすすめはできるけど人を選びそう。

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2025年02月19日

Posted by ブクログ

ネタバレ

青木直人
金属バットで頭を殴られた後から、人の頭の上にその人の価値を表す数字が見えるようになった。53。身だしなみを整えると54になる。十五歳。
成瀬のことが好き。

曽山文隆
筋肉質で引き締まった顔つき。78。
成瀬の元カレ

成瀬心愛
直人のクラスメイト。74。多分、学年で一番かわいい。たまに視聴覚室で直人と少女漫画の話をする。

春日唯
直人のクラスメイト。42。バカの春日。ダサくて、微妙に空気も読めない。曽山のことが好き。

心愛の姉
直人の家の近所のコンビニでバイトしている。68。

宮内コウ
直人の姉の元恋人。フリーター。二十六歳。36。

瑞樹
直人の姉。

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2023年11月09日

Posted by ブクログ

主人公の男の子が可哀想なところが多数。後半の行動は共感するのが難しい。思春期特有の感情はすごく伝わってくる。

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2021年09月09日

Posted by ブクログ

流石佐野先生といった非現実と現実の境界を曖昧にして書く作風が大好きです。ただ他の作品と比較して非現実に飛躍し過ぎている(-2)な印象でした。

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2021年03月26日

Posted by ブクログ

自分の気持ちより絶対的な値は優先される。 わからない方が自分らしくいられたり、成長できたりするものもある。 ただ、何か答にすがりたくてすがりたくてたまらない。いつもあるはずのない正解を捜してしまう

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2020年05月18日

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