佐野徹夜のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ
ノルウェイの森の逆方向を読んだ感じ。
まみずは卓也に愛があるところ、
登場人物が全然孤独じゃないところ、
これからも生きていく最愛の人を想えるところが素敵。
もうすぐ亡くなってしまう娘を抱える母、亡くなってしまった娘がいる母、どちらも随所に描かれていて泣きそうになった。卓也が、姉とまみずの死を受け入れられて、母の隣で泣いている場面が泣けた。亀、かわいい(笑)
まみずと卓也の軽快な会話が面白かった。
加山と卓也を中心に学校生活が詳細に描かれていたのが、青春を感じられてとても良かった。まみずも卓也のおかげで学校生活の中に入っている場面が、全く孤独を感じられず、とても良かった。あぁ…卓也もまみずのおかげで学校生活の中に入れたんだった。すごく理想的な関係でほっこりした。
図らずもサイドストーリーから読んだけど、正解だった。
加山と卓也の奇妙な関係を理解してから読んだほうが、卓也の言動の理解が深まる。まみずと出会ったこと、出会えた時期もお互いにとって最良だったんじゃないかな、と思えた。
わたしもまみずのように、自分は幸せだと、愛する人たちの幸せを祈りながら、眠るように死にたい。
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Posted by ブクログ
1回目
30、40ページほど読んで、本を閉じてしまいました。
理由は、その辺ででてきた登場人物の女性の性格より。
嫌なことをする人だなと不快感がありましたが、人間を言葉で表すのにはリアリティがとてもあって良いと思いました。
最後まで読みたかったのですが、私には読めませんでした。
2回目
心の余裕のある時に最後まで読みました。
すごく読み応えのあるお話で、考えさせられました。
数字や遺伝子の話が多く出てきたり、カタカナの著者名が並んだりして時々しんどさを感じましたが、ストーリー的には軽く読み飛ばしても大丈夫でした。
リアル感ある人物たちの感情や思考に浸れる作品でした。 -
Posted by ブクログ
遺伝子や臓器移植の話で難しいところが多々あり、話の内容自体も人間関係が複雑で理解が追いつきにくい場面もあるが、深くて考えさせられる物語だった。自分の死生観と似てる部分が結構あって共感出来た。一方で新たな視点の考え方もあって興味深かった。様々なシーンで言語化能力に圧倒された。
人体錬成はできないこの世界で、遺伝子と環境のあれこれで人間の主たる人格を生み出せることに、少し恐怖を覚えた。人間の自由意志は0.2秒。ぼくはぼくを生きることに躊躇してる時間はないなと改めて思えた。
サスペンス要素というよりサイコパスチックな気もするのでそういうのが好きな人には刺さると思った。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ姉の死からどこか投げやり生きるようになってしまった主人公と、不治の難病に侵された同級生の女の子のお話。
恋人の死に堪えられず、自殺なのか事故なのか、自分の前から死んでいなくなってしまった姉。
進んで死のうと思っていたわけではないものの、好きだった姉の死後生きていることが後ろめたくて、心のどこかで『生きていたくない』と感じてしまっている主人公。
『恩人』の同級生にわけもわからず押し付けられたお見舞いで出会った、難病に罹っている同級生の女の子。
色々な人の生死感が入り乱れて、生きていることと、死んでいくこと、どちらの方が幸せなのかと考えさせられる面もありました。
付き合っているわけでもない、無理矢理にお見舞いを押し付けられるまで会ったこともなかった同級生の無茶振りに、文句を言いながらも挑戦をしていくうちに、主人公がどんどん『生』を感じていく気がしました。
地の文の感情表現が豊かになって、彼女と出会っていなかったらこんなこと絶対しなかった、と思うようなことにもチャレンジして。
それなのに、そうして行きついたのがあの屋上だったことが、甘く優しいものだけではない『恋』とすぐそばにある『死』を感じさせてドキッとしました。
ラストまでを含めて、すっきりと映画を見終わったような心地になりました。 -
Posted by ブクログ
薄幸の少女、病、余命
ここらのワードが飛び交う作品。それでも話にのめり込んでしまった。
やりたい事リストを実行するにあたり、少々ムリヤリ感を感じたが、後半になるにつれそれらも良き思い出に。
全体的に暗い雰囲気、男連中も変わり者みたく描かれていて、慣れるまで時間がかかったが、特に問題は無し。
ラストに感じたが、このまま壊滅的な愛のカタチを通したら、どんな結末になっただろう?
ヒロインによる軌道修正はなされたが、おっちゃんはダークで壊滅的な結末にならんの?と思ってしまった。
意見が別れるところかな?
軽くサラッと読めました。デビュー作らしく作者の他の作品が気になる一冊でした。