佐野徹夜のレビュー一覧

  • 透明になれなかった僕たちのために

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    アリオとユリオ、遺伝子も環境も同じ二人。
    去っていった者と残された者。
    選ばれた者と選ばれない者。

    対比の中に強い劣等感、絶望を抱きつつも無意識の0.2秒での決意に残された者の強さを感じました。

    生きている、それだけで意味があるのだと思わせてくれる一冊です!

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    2023年11月12日
  • 君は月夜に光り輝く

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    ネタバレ

    姉の死からどこか投げやり生きるようになってしまった主人公と、不治の難病に侵された同級生の女の子のお話。

    恋人の死に堪えられず、自殺なのか事故なのか、自分の前から死んでいなくなってしまった姉。
    進んで死のうと思っていたわけではないものの、好きだった姉の死後生きていることが後ろめたくて、心のどこかで『生きていたくない』と感じてしまっている主人公。
    『恩人』の同級生にわけもわからず押し付けられたお見舞いで出会った、難病に罹っている同級生の女の子。
    色々な人の生死感が入り乱れて、生きていることと、死んでいくこと、どちらの方が幸せなのかと考えさせられる面もありました。
    付き合っているわけでもない、無理

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    2023年09月06日
  • 君は月夜に光り輝く

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    病気の少女と少年の話。設定はありがちな気がした。しかし、限られた時間を精一杯大切な人と生きることを、軽やかに、そして切なく描かれた良書。

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    2023年08月23日
  • 君は月夜に光り輝く

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    薄幸の少女、病、余命

    ここらのワードが飛び交う作品。それでも話にのめり込んでしまった。

    やりたい事リストを実行するにあたり、少々ムリヤリ感を感じたが、後半になるにつれそれらも良き思い出に。

    全体的に暗い雰囲気、男連中も変わり者みたく描かれていて、慣れるまで時間がかかったが、特に問題は無し。

    ラストに感じたが、このまま壊滅的な愛のカタチを通したら、どんな結末になっただろう?
    ヒロインによる軌道修正はなされたが、おっちゃんはダークで壊滅的な結末にならんの?と思ってしまった。
    意見が別れるところかな?

    軽くサラッと読めました。デビュー作らしく作者の他の作品が気になる一冊でした。

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    2023年08月20日
  • 君は月夜に光り輝く

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    在り来りなのかもしれないけれど、あまり泣かない私も泣きました。
    姿形は違えど、こういった人はいるのかもしれません。
    在り来りだからこそ、他の物語と違う所が涙する理由なのでしょか。
    是非読んで貰いたい作品です!

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    2023年08月01日
  • 君は月夜に光り輝く +Fragments

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    まみずのことがまだ好きなのが
    切ないし医者だから忘れなくていいって
    ほんとに切なくて苦していとおしかった。

    香山はくそだった。
    相変わらずくそだったから
    まみずとくっつかなくてよかった。

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    2023年05月19日
  • この世界にiをこめて

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    最後の最後にえ、まじかと驚かされるシーンが印象に残ったが、それ以上に不器用な彼、彼女らの生き様が興味深かった。Iをこめて、そのタイトルがどんな意味を持つか、どうやって回収するか気にしながら読んでいたが、iの世界という概念は案外誰でも持ってるんじゃゃないかと思う。自分自身のiを問答しながら生きていけたら深みが出るかもなと思った。素敵でちょっともどかしいお話でした。

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    2022年09月18日
  • この世界にiをこめて

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    以前に買って積読してた本でした。
    パラレルワールドを意識したタイトルかなって思い、読んでいて、初め読んでいたら予想通りでした。。。って感じな展開かと思いきや。。。って感じです。
    読みやすい作品で理解しやすいと思います。
    あと、「i」ってのが虚数ってことがわかってると更に深く理解しやすいかなって思います。

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    2022年06月22日
  • 君は月夜に光り輝く +Fragments

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    前作の後日譚やサイドストーリーが短編集として纏まったもの。

    個人的には、本編を読んだ時に気になっていたキャラクターだった香山について細かく触れられているのが良かった。


    +fragmentsを読むことで、さらにキャラクターの深みが増し、本編の理解もより深まるのではないかと思う。

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    2021年06月10日
  • この世界にiをこめて

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    これやって何か意味あんのかなって、よく思うこと多かったけど。そういうものが現実を変えてくれるキッカケだったりすんだなあって、何か新しい価値観をもらった気がする。

    この小説読み終わってから、もっと沢山の本読みたいって思えた。

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    2020年06月06日
  • 君は月夜に光り輝く +Fragments

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    本編を読み終わって、この後どうなるんだろうと思ってすぐ読んだ作品。
    岡田も香山ももう会うことはできない人の残像を追いかけていて、本人は幸せだと思うけど、切ないなぁと思った。
    自分もその立場になったらどうするんだろうか。本編とこの本を読んでとても考えさせられた。
    読み終わった後、終わってしまった虚無感をこんなに感じる本に久しぶりに出会った気がする。

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    2020年04月15日
  • 君は月夜に光り輝く +Fragments

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    本編より先にこっちを読んでしまった。でもおもしろくて本編もだいたい想像出来てこれだけでも楽しめた。
    その後本編も読んでせつないラブストーリーだけどいいお話しだなぁと思いました。

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    2019年12月08日
  • 君は月夜に光り輝く +Fragments

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    「君は月夜に光り輝く」の後日談と、本編で語られなかった主人公二人のエピソードも入った短編集です。「君は月夜に光り輝く」に感動した後に、その余韻に浸るのにちょうど良いボリュームです。その中で、「ユーリと声」は、香山彰を主人公に書き下ろした作品で、読み応えがありました。

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    2019年10月22日
  • アオハル・ポイント

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    ネタバレ

    その人のポイント(価値)が見える青木。同じくポイントの低い春日とポイントを高める努力をし、高ポイントであるお互いの好きな人への告白を狙う。しかし、ポイントが見えるが故に全てをポイントで判断してしまう性格に苦しめられる。前半はアオハルっぽくて好きですが、後半は嫌な気持ちになる。でもリアル。
    世の中には必ずしも数値にならない要素があって、感覚とかそういったものが大切だったりするし、忘れないようにしたい。

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    2019年07月25日
  • アオハル・ポイント

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    人が人を好きになる理由。
    嫌なことがあるから
    いいこともある。
    ありきたりの毎日に
    ありきたりのことを積み重ねて
    特別なものが生まれる。

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    2019年05月29日
  • この世界にiをこめて

    ネタバレ 購入済み

    1作目より好き

    世界観が素晴らしく良かったです。僕はしばらく虚数の世界にいましたね笑
    死んだ人にメールをする人の心情を汲み取る斬新さは何か自分をどこかへ連れ出してくれました。

    ただ、一つ不満があるとすれば後半がダルくなったなぁと思いました。それは、吉野の死の真実が染井に伝わってないと思ったからです。吉野がなぜ死んだのかというのが明確に染井の心情にでて描かれていない。吉野は染井が自分の小説の真似ができる人、いわば自分のコピーみたいだと吉野は考えた。吉野からすれば小説とは自分を表す一つの言葉であり自分をこの世界で表す価値であることだからそれを真似できてしまう染井の存在がいるということは自分がこの世で無価値なんだ

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    2019年05月09日
  • この世界にiをこめて

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    ネタバレ

    ラスト、染井が吉野の残した小説を書き上げようとする辺りで涙があふれて止まらなかった。

    佐野徹夜、ひりひりする文章書くの上手いなあ。次作もまた読むと思う。

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    2018年04月28日
  • この世界にiをこめて

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    装丁が美しく、ちょっとめくって手にとってみた本。

    率直に言えば面食らった。ライトノベルで「小説」とは、「小説家」とは何たるかをこんなに見つめた本があったとは。

    文章に癖がないし、個人的にはぱらぱらと見られる独特の比喩が好き。ドライヤーで乾かす髪の毛みたいに揺れる草、とか、DVDのチャプターをでたらめに押すみたいに、とか。あーなるほど、と理解できるのに使い古されてない、絶妙な例えが作品にきれいに溶け込んでいて、これが魅力かー!と唸ってしまった。

    惜しむらくは、帯や裏表紙の押し売りが強いこと。圧倒的感動、とか衝撃の結末、とか、この本の強みはそこじゃないだろう。むしろそういうのとは違う、生きる

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    2018年02月02日
  • この世界にiをこめて

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    面白かった。  別に衝撃の結末は待ってなかったけど。    
    優しい結末だった。    
    経験しなきゃ分からないこと。 
    体験しなきゃ分からないこと。 
    見聞だけじゃ分からないこと。 
    分からないことは悪いことじゃないけど、分からないままにしておくと私みたいな大人になっちゃうぞ。    
    青少年よ、案ずるより産むが易し、ゾ。

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    2017年12月06日
  • 君は月夜に光り輝く +Fragments

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    ネタバレ

    岡田卓也
    高校三年生。彰の代わりにまみずの見舞いに行く。まみずの代わりに死ぬまでにやりたいことを実行する。現役で医学部に合格する。

    香山彰
    卓也とまみずの同級生。中学の試験会場で初めてまみずを見た。初恋。大学は一年浪人して芸術学部に入る。

    渡良瀬まみず
    中学一年のときに、体調不良で入院する。発光病。旧姓は深見。

    岡崎
    看護師。

    香山正隆
    彰の兄。優秀だった。交通事故で死ぬ。鳴子の恋人だった。

    岡田鳴子
    正隆の彼女。卓也の姉。正隆が死んでからしばらくして、交通事故で死んだ。


    まみずの母。

    市山侑李
    彰が通う大学の卒業生。ピアノ教室とレコードショップをやっている。

    香奈
    彰が口

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    2025年12月17日