佐野徹夜のレビュー一覧
-
ラスト、染井が吉野の残した小説を書き上げようとする辺りで涙があふれて止まらなかった。
佐野徹夜、ひりひりする文章書くの上手いなあ。次作もまた読むと思う。Posted by ブクログ -
装丁が美しく、ちょっとめくって手にとってみた本。
率直に言えば面食らった。ライトノベルで「小説」とは、「小説家」とは何たるかをこんなに見つめた本があったとは。
文章に癖がないし、個人的にはぱらぱらと見られる独特の比喩が好き。ドライヤーで乾かす髪の毛みたいに揺れる草、とか、DVDのチャプターをでた...続きを読むPosted by ブクログ -
面白かった。 別に衝撃の結末は待ってなかったけど。
優しい結末だった。
経験しなきゃ分からないこと。
体験しなきゃ分からないこと。
見聞だけじゃ分からないこと。
分からないことは悪いことじゃないけど、分からないままにしておくと私みたいな大人になっちゃうぞ。
青少年よ、...続きを読むPosted by ブクログ -
少し不気味であったり、恋愛の部分ではなんだか切なくなるシーンもありましたが、物語全体としては暗めのトーン。
生死については色々と考えさせられる。Posted by ブクログ -
なんだか専門用語が多くて途中まででリタイアしようと思ったけど、結局ここまで読んだら結末が気になり完読。面白かったかと聞かれるとよくわからない。でも、読んで良かったとは思う。理系の人には楽しいのかな?Posted by ブクログ
-
暗く絶望的な愛を見た。
導入にとても惹きつけられて、先が気になってどんどん読んだ。
令和ド現代が舞台なのに、男女の浪漫感はどこか懐かしくて少しギャップを感じた。Posted by ブクログ -
ちょっと気になるんだよな、と思っていた本で久しぶりに読んだ後の感想が
普通かな
って思った本
きっと、こんな風に思ったことがないからかな
こんな人がいるというのは理解というか認識というか、そんなことはしているのだけれど
感情移入ができないと、良かったとはなかなか思えなくて
つまらなかったわけ...続きを読むPosted by ブクログ -
不快感が拭えない物語でした。
序盤から主人公たちに感情移入出来ずに読み進めていきましたが、中盤以降の展開がミステリアスで面白くはありました。
ただ如何せんテーマが重たくて…
生きることと、愛することを、希望を持って過ごせるのは当たり前じゃないと頭では理解していたけれど、実際に環境に恵まれなかった人々...続きを読むPosted by ブクログ -
誰かを殺したいと思ったことはあるか。そんなあらすじに、ぎょっとしながらも興味を惹かれて読み始めた。
誰しも本気でなくても、もう死んでしまいたいと思ったことはあると思う。人生に面白みがなく、いつ死んでもいい。だけど漠然と人を殺してみたいと感じていた主人公アリオ。世間で起きる殺人事件を織り交ぜながら自身...続きを読むPosted by ブクログ -
不思議なお話だった。自殺、人を殺してみたいという欲望、数々の殺人と殺人現場に残された印、凄惨な内容にもかかわらず、サラッとしていて無色な感じがする。登場人物も謎めいており、双子の兄弟、近しい関係にあった深雪、叔父の野崎医師、、、本心がどこにあるのかわからない。異色作。
Posted by ブクログ -
私にとっては難読な本だった。
隙間時間に読んだのがいけなかったかもしれない。
随所に散りばめられた伏線を、回収する前に「忘れ」てしまい、何が伏線だったのかを忘れてしまったからだ。
遺伝子の配列の中に、暗号を入れ秘密のメッセージを示唆しているとか、不妊治療での精子の提供者が全て同一人物で、登場人物た...続きを読むPosted by ブクログ -
痛くても、怖くても、つらくても生きて愛することを選んだ──。
物語の始まりはややダークな雰囲気。作中も生きづらさを抱えた若者たちが足掻きもがく様子が生々しく語られていきます。暗い世の中でも上を向こう…そんなメッセージを感じました。Posted by ブクログ -
『君月』のサイドストーリーなお話で、登場人物たちの知らなかった一面を垣間見ることができたりと、まあまあ楽しめました。
わたし的には『君月』が抜群に良かったので内容的に少々物足りなさを感じましたが、それでも作者様の『君月』にかけた情熱を凄まじく感じられたと思います。Posted by ブクログ