佐野徹夜のレビュー一覧

  • この世界にiをこめて
    ラスト、染井が吉野の残した小説を書き上げようとする辺りで涙があふれて止まらなかった。

    佐野徹夜、ひりひりする文章書くの上手いなあ。次作もまた読むと思う。
  • この世界にiをこめて
    装丁が美しく、ちょっとめくって手にとってみた本。

    率直に言えば面食らった。ライトノベルで「小説」とは、「小説家」とは何たるかをこんなに見つめた本があったとは。

    文章に癖がないし、個人的にはぱらぱらと見られる独特の比喩が好き。ドライヤーで乾かす髪の毛みたいに揺れる草、とか、DVDのチャプターをでた...続きを読む
  • この世界にiをこめて
    面白かった。  別に衝撃の結末は待ってなかったけど。    
    優しい結末だった。    
    経験しなきゃ分からないこと。 
    体験しなきゃ分からないこと。 
    見聞だけじゃ分からないこと。 
    分からないことは悪いことじゃないけど、分からないままにしておくと私みたいな大人になっちゃうぞ。    
    青少年よ、...続きを読む
  • 君は月夜に光り輝く
    泣くつもりなかったのに、涙が止まらなくなっちゃった。
    こういう別れの小説って、泣くことわかってるのにいつも泣いちゃう。
    会話が多くてすいすい読めちゃう。
    まみずちゃんの切ない気持ちが辛い。
    久しぶりにこういう泣いちゃう小説を読んだので面白かった。
    ジブリの曲流しながら読んだから、余計に泣けたんだと思...続きを読む
  • 透明になれなかった僕たちのために
    少し不気味であったり、恋愛の部分ではなんだか切なくなるシーンもありましたが、物語全体としては暗めのトーン。
    生死については色々と考えさせられる。
  • 君は月夜に光り輝く
    主人公とヒロインのやり取りなどはコミカルで本を読みなれてない私でもクスッと笑いながら読めた。

    また、人それぞれの背景はあれど、わりとどこにでもある家庭感もあっていい意味で現実味があった気がします。現実味があるところと非現実的なところがとても良かった。

  • 透明になれなかった僕たちのために
    なんだか専門用語が多くて途中まででリタイアしようと思ったけど、結局ここまで読んだら結末が気になり完読。面白かったかと聞かれるとよくわからない。でも、読んで良かったとは思う。理系の人には楽しいのかな?
  • 透明になれなかった僕たちのために
    暗く絶望的な愛を見た。

    導入にとても惹きつけられて、先が気になってどんどん読んだ。

    令和ド現代が舞台なのに、男女の浪漫感はどこか懐かしくて少しギャップを感じた。
  • 透明になれなかった僕たちのために
    ちょっと気になるんだよな、と思っていた本で久しぶりに読んだ後の感想が

    普通かな

    って思った本

    きっと、こんな風に思ったことがないからかな
    こんな人がいるというのは理解というか認識というか、そんなことはしているのだけれど

    感情移入ができないと、良かったとはなかなか思えなくて
    つまらなかったわけ...続きを読む
  • 君は月夜に光り輝く
    読みやすくて、「青春」って感じで良い作品だと思いましたが、私の好みではなかったです。
    しかし、亡くなっても、関わった人たちが生き続ける限り、完全にこの世界からいなくなることはない、という考えは、好きです。

    あとがきで、本作品が作者の経験を一部参考にされている事を知り、切なさが強まりました。
  • 透明になれなかった僕たちのために
    不快感が拭えない物語でした。
    序盤から主人公たちに感情移入出来ずに読み進めていきましたが、中盤以降の展開がミステリアスで面白くはありました。
    ただ如何せんテーマが重たくて…
    生きることと、愛することを、希望を持って過ごせるのは当たり前じゃないと頭では理解していたけれど、実際に環境に恵まれなかった人々...続きを読む
  • 透明になれなかった僕たちのために
    誰かを殺したいと思ったことはあるか。そんなあらすじに、ぎょっとしながらも興味を惹かれて読み始めた。
    誰しも本気でなくても、もう死んでしまいたいと思ったことはあると思う。人生に面白みがなく、いつ死んでもいい。だけど漠然と人を殺してみたいと感じていた主人公アリオ。世間で起きる殺人事件を織り交ぜながら自身...続きを読む
  • 透明になれなかった僕たちのために
    こういう何もかも分かったような顔して、スカして生きてる少年はキャラとして嫌いじゃない

    いなくなれ、群青とか
  • 透明になれなかった僕たちのために
     不思議なお話だった。自殺、人を殺してみたいという欲望、数々の殺人と殺人現場に残された印、凄惨な内容にもかかわらず、サラッとしていて無色な感じがする。登場人物も謎めいており、双子の兄弟、近しい関係にあった深雪、叔父の野崎医師、、、本心がどこにあるのかわからない。異色作。
     
  • 透明になれなかった僕たちのために
    私にとっては難読な本だった。
    隙間時間に読んだのがいけなかったかもしれない。
    随所に散りばめられた伏線を、回収する前に「忘れ」てしまい、何が伏線だったのかを忘れてしまったからだ。

    遺伝子の配列の中に、暗号を入れ秘密のメッセージを示唆しているとか、不妊治療での精子の提供者が全て同一人物で、登場人物た...続きを読む
  • 君は月夜に光り輝く
    「君の膵臓をたべたい」と近い、病気にかかったヒロインとの恋愛物語。個人的にキミスイが大好きで、同じような満足感を得られるかと思い読み始めました。

    比較してしまうと想像していたよりは淡々とお話が進んでいき、気がついたら終わりという感覚で、読み終わった後に浸っているというよりかはさくさくっと軽く読める...続きを読む
  • さよなら世界の終わり(新潮文庫nex)
    痛くても、怖くても、つらくても生きて愛することを選んだ──。
    物語の始まりはややダークな雰囲気。作中も生きづらさを抱えた若者たちが足掻きもがく様子が生々しく語られていきます。暗い世の中でも上を向こう…そんなメッセージを感じました。
  • アオハル・ポイント
    青木直人
    金属バットで頭を殴られた後から、人の頭の上にその人の価値を表す数字が見えるようになった。53。身だしなみを整えると54になる。十五歳。
    成瀬のことが好き。

    曽山文隆
    筋肉質で引き締まった顔つき。78。
    成瀬の元カレ

    成瀬心愛
    直人のクラスメイト。74。多分、学年で一番かわいい。たまに視...続きを読む
  • 君は月夜に光り輝く +Fragments
    前作が面白かったので買ってみました。前回に比べるとまあまあでした。しかし、短編集だったので好きな短編もありました。
  • 君は月夜に光り輝く +Fragments
    『君月』のサイドストーリーなお話で、登場人物たちの知らなかった一面を垣間見ることができたりと、まあまあ楽しめました。
    わたし的には『君月』が抜群に良かったので内容的に少々物足りなさを感じましたが、それでも作者様の『君月』にかけた情熱を凄まじく感じられたと思います。